
みなと博物館を出て、向かい側の日本丸に乗船した。4月以来横須賀で戦艦三笠、北海道江差で開陽丸と船に乗ってきたが、いずれも軍艦に対して日本丸は練習船、しかもメインは帆船。もちろんエンジンも装備してはいるが。

まずは前方の操舵室から入る。大きなジャイロや計器もあり、前は当たり前だが見通せ気持ちがいい。

次に最前方の舳先の部分まで行く。後ろを振り返ると4本の大きなマスト、以前に帆を張ったことがニュースになっていたが、もし、今張ってくれたらさぞや素晴らしいであろうか。


次いでキャビンに潜り、船室や食堂、士官サロンなどを見学、特にサロンの天井にあるステンドグラスは素晴らしかった。また、帆船ではあるが、大きなエンジンもちゃんと積まれていた。


今度は後部の甲板に出て、帆船の時に使う手動舵輪を見つけたが、その大きさは半端なかった。帆船かつ練習船として作られた船ではあるが、その中の装備のレベルの高さには舌を巻いた。

しかし、よく考えてみると日本丸は1930年製に対して戦艦三笠は1900年進水、開陽丸は1865年進水なのだから装備が進化しているのも当たり前と言えばその通りであるが。

3隻とも海に浮かぶメモリアルシップであるが、驚いたのはその手入れの良さ、とくに階段の手すりの真鍮が美しく磨かれていたこと、甲板にゴミひとつ落ちていないこと、我々が見学した際もメンテナンスをする人々が高いところに登り、活動をしていた。