hokutoのきまぐれ散歩

ブログも11年目、遂に3900日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

粋酔 日本橋店〜日本橋グルメ

2024-04-26 05:00:00 | グルメ
久しぶりに日本橋にある純米酒専門と銘打った『粋酔』というお店で飲み会をやることになった。実はこのお店、かなり以前から何回も来ているが、必ず飲み過ぎ人が出てしまう恐るべき店である。

お店の名前は『粋に酔う』だが、実は『スイスイ』飲み過ぎてしまうリスクが介在している。

日本橋の表通りから一本入ったビルのB1、金曜日のため、入り口には本日は満席と書いてあるほどの人気がある。システムは『純米酒100種以上2時間飲み放題、料理5品〜6000円』と『純米酒100種以上2時間半飲み放題、料理7品〜6600円』の2コース(コースでなく、単品も頼めるが、殆どのお客さんがこのいずれかを頼む)である。

予定通り18時半スタート、まずは生ビールにするか、最初から日本酒にするかを悩んだが、暑かったこともあり、生ビールから。暑くなりビールが美味い。

ここで1品目はお通し風、『スナップエンドウ、赤大根、焼き味噌』である。焼き味噌の香ばしさに触れると日本酒が欲しくなり、すぐに伯楽星(宮城県)、鳳凰美田(栃木県)のスッキリ系から1合ずつもらう。



この店は一回2本まで、鳳凰美田が足りなかったが、飲み放題なので気にもしない。味噌と日本酒、よく合うことは改めて申し上げることもない。

小鉢登場、赤紫蘇味の大根おろしに釜揚げしらすを乗せたもの。さっぱり、スッキリである。酒はあっという間に2合は空、次いで赤武(岩手県)と三連星。

滋賀県民のリクエストで滋賀県の酒・三連星を試してみる。ちなみに『三連星』は何のことか?と議論になったが、三連星とは囲碁の布石の手法のことで一時流行った布石らしいが、誰も囲碁をやらないので分からずしまい。ただ、造り酒屋は若手3人の杜氏が立ち上げたブランドで、キレの良い酒を作ろうと『三がずっと、連なり、星の如く輝ける酒』を作るというキャッチらしい。



そのため、酸の効いたキレの良い酒とのこと、我々の間ではやや主張の強すぎるところがあまり、となってしまった。

3品目は『鰆のカルパッチョ』、やや厚めに切った鰆に味噌味のタレをかけ、野菜と頂く。鰆の濃厚な味が美味い。赤武はラベルが変わったが、相変わらず美味い。スッキリとした美味さには満足。

田中六五(福岡県)、作(三重県)を注文。田中六五は爽やかな柔らかい飲み口、女性に人気が高い。しかし、作はキレはありながら透明感がある上品な旨みと香りでやはりこれもすぐ空いてしまう。

4品目は『燻製鶏の焼き物』、燻製はすごい。酒がすすんでしまう。と言いながら三井の寿(福岡県)、李白・ヤマタノオロチ(島根県)というとにかく辛口を誇る酒を煽る。


5品目は『酒肴5種盛り』、クリームチーズといぶりがっこ、辛子蓮根、タンスモーク、イカの揚げ物、タコのマリネ(?)と豪華に並ぶ。どれを取っても美味い酒の肴。



酒は少しおとなしめに屋守(東京)を注文。もう一つ頼んだ風の森(奈良県)は玄米で作った変わり種。老酒の様な色、味もややひねた香り。対極の酒になってしまう。



さらに雨後の月(広島県)、豐盃(青森県)という私の好みの酒を注文、もっと早く飲みたかったと言われてしまった。

5品目は『豚肩ロースと新じゃがの和風カムジャタン』、カムジャタンは初めて食べたが、優しい味。

最後の酒は尾瀬の雪解け(群馬県)と姿(栃木県)、だんだん酒の味も分からなくなった皆様にも好評のセレクト。最後は蛍烏賊塩麹漬けの乗った出汁茶漬、これで大団円。

とにかく、やはり飲み過ぎ。60を超えた4人が12合は飲み過ぎでした。しかし、さすがの酒肴、あまり主張は強くないが酒が飲みたくなるプロの技に感嘆。店の方のサービスもよく、混んでいる理由もよくわかるお店です。

純米酒専門 粋酔
中央区日本橋3ー7ー10タンペイ日本橋ビルB1
05054577514

どんどん〜日本橋ランチグルメ

2024-04-24 05:00:00 | グルメ
日本橋箱崎町にある東京シティエアターミナルの別館に『どんどん』というおうどん屋さんがある。丸亀製麺と同じシステムのセルフうどんの店だが、この店の本店は山口県萩市にある。

私が楽しみにしている『せっかくグルメ』という番組(2月4日放映)で日村さんがうどんを絶賛していたお店。

彼が地元民から美味しいお店を教えて貰い、訪問して食べていくという設定だが、当日食べていたのは『たなかうどん』。これは元々アルバイト店員だったたなかさんが好きだったメニューで肉うどんにワカメをトッピング、さらにワカメおにぎりを付けたセットで地元ではうどん定食というとこれが出てくるようだ。

さすがに東京唯一の支店であるこの店にはうどん定食はないが、再現は可能。トレイにお冷を乗せて列の最後方に並ぶ。まずは『肉うどん並』をお願いしたが、ワカメ(140円)が意外に高く、竹輪天(120円)に。ワカメおにぎりを発見できず、明太子おにぎり(140円)にするが、よく見たらワカメおにぎりもあった。というやや間抜けな注文となったが、770円をおばちゃんに支払う。

テーブルの上には摺鉢に入った刻んだ青ネギ、入れ放題は嬉しい。さらにおろし生姜も加えて席につく。

まずは麺、讃岐うどんとは違い、ゆっくり時間をかけてゆがいてあり、もちもちふわふわ。伊勢うどんほどではないが、優しい口当たりである。

肉を食べてツユを飲むが、煮込んだ肉の甘い味がツユにも溶け込んでこれが美味い。たくさん投入した青ネギもいい仕事をしている。

続いてちくわ天を齧るがこれも少し甘い味付け、併せて麺も頂く。明太子おにぎりはごく普通だったが、あっという間に完食、大満足である。


東京進出は平成15年だが、今も中国地方以外はここ1店舗のみ。個人的には大好きな味だが、ライバルは多いようである。ご馳走さまでした。



どんどん 箱崎T-CAT店
中央区日本橋箱崎町22ー1
0358474306

野らぼー〜八重洲ランチグルメ

2024-04-22 05:00:00 | グルメ
日本橋でランチとなった。しかし、定期的に行っているクリニックの予約が12時半だったのてわ早めに出てくる麺類の店を探す。ただ、つい先日、『一心たすけ』『よもだそば』『やぶ久』の3軒とも行ったばかりのため、うどん屋を探してみる。

全く気づいていなかったが、一心たすけの向かいにある新しいビル(八重洲ファーストフィナンシャルビル)の地下にうどん屋を発見。はなまるうどんよりは面白いと入店する。



『野らボー』という面白い名前の店だが、食べログには大手町・八重洲界隈に数店舗あるようだ。普段は讃岐うどんより柔らかい博多うどんを好む私だが、メニューにある『イリコのかき揚げ』に興味を持ってすぐに入店。割安なランチもあるようだが、アツアツ(麺もツユも熱いの意)うどん並とイリコかき揚げ、海老入りちくわ天をトッピングする。(うどん700円、天ぷら各220円、計1040円)



うどんを待っていると次々にソロのサラリーマンが次々に入店。注文は殆どの人が予めきめていて『わかめうどん、冷や熱』『カレー、熱々』などすぐに注文している。少し待つとトレイに天ぷら2つ、熱々うどんが到着。

ツユを飲むといりこ出汁がよく効いて美味い。麺を一箸、硬い麺を想像していたが、思ったものよりはかなり柔らかく、個人的にはちょうど良い硬さである。

天ぷらはまずはイリコかき揚げから。イリコだけを少量のてんぷら粉で固めて揚げたシンプルなもの。とにかくこれがカリカリに揚げてあり、そのまま食べても味が濃くて美味い。

うどんのツユに投入、少し柔らかくなったものを頂くが、少し塩気が効いている。他に竹輪スライスが3切れ、これも頂きながら麺を食べすすめていく。

海老入り竹輪の天ぷらは思いの外柔らかく、やや甘めの優しい味付け。サクッと食べて麺を頂く、これもいい。

定食にすると満腹にはなるだろうが、地域の特徴が出た天ぷら2品と食べるアツアツ、実に美味かった。ご馳走さまでした。
野らぼー 八重洲ファーストフィナンシャルビル店
中央区八重洲1ー3ー7 八重洲ファーストフィナンシャルビルB1
05055939945


紅菜館〜人形町ランチグルメ

2024-04-20 05:00:00 | グルメ
人形町の飲食店も代替わりが進み、昔からの町中華の店が減ってきてしまった。その中、典型的な町中華『紅菜館』に今日はお邪魔することにした。人形町駅を下車、金座通りと並行する一本奥の路地に店はある。

名前は変わっているが、ごく普通の中華料理店で名物は玉子練り込み自家製麺とのこと。とにかくメニューが豊富でラーメンだけでもラーメン、塩ラーメン、ワンタンメン、もやしそば、札幌ラーメン、レバーそば、うまにソバ、五目そば、ちゃんぽん、肉ソバ、えびそば、かに玉そば、パーコーメン、ねぎそばと14種類もある。



中華料理以外もカツ丼、たまご丼、ロースカツライス、焼肉ライス、スタミナ焼肉ライスなど豊富。つまみもかなり充実している。



もちろんテレビが置いてあり、ニュースを見ながら食事ができるし、なぜか大きな鏡もある。昭和を堪能するには素晴らしい。



私は『ラーメンと小チャーハン』(920円)というベタな料理を注文、私が最初のお客だったが、心配することもなく次々とお客さんがやってくる。その特徴も皆メニューを決めていることで『肉野菜炒めライス』『高菜チャーハン』『うまにそば』とバラバラ。

さらに注文してからすぐできるところも町中華、もちろん作り置きではなく、チャーハンも熱い。

まずはラーメンから頂く。麺は確かにツルツルしていて喉越し最高、他に水菜、メンマ、かまぼこ(ナルトではなかった)、厚切りのチャーシュー。スープは澄んだ醤油味、典型的な東京ラーメンである。

麺を食べ終わると丼に入ったチャーハンにかかる。レンゲを使って頂くが、お皿に盛るよりこの方が食べやすい。

細かく角切りにしたチャーシューもたっぷり、決してパラパラではないが、懐かしいチャーハンである。時々ラーメンスープを飲みながら頂く。食べログには独特な『パーコーメン』を褒めた記事があったが、他のメニューにも挑戦してみたい。

奥で鍋を振るご主人、テキパキ動く女性の2人で運営されているが、会話を聞くとどうもご夫婦のよう、仲良くこれからも頑張ってもらいたいところ。ご馳走さまでした。

因みに2階は同じ名前のお好み焼き屋さんである。
紅菜館
中央区日本橋人形町2ー7ー11
0336667548



新八〜川崎ランチグルメ

2024-04-18 05:00:00 | グルメ
川崎駅から5分ほど歩くと川崎市役所がある。前の道路は横浜の日本大通りを思わせる広い通りである。この道はJR川崎駅から第一京浜まで伸びる幹線道路で車の通行量が多い。その川崎市役所向いあたりに立喰そばの店『新八』がある。

(川崎市役所前から臨む)

駅そばだが、京急川崎駅には京急のやっている『えきめんや』、JR川崎駅構内には『いろり庵きらく』、他にも富士そばやゆで太郎はある。

ただ、地元の味ということになると川崎市役所前の『新八』さんということになる。
川崎市役所から向かい側を見ると大きな看板が目に飛び込んでくる。



店内は懐かしい雰囲気、メニューもかけそば350円、たぬきそば・ちくわ天そば400円、かき揚げそば・山菜そば450円の安さ。さらに丼セットはかつ丼・カレー丼・とろろ丼・肉丼・小エビ天丼とそば・うどんでなんと600円である。

この店は券売機などなく、カウンターでおばちゃんに『かき揚げそば』というと『450円』と言われ、450円支払う方式。するとすぐ隣のご主人がそばを温め、ツユをかけ、かき揚げとネギを足して出してくれる。

まず、ツユを一口。関東風やや辛め、とにかく熱い。七味唐辛子を振って蕎麦を一箸、太くもなく細くもない麺は思ったより喉越しがいい。かき揚げは玉ねぎメインだが、干しエビの味も微かにする。パリパリで薄く平べったいのであんまりゆっくり食べるとふやけてしまう。

周りを見ると市役所に勤める人か、常連は必ず丼セットを注文している様子である。市役所の食堂と勝負するにはこの価格の維持が必要なのかもなどと勝手に考えた。

店内はカウンターのみ、椅子は高い簡易椅子が3脚、私は3番目に入店したため、座れたが立って食べるのが通常の様子。私は13時過ぎに入ったが、12時台はかなり混むだろう。

男女2名、会話を聞くとどうもご夫婦のようで、『あんた、かき揚げを揚げる?』『もうないのか』『夜は持たないよ』と言ってご主人はかき揚げをあげ始めた。いい味を出している店である。

(川崎市役所)

新八
川崎市川崎区東田町6ー1
0442220650

KOREAN IZAKAYAジャン〜日本橋ランチグルメ

2024-04-14 05:00:00 | グルメ
あまりランチで韓国料理を食べることは無いのだが、新年度に入り、COREDO室町のレストラン街は異常な混み具合。やまやが混んでいるのはわかるが、大箱のシェラスコの店にも列ができている。もちろん四川飯店などは待つための椅子も足りなくなっていて立って待つ状態。その中で空いている『コリアン居酒屋ジャン』に入店した。

メニューはスンドゥブチゲやビビンバ(1300円〜1500円)と言ったメニューもあるが、サービスメニューとして『カルビクッパ』『スンドゥブ』980円がある。取り敢えず今回はこのカルビクッパをお願いしてみた。

11時50分に入店したが、私と同じようにあんまりランチに韓国料理を食べる人がいないのか、あのモランボンがやっている店にも関わらず私の後も女性が1人入ったのみ、とにかく空いているのである。



まずはサラダとカクテキがお冷と共に出てきた。サラダは普通のレタスサラダ、ドレッシングもフレンチドレッシング。美味しく頂く。



すぐにカルビクッパも到着。格安メニューだからなのか、肉片は2つ、あとはニンジン、大根、シイタケ、ニラなどが具として入っている。スープは美味いのだがパンチがなく、さらにコチュジャンや胡椒が置いてあるわけでもないため、カクテキを放り込んで食べる。

それでもパンチがないというか、さっぱりとした韓国風おじやという感じであまり感動もなく食べ終わる。

やはり一番安いサービスメニューはつまらないのだろうか、それとも日本人の口に合わせたのか、私はたぶんこれでは再訪はないだろう。ご馳走さまでした。

KOREAN IZAKAYA ジャン
COREDO室町2 2階
05055704598

味世〜石神井ランチグルメ

2024-04-12 05:00:00 | グルメ
以前にもこのブログに書いたのだが、『台湾ラーメンはどこの名物でしょうか?』。これは勝浦担々麺と同じで日本の名古屋名物である。名古屋市に行くと色々な店で食べることもできるし、発祥の店と言われる『味仙』である。では東京で食べられるお店はと聞かれると『味仙』の支店は神田と新橋にあるが、他の店では中々本物にお目にかかれないのである。



しかし、西武池袋線石神井公園駅から徒歩3分のところにある『味世』でも食べることができる。名前も似ていることから聞いてみると若いご主人は名古屋にある味仙で修行した料理人で独立して店を開店したのである。



店はビル地下にある食堂街入口左側にあり、10人程度しかお客様は入ることができない。まずは店に入ってすぐ右側にある券売機で食券を購入するシステムになっている。



私は『台湾ラーメン』を注文しようとしたのだが、辛さが『辛さなし(辛さレベル0)』『アメリカン(レベル2)』『台湾(レベル5)』『イタリアン(レベル7)』『スーパーイタリアン(レベル10)』と5段階に分かれ、それぞれレギュラーとハーフがある。今回は『台湾』(950円)と餃子(350円)をお願いした。



食券を渡す際にご主人から『餃子も辛さあり、なしかがありますが』と言われて辛さありにした。

カウンターのみの店で詰めて入ると10人ほど入れるが先客は2人、1人はアメリカン、しかしかなり咳き込んでいた。もう1人はつけ麺でこちらは平気そうである。

餃子が先に到着、ニンニクとニラたっぷり入っていて味付け済みのため、そのまま頂く。いい焦げ具合の焼き餃子5つ、一口食べると熱いやら、辛いやら。ただ味はいい、ビールが欲しくなる味である。

程なく台湾ラーメンも到着、いつもの通り麺の上にはたっぷりの唐辛子入りミンチ。どうも赤さが目立つような気がする。麺を軽く混ぜて一口、スープがよく絡む細麺だが、ここで啜ると咳き込むのは分かっているため、慎重に食べる。

そう、この旨辛が目指すものである。スープもさっぱりはしているものの、やはりかなり辛い。具は他にもやし、メンマ、ネギも入っていて辛味で口が馬鹿になると、具を食べる。また、不思議なことに先ほどは辛かったはずの餃子が甘く感じてしまう。

とにかくこの慌てず、よく味わいながら食べ進むが、やはり辛い。半ライスを頼んで中に突っ込むことも考えたがボリュームを考えて断念、麺は食べ切ったが、スープは最後は多少残す。旨いんだけど辛い、気がつけば額から汗が吹き出し、食べ終わった後の水が美味い。

しかし、また食べたくなる中毒性の強い台湾ラーメン、本家とほぼ変わらない旨さであった。ご馳走さまでした。
味世(みせい)
練馬区石神井町7ー1ー3
0369133795

秀峰〜日本橋ランチグルメ

2024-04-10 05:00:00 | グルメ
最近、ランチでよく魚を食べに行く。これは昼メシをMさんとよく行くようになったことも一因だが、やはり私自身も歳を重ねて、トンカツ・カレー・唐揚げばかりでは辛くなってきたことが多い。

先日、前を通過した和食の店に行ってみる。もう日本橋や人形町でランチを11年も食べているが、行ったことのない店もまだまだある。『秀峰』さんもそんな1軒である。



新めの暖簾をくぐり、店内に入るとカウンターのみ、横には3人、縦には10名程度入ることができる。
最近、ランチでよく魚を食べに行く。これは昼メシをMさんとよく行くようになったことも一因だが、やはり私自身も歳を重ねて、トンカツ・カレー・唐揚げばかりでは辛くなってきたことが多い。先日、前を通過した和食の店に行ってみる。もう日本橋や人形町でランチを11年も食べているが、行ったことのない店もまだまだある。『秀峰』さんもそんな1軒である。何しろ外に貼ってある短冊の古いこと、値段も据え置いたままであろう。
新しめの暖簾をくぐり、店内に入るとカウンターのみ、横には3人、縦には10名程度入ることができる。メニューは焼き魚(塩しゃけ、鯖の塩焼き、メカジキの照焼のうちから1つを選ぶ)定食が650円ちゃん、鯖の煮付け定食が700円、刺身定食・おでん定食が各750円。サイドメニューはおひたしが100円、冷奴が200円とある。私は鯖の塩焼きに冷奴を付け、Mさんは刺身定食にすることにした。

厨房は奥でお爺さんが魚を下ろしたり、煮付けた魚をお皿に乗せたりしている。私の前は薗息子さんらしく、雑用を一手にこなしている。味噌汁を付けたり、ご飯を盛ったり、忙しそう。もう1人の女性は魚を焼いているのだろうか、手前からはよく見えなかった。

とにかく注文の順番は狂わないように一つずつ丁寧に作っていて、先客の鯖の煮付けが出た後、もう1人の鯖の煮付け、私の鯖の塩焼き、Mさんの刺身定食の順で出てきた。手前のカウンターに置いてある小鉢のうち、大きい方はサイドオーダー、小さいのはご飯を少ない目に人用へのサービス品であった。

鯖の塩焼き定食は焼きたての鯖、味噌汁、漬物(キャベツの塩漬け)、梅干しで構成されていてこれに冷奴を追加した。まずは味噌汁から、具は青菜だが、出汁が効いて旨い。


鯖の塩焼きも身はやや小ぶりだが、塩加減がちょうど良く、骨も処理されていて全てを食べることができる。
冷奴は量多め、ネギや生姜、七味までかかっていて醤油を掛けて頂く。この豆腐がしっかりとやや硬めでいい。

漬物や梅干しは普通だが、これで850円の定食を日本橋の真ん中で食べられるだけでも安い。メニューの書かれた札もかなりの年季もので何年も変わっていないようだ。
次々と新たなお客さんが入って来て、あっという間に満員。

殆どが1人か2人連れ、常連ばかりのようである。かつては昼は定食、夜は居酒屋というどこにでもあったお店の生き残り、いつまで頑張ってもらいたいものである。誰も頼まなかったおでん定食も見てみたい。ご馳走さまでした。
秀峰
中央区日本橋本町1ー4ー2
0332421718

『まつや』で1人呑み

2024-04-08 05:00:00 | グルメ
吉祥寺東急百貨店には神田まつやの唯一の支店がある。神田まつやといえば1884年創業の蕎麦の老舗であり、池波正太郎が贔屓にした店としても知られている。また、その本店は1925年に建築された木造2階建の建物で東京都の歴史的建造物に指定されている。

今の当主である四代目小高孝之が長く任されていたのが吉祥寺の店である。店はレストランフロアの真ん中にあり、入ると中々趣がある。

中で働いている女性もベテランが揃っていて気がきくため。気持ちのいい。まずは小瓶のビールと焼き鳥(たれ)、わさび芋を注文。

すると冷えたビールと共にお通しの蕎麦味噌、わさび芋も登場。まずはビールを一口、暖かくなるとビールが美味くなるが嬉しい。
蕎麦味噌は練り上げた舐め味噌に炒った蕎麦ゴメが入っていて食感がいい。これをちびちび舐めながらビールを飲む。

わさび芋はすり下ろしたつくね芋にわさびを乗せたもので自分で醤油の量を調整しながら食べる。粘りが強く、上に掛けてある青のりが香り、わさびとも相まっていいつまみになる。

注文をする時に時間がかかると言われた焼き鳥が登場。甘辛いタレによく絡まった鶏肉と3cmほどの長さに切ったネギがいい香り。この店では辛子が添えてある。これをつけながら食べているとビールがなくなる。慌てて熱燗一本を所望する。

熱燗は真っ白な徳利に入ってきて菊正宗なのか、割に辛口。焼鳥は半分は七味唐辛子で頂く。

締めは天ざる系を頼もうと思ったが、まつやでは『小エビ天せいろ』『盛合天もり』『大エビ(エビ1本)天もり』『種込(エビ2本)天もり』と4種類もある。海老の大きさは分かるが、中身について店の人に聞くと『盛合は小エビと野菜天、つけ汁は一つしか付かず、ワサビもない。ツユは温かいのと冷たいのがある。小エビ天せいろはツユは蕎麦用と天ぷら用の2つ、ワサビもつく。おすすめは盛合だね。』と教えてくれた。これを受けて『盛合天もり、ツユ温かい方』をお願いする。

比較的早く、盛合天もりは登場。天ぷらは小エビ2本、キス、かぼちゃ、ネギ、獅子唐、ナスと結構賑やかでいい。まずはネギやナス、かぼちゃなどを熱燗のアテに頂く。揚げたては美味い。ネギの天ぷらは初めて食べたが、甘くなる。



次に振りネギを入れて蕎麦を一箸、ここの蕎麦は喉越しもよく、思わず旨いと声が出そうになる。最後はとっておきの海老、小エビを2尾纏めて揚げたもので身が甘い。

最後に蕎麦湯で締めてご馳走さま、1人飲みは自分のペースでゆったりと飲めていいものである。いい心持ちで店を出たが、20時近いにも関わらず8割ほどの客の入り、外国人にも蕎麦屋は人気があるようだ。ご馳走さまでした。





まつや吉祥寺店
吉祥寺東急百貨店9階
0422221722


三度〜新川グルメ

2024-04-06 05:00:00 | グルメ
中央区新川と言われてもあまりピンとこないかもしれないが、永代橋と八丁堀、茅場町などに囲まれたエリアというと想像がつく。



今日の飲み屋さんはこの新川にあるのだが、私の勤務する人形町からはコミニュティバス(江戸バス北回り線)の新川2丁目までバスに乗り、3分ほど歩くと目的地には到着。店のお名前は『三度』という。



店内に入ると10人くらいの団体が2組、あとはカウンターで女性5人組、我々3人、あと3席という感じでコーナーに陣取る。期末打ち上げなのか、店は大入満員であった。
この店の名物は少しずつつまみを盛った盛り合わせ、刺身などでカニクリームコロッケも美味いと聞いたのでこれを全て注文した。



まずは生ビールで乾杯、急に暑くなりビールが美味い。お通しは白和え、さっぱりとスタート。



カニクリームコロッケ登場。タルタルソースが添えてあるが、店の人曰く、まずはそのまま、次に塩で、最後はタルタルソースで楽しんでくださいとのこと。

もちろん、そのままも塩も美味いが、タルタルソースが絶品でやはりこれと共に食べるのが一番美味かった。



日本酒は信州の日本酒が多い。最初は『本金美青(ほんきんみお、諏訪市)』、すきとおると副題がつくだけあって透明感溢れる酒。ここでは7勺950円均一なのだが、3人で飲むにはいかに少ない。

いよいよ、盛り合わせの登場。ワンプレートに小皿がたくさん乗り、前列左からポテサライカ塩辛乗せ、

(大葉で隠れていたので再登場)

もずく酢(特に細かいらしい)、ホタルイカと菜の花の酢味噌和え、蓮根のきんぴら、汲み上げ豆腐。中皿は上からイワシの竜田揚げ、小芋の揚げ出し、生姜の効いたさつま揚げである。いずれも酒肴として素晴らしいが、個人的には大ぶりにカットした蓮根のきんぴらの食感の良さ。



さつま揚げにみじん切りの生姜をたっぷり包み込んだ大胆な味に魅かれた。

酒は『北信流(小布施町)』、『積善、桜の花酵母(長野市)』と頂く。前者は旨口、後者はふくよかな香りを楽しめた。

刺身はブリ、マグロの赤身、タイ、ハタ、イワシの5種類。新鮮でほぼ塩とワサビで頂く。特にハタがネットリとして美味かった。



酒は『MIYASAKA、7號酵母(諏訪市)』、淡麗辛口で飲みやすいのだが、あっという間に空いてしまう。すぐに『菊秀(佐久市)』を追加、メニューの紹介と異なり、独特の風味があり、しっかりした酒であった。



追加した『牛すじ煮込み』、見た目は完全にシチュー、味噌味で染みる味。さらに『白エビ唐揚げ』『鶏胸肉の叩き』、見た目通りまさに酒のつまみであった。



『亀の海(佐久市)』は海のない長野県としては珍しい名前の地酒、芳醇でやや甘口、女性にも受けそうな旨酒。ちょい足しのつまみが『赤ナマコの酢の物』、コリコリ食感がたまらない。



締めは名物『三度』のカツサンド、えびすり身を揚げてトーストに挟んだもの。タルタルソースが美味いので当然美味くなる。4分の1を食べたが、半分でもいけたかな。



料理は創意工夫が凝らされていて上手く使っているなという印象、途中やや荒っぽかったが、旨い料理と旨い酒、感じの良いスタッフの三拍子揃った店であった。



三度
中央区新川2ー6ー14
05058692197