
中央線沿いには洋食屋が多い。西荻窪のこけし屋、吉祥寺のバンビ(閉店)、高円寺のクロンボ、いい店が目白押し。荻窪で探すと丸福のすぐそばに『ツバキ亭』という店を発見した。

入口は横丁の中程、入口はお世辞にも立派ではないが、階段を恐る恐る登り、ドアを開けると『いらっしゃいませ』という若い男性の声が迎えてくれる。13時過ぎというのにほぼ満席、ようやくカウンターの1席に紛れ込む。店は意外に広く、ボックスが4つ、あとカウンターが6席、計22席ある。


ランチメニューは5種類、ハンバーグ、豚ロースの生姜焼、白身魚のフライ、エビフライ(限定10食)、日替わりが山芋の豚のロースまきフライ。しかし、山芋とエビフライは売り切れ済。初の訪問ということもあり、ハンバーグ(950円)にしてみる。

注文するとおもむろにシェフの1人がハンバーグのタネをこねて、手で空気を抜く。さらにフライパンを温めて、焼き始めるのである。かかること7分、まずは具沢山の味噌汁、ご飯、そしてトマトソースがかかったハンバーグが登場した。

まずは一口、肉汁がたっぷりの焦げ目のついたハンバーグに赤いトマトソースを絡めて食べるが、やや酸味が効いたソースはさっぱりさせてくれる。

付け合わせにはドレッシングもかかっている刻みキャベツ、スパゲティ。いずれもソースに絡めると美味い。ご飯は若者向きにやや多目、味噌汁は玉ねぎ、ワカメ、卵などが入っていておかずにもなる。


人気は白身魚のフライ、自家製タルタルも付いているようで後からきた女性客が魚の種類を聴くと『ヒラメです』、こっちもうまそうでした。目の前の黒板にはディナーメニュー、ツマミも充実していて再訪ありでしょう。ご馳走さまでした。
ツバキ亭
杉並区上荻1ー6ー12 2階
05055957676