hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

羽村・あきる野市付近の坂道散策③

2023-12-31 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その198。都道250号となった羽村大橋は1974年に完成、羽村市とあきる野市を結ぶ幹線となっているが、それまでは折立の渡しがその役割を担っていた。



江里坂に登らず、手前の道を左方向に行く。右手にはハウス栽培をする農家が並んでいて今収穫に忙しい時期のようである。何を作っているのかを覗くとお母さんと小さな子供が一生懸命に大根をビニール紐で10本ほど結んで干している。沢庵漬にでもするのか、その数は数えきれないほど。子供も大根を運んでいた。



左に曲がる道が出てくる。小型自動車1台がやっと通れるほどの崖下の道で左側は石垣と竹林が道を薄暗くしている。右側は大きく開け、崖下には住宅があり、さらに羽村大橋が豪快に見える。この下り坂が『折立坂』、折立集落からその名前が付いたものである。



ここで元の道に戻るか悩んだが、道があるだろうと真っ直ぐ進む。すると農地の真ん中に出て、道がどっちに向いているのかすら分からなくなる。それでも軽トラが止まっているため、羽村大橋を目指して歩く。橋の上から階段があるのは分かるがその下にどのようにしたら行けるのか、つまり道がない。橋の下を少し行くと左にユンボが止めてあり、その先に落ち葉も積もっている細い道を発見、これを辿りなんとか階段に到着。登ると江里坂下に出た。

羽村大橋には川下側に歩道が整備されていて橋の長さは547.29mあり、とにかく長い。しかし、不思議なものでこの橋より上流の多摩川は幅が広いが、橋を通過すると一気に川幅が短くなる。
(羽村大橋より上流を臨む)


(羽村大橋より下流の様子)

次の目標は玉川上水なのだが、どこで橋から降りたら良いのか悩んで途中下に降りた。左に曲がり、少し歩くと左手に橋が現れた。(以下、『玉川上水に沿って歩く』に続く。)


尾張屋支店〜浅草ランチグルメ

2023-12-30 05:00:00 | グルメ
いつも年末になると浅草に行く。これは初詣の混雑ぶりを知っていてとても年が明けてからでは行けないこともあるが、翌年の干支の手拭いを『ふじ屋』に買いに行くことにしているからである。

この手拭いを買ってきて額に入れて新年を迎えるのだが、始めたのが前々回の申年だからもう21年目になる。

もちろん、せっかく浅草に行くのだから浅草寺にお参りして、美味いものを食べるのである。今年は尾張屋支店にお邪魔した。場所は雷門の並び、いつ行っても混んでいる。



それでも11時50分にのれんをくぐるとまだ1階に席があった。6人席のため、相席をお願いするかもと言われ、快諾。しかし、すぐに2人席が空き、そちらに移ってもらえないかと言われ、喜んで席を変わる。



メニューは盛りだくさん、季節の小柱入りあられそばなどもあるが、私は必ず大きなエビ天の入った丼または蕎麦を頼む。大変寒い日だったので『天南蕎麦』(1300円)をお願いする。天南そばはエビ天と繊維に並行に切った白ネギが入っている(南蛮はこの場合はネギのことである)。



周りを見るとお年寄り夫婦が一番多く、次に外国人、女性1人と続く。私のお隣のおばさんは天せいろと日本酒でちびちび楽しんでいる。

5、6分で天南そばが到着。見事なまっすぐなエビ天が半分ツユに浸かり、ネギがたっぷり。ネギは少し煮てあり、しんなりとしている。振りネギと七味を匙に2杯、熱々のツユに気をつけながら蕎麦を一箸。二八蕎麦のツルツルする食感を喉越しで楽しむ。



エビ天は先の方が熱々のツユに浸かり、やはり熱い。先から齧るがごま油の良い香りがして至福の時。ネギ、麺も合わせて口に入れる。少し経ち、ようやくツユが飲めるようにはなるが、七味が多かったのか、少し辛い。鰻屋の山椒と蕎麦屋の七味はよく効く、というのは間違いがない。



脂が程よくツユに溶け出して旨みをます。食べているうちにあの寒かった外のことは忘れて、ほかほかになるのがわかる。それにしてもこの店に来るお客さんの大多数はあっという間に席を立つ。ひっきりなしにお客さんはやってくるが、すぐ席を開けるのがこの店では当たり前のことのようである。ご馳走さまでした。良い年が越せるような気がする。



尾張屋支店
台東区浅草1ー1ー3
0338418780

羽村・あきる野市付近の坂道散策②

2023-12-29 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その197。羽村取水堰は河口から54kmのところにあり、川を堰き止める投渡堰、固定堰、魚類が行き来できるための魚道、堰き止めた水を取り入れる第一堰からなる。最初に作られたのは玉川上水と同じ1653年、その後1900年、1924年の増改築が為されている。



堰を通過した水は玉川上水に分水されて流れ始める、つまり玉川上水の始点となる。作られた当時は国立市の青柳ある付近や福生市の熊川付近を取水口にする計画もあったが何も失敗、ようやく決まったのがこの地となった。



この工事を進めた玉川兄弟の銅像がこの地にある。春にはソメイヨシノの名所となっていて広く流れる多摩川がダイナミックに見える。



多摩川に沿って少し歩くと右に人道橋『羽村堰下橋』が現れる。1979年に竣工したもので長さが267m、幅員2.1mの長大な橋で上から川を見るとかなりの勢いで流れていてここからカメラを構え、鳥たちを取る人も多い。



橋を渡りきり、真っ直ぐ山の方に歩くといつの間にかあきる野市に入る。道が広くなり左に登って行く坂道が『比丘尼坂』。



坂の名前の由来は『昔、この坂の上に比丘尼が住んでいて占いがよく当たると羽村から多摩川を渡り、この坂を登り、お参りに行った』との故事から付けられたようである。



比丘尼坂は傾斜も急で長い。これを上りきると今度は少し下り、左に羽村大橋が見える。



羽村大橋からくる道がこの先上り坂となるが、これが『江里坂』である。



いまでこそ都道250号となっているが、以前は雑木林を通る寂しい道であり、坂の下には『折立の渡し』、これに乗り羽村に渡っていった。



江里坂の名前の由来はあまりはっきりとはわからないが、周辺の字の名前が江里のため、ここから付けられたのではないかと言われている。(以下次回)


大江戸そば〜西永福ランチグルメ

2023-12-28 05:00:00 | グルメ
毎年、初詣は井の頭線西永福駅で降りて大宮八幡宮に行くのが我が家の恒例行事。最近は必ずしも元旦に行かないが、西永福商店街で元旦朝に店を開けているお蕎麦屋さんがあることは知っていたが、今回そのお店に行ってみた。


店名は『大江戸そば』、昔からの店らしく店に入ると昭和感満載、かなり昔に書かれた芸能人のサイン色紙が壁一面に貼ってある。



セットメニューが売りのようでAセットは『天丼(エビ2本+ナス天)+温かいそば(たぬきorきつね』800円、Bセットは『具がいっぱい天丼+お味噌汁』820円、Cセットは『天丼(Aセットと同じ)+冷やしたぬきorきつね』830円と価格は微妙に違うがいずれを取ってみても安い。(単品ももりそばやかけそばは550円)

私は悩んだ末にAセット(たぬきそば)をお願いした。店内は12時過ぎだが、4組。1人でビール+天丼を飲みながら新聞を読んでいるジャージ姿のおじさんが各1名×2組、カップルが2組、皆このセットメニューを頼んでいた。

店主のおじいさんとフロア担当のおばさんの2人で店を切り盛り、おじいさんはオーダーが入るたびに天ぷらを揚げている。すぐに私の注文を聞いて作り始め、わずか5分程度で到着した。

まずは蕎麦から頂く。やや浅めの丼にはワカメとたっぷりの揚げ玉。もちろん、天ぷらを揚げた際に出る揚げ玉が乗っている。

ツユは江戸前というほど濃くもなく、私には食べやすい。もちろん、七味を振って頂くが、蕎麦は普通の二八そば。

天丼だが、揚げたてのナス天は皮がパリッと揚げてあり、食感もいい。エビは冷凍物らしく旨みが抜け、ややスカスカだが、それでもこの価格で2尾乗っていること自体嬉しい。



作り置きの天丼に比べれば明らかに美味かった。おばさんの愛想もよく、本当に子供の頃に連れて行かれたような懐かしい香りのするお店である。



メニューからも天ぷらの売りの店がよくわかるラインナップでメゴチや穴子も揚げてくれるようである。ご馳走さまでした。

大江戸そば
杉並区永福3ー57ー19
0333321617

歳の市2023

2023-12-27 05:00:00 | 日記
クリスマスが終わるともうお正月、これはデパートの売り場だけではなく、人形町では『歳の市』が始まった。

歳の市は浅草の羽子板市、東日本橋の薬研堀の納めの歳の市などが有名だが、人形町でも水天宮交差点〜人形町交差点の歩道に約30店舗の露店が立ち並ぶ。朝の通勤途上に水天宮前駅を上ると青いシートがかかった露店が並んでいるのを見て、暮れが来たことを感じる。



また、合わせてこの500mの道路に330個の謹賀新年と書いた提灯が並ぶのである。露店は水天宮から人形町に向かって左側の歩道には『は組』の提灯を掲げた縁起物を売る店が並ぶ。



松飾やしめ飾り、お供え餅、門松のほか、松や裏白、ユズリハなども販売している。



反対側は日常使いの陶器、来年の暦とカレンダー、盆栽、靴屋など。食べ物を扱う店は昨年同様、ベビーカステラ、焼き栗、七味唐辛子のみ、地下鉄工事の影響なのか、水天宮前〜甘酒横丁のみしか店は出ていなかった。



ここには丸の内や六本木などと異なり、派手なイルミネーションやクリスマスツリーはないが、この提灯を見ると『今年も終わり』と感じるようになったのは10年以上人形町に勤めているからだろうか。



2年間コロナで開催できなかったイベントも復活、夏のせともの市、秋の人形市、暮れの歳の市といつものように行なわれ、見慣れた風景が復活した。この当たり前の日常こそ改めて感謝すべきと思うようになった。



歳の市の開催は12月26日〜30日、ちなみに提灯の点灯は夕方〜22時までである。

魚の塩焼きは『いし井』が美味い〜日本橋ランチグルメ

2023-12-26 05:00:00 | グルメ
『焼き魚が食べたい』とふと思い、ランチを食べに行く。こういう時に私が選ぶ店は一択、日本橋の裏路地にある『いし井』である。

事務所を少し早めに出て、店の階段の上に着いたのが、11時半。下を見ると幸いに列がない、しかし、店に入ろうとするとお姉さんに『矢印のところでお待ち下さい』と言われ、素直に待つ。

それほど広くない店内は満席、カウンターと4人席が3つ、20人も入れない。もちろんテーブル席は相席である。

すぐにお席の準備ができましたと奥から2人目の席に座る。目の前は天ぷらを揚げる油の入った鍋の前。心はとろ鯖に決まっているが、メニューを一応見る。『刺身、天丼、銀ひらすの漬焼、とろさばの塩焼、サーモンの塩焼、ぶり照焼、(骨なし)かれいの煮付』の7種類、違うものも食べたいがやはり『とろさばの塩焼』と言ってしまった。

ひらすも魅力的ではあったが、脂が乗ったトロサバには勝てなかった。他にもカレイ煮付も食べたことがないが、ついつい選べない。

すぐにお茶と漬物が到着。漬物にはキャベツの塩漬、昆布佃煮、甘酢生姜といいバランスである。

5、6分でサバ塩焼き、味噌汁、ご飯も到着。まずは大根おろしに醤油をかけ、サバの身を一口、脂の乗りもちょうど良く、美味い。ご飯も炊き立てで鯖にピッタリ。


味噌汁はもずくと豆腐、味噌がいいのか上品な旨味、ただ、大変熱いので注意を要する。この味噌汁は50円でおかわりできるが、中々思い切っておかわりできない。(ご飯のおかわり1杯は無料)

鯖の身を食べ終わると最も脂の乗った皮の部分を楽しみながら頂く。美味い魚は皮が美味い、私は鰤も鮭も甘鯛(但し、鱗が引いたもの)も皮が好物である。

多少多めのご飯もこれだけのおかずがあれば十分完食できてしまう。焼き魚はやはりいし井で決まり、ご馳走さまでした。食べ終わって会計を済ませて階段を見ると外まで列は続いていた。やはり日本人は魚好きなんだなあ。



いし井
中央区日本橋2ー2ー15 B1
0332713056


羽村・あきる野市の坂道散策①

2023-12-25 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その196。今回はJR青梅線羽村駅で下車、羽村市〜あきる野市にかけての坂道を散策したい。



坂道を巡る前に『まいまいず井戸』が駅そばにあるので立ち寄る。東口側に降りて駅前をまっすぐ歩き、次の道を右に曲がったところに五ノ神社がある。



境内にカタツムリのようにぐるぐる曲がりながら降りて行く形に掘り進め、中央部を深く掘る工法で井戸を作る井戸を『まいまいず井戸』という。



昔は真っ直ぐに井戸を掘る技術がなかったため、このような掘り方をしたのだが、東京西部や埼玉県などに残っている。この形の井戸は鎌倉・室町から掘られていたらしく、直径16m、深さ4mで東京都指定史跡となっている。



境内では餅つき大会が行われており、横の井戸に降りて行く。

足元の石段の上に落ち葉が多く溜まり、滑らないように慎重に降りて行く。ただ、思いの外、早く底の部分に辿り着くが、真っ直ぐに掘るより円形に掘った方が楽で技術がいらないことは歩いてみるとよく分かる。これも昔の人の知恵であろう。



五の神社を後に羽村駅に戻る。駅舎は高架となっていて西口側に無料通路を通り、すぐ行ける。ふと眺めると東口と西口の駅舎の形がまるで違うのが面白い。



駅前をまっすぐ行くと信号があり、右手に稲荷社が出てくるが、その横を下る坂が『お寺の坂』である。



稲荷社にもお参りするが、ここの境内から多摩川方向を見ると素晴らしい眺めが楽しめる。立派な社殿に手を合わせて、階段を降りると坂下に出る。




左前を見ると『禅林禅寺』、これが坂の名前の由来となったお寺である。




坂を降りてまっすぐ行くと急に右側に教会のように風見鶏と時計台のついた西洋建築が姿を見せるが、これが東会館という地域の集会所。

ここでも餅つき大会が行われていて羽村市で決めた行事なのかもしれない。

さらに左に曲がると多摩川沿いの道路に出る。右の方に行くといよいよ羽村取水堰が見えてくる。(以下次回)

貝出汁らぁ麺 虎武〜虎ノ門ランチグルメ

2023-12-24 05:00:00 | グルメ
歳を取ったのか、最近はますますこってり系のラーメンには食指が動かない。もちろん、天下一品の『こってり』のように例外はあるが。魚介出汁のラーメンは吉祥寺の『麺屋海神』、鯛出汁は同じく『真風』などを好んで食べに行く。今日はアサリ出汁の『貝出汁らぁめん虎武』にお邪魔した。



11時半に店に入るがらんとしていて券売機で食券を渡す。この店のメニューは『貝出汁しお』『貝出汁醤油』『京鰹と貝の中華そば』『蛤らぁ麺』の4種類だが、まずは『貝出汁しおらぁ麺』(930円)と『貝ごはん』(150円)をチョイスした。

席に座ると目の前にはこの店のラーメンへのこだわり、貝ご飯を余ったスープに入れて食べるといいなど色々な蘊蓄が書いてある。



11時40分に次のお客さんが来店すると続々と来店客が増えていく。そのタイミングでラーメンが到着した。

丼には麺の他、チャーシュー2枚、筍、青ネギが入っていて澄んだ黄金色のスープが注いである。まずは一口麺を頂き、スープを飲む。

思っていたより味がしっかり濃いめ、しっかりとした味付け、黒七味をするといいバランスでごま油の香りがいい。筍は単に煮ただけ、あっさりとした箸休め。



七味は相性が良く、何より大量のアサリとホタテで取った濃いめの出汁が素晴らしい。麺は北海道産小麦にうどんに使う小麦をブレンドしてあり、ツルツルもちもちの喉越しの良い中太ストレート麺。

また、チャーシューはしっかりと味付けされ、ややスモーキーで旨味たっぷり。正直何てバランスの良いらぁ麺だろうと感じる。

貝ご飯もたくさんのあさりむき身が入っていてそのまま食べても実に美味い。さらに残りのスープに入れ、おじやにしてもいい。黒七味がいいアクセントになる。



気がつけば満席、外に出ると列ができていた。やはり美味い店には人が来る、それにしてもこの界隈には特徴のあるラーメン店が実に多い。ご馳走さまでした。





貝出汁らぁ麺 虎武
港区西新橋2ー2ー3
0335078003

武蔵野競技場線跡を歩く②〜三鷹逍遥④

2023-12-23 05:00:00 | 鉄道
『三鷹逍遥』④。『銀杏橋』で玉川上水を越える。この橋の中央にはレールが埋め込まれていてかつて鉄路だったことを彷彿させる。銀杏橋を渡って右側に『中島飛行機武蔵製作所 引込線橋台跡』とある。戦前はこの北側に中島飛行機武蔵製作所があり、主に飛行機のエンジンを作っていた。



戦闘機の増産のため、昭和13年〜20年の間に武蔵境駅から工場までの引込線が作られ、ここに橋台があった。当時はアメリカによる激しい空襲を何度も受けた。

一時は武蔵野競技場線として復活したが、その後廃線となり、これより南側は堀合遊歩道、北側はグリーンパーク遊歩道となったが、2012年に橋台の上に銀杏橋が作られた。



グリーンパーク遊歩道と名を変え、ほぼ武蔵境通りと並行して北に向かうが、途中合流。井の頭通りとの交差点となり、左側には浄水場が現れる。



少し行くと遊歩道は右に曲がりながら進む。右側に池があったり、農地が見えたり。日はだいぶ傾き、薄暗くなってくる。



五日市街道を越えたあたりに『関前高射砲陣地跡』の看板がある。これは中島飛行機工場に空襲が頻発したため、対抗するために6門の高射砲を設置した。しかし、アメリカのB29戦闘機は1万メートルの高度から爆弾を落としていたため、この高射砲では届かなかったと思われる。逆に高射砲を狙った1トン爆弾による空襲のため、周辺地域は被害を受けた。

関前公園の中に入るが、道はさらに続く。途中で二又に分かれるが、これは左に行くと工場の引込線だったものを武蔵野競技場線に転用する際にここから線路を引き直し、右手に緩くカーブしながら競技場を目指したのである。



急に前が開け、車道が出てくる。これを越えると武蔵野中央公園入口となる。武蔵野競技場線はこの道路を右に曲がり、駅があったものと思われる。



しかし、既に日が落ちてしまったので今回はここで終了。武蔵野中央公園は中島飛行機の工場跡だが、とにかく広い。また、東京グリーンパーク球場の跡は住宅公団に売却され、今は団地となっている。



公園に入ると公園の歴史の説明板がある。それによると戦争で空襲を何度受け、灰燼と化した。アメリカ軍が接収し、昭和26年にグリーンパークと名付けられた宿舎ができたが、地元住民による返還運動が実を結び昭和53年に暫定開業している。



夕暮れ迫る公園にはまだ多数の子供達がいて遊んでいた。正面口まで歩き、三鷹駅までバスで戻った。

そよいちにメンチカツを食べに行く

2023-12-22 05:00:00 | グルメ
たまにどうしても食べたくなるものがある。人形町では『そよいち』のメンチカツ、この時期はご近所にはカキフライの『三友』や黒天丼の『中山』のように列ができる店が多いため、混んでいることが多い。しかし、そばまで行くと空き席が外から見えたため、入店する。


白木のカウンターのみ、『キラク』の伝統を受け継ぐお母さんがメイン料理の全ての調理を1人で受け持ち、厨房の中でもう1人が豚汁やご飯の配膳を担当、フロアの2人がお客さんの注文や会計をこなすという見事な連携プレイでお客さんを長く待たせない。



私の注文はもちろん『メンチカツ』(1150円)、始めて来た頃は900円だったが、この程度の値上げはやむを得ないだろう。

厨房の大きな油がたっぷり入ったフライパンを見ているとつぎあがる料理が分かる。『メンチ1』とお母さんが叫ぶと豚汁とライスを用意する。大盛りは最初のオーダーの時に入っている。

すぐに揚げたてメンチカツと豚汁、ご飯が運ばれてくる。まずはそのままで頂くが、肉汁が溢れ出し、塩胡椒で味付けられたタネはいい味。次にウスターソースと辛子。

(爪楊枝の奥が辛子)

この店の辛子はたっぷり瓶に入っていて(小分けサイズで毎回切り口を切って出さなければならない店が多い)付けることができるが、辛味が凄く、つけすぎには注意。ソースは2種類、ウスターと中濃があるが私はいつもウスター、甘くない方が旨味が引き立つ。

添えられた刻みキャベツとマカロニサラダも美味い。しっかり濃いめの味付けはおかずにもなる。



また、豚汁には一味を振って頂く。甘みを抑えた味噌はまさに江戸っ子の好きそうな味である。ゆっくり食べようと思いながらもあっという間に完食。



いつも『牛カツハーフ』を食べようとは思うがメンチカツの魅力に負けてしまう私である。ご馳走さまでした。

そよいち
中央区日本橋人形町1ー9ー6
0336669993