日曜日に放映されている『一茂×かまいたち ゲンバ』という番組の『グルメなゲンバ』のいうコーナーで取り上げていた『あおもん』という店に行く。

TVでは『半熟アジフライ』がうまそうだったが、予約がなかなか取れない。放映から2ヶ月経過して、ようやく行くことができた。

場所は五反田駅から5、6分歩いたビルのB1。角地のビルだが、看板が小さく見落としてしまいそうになる。暗い階段を降りると流石に店は大入りである。

今回は『あおもん名物全盛コース』をお願いした。飲み放題付きで7500円と安くはない。まずは生ビールで乾杯。

お通しはもずく、野沢菜、魚の南蛮漬などから1品を選択する。量が多いので野沢菜と南蛮漬を取り、シェアすることに。野沢菜は普通だが、南蛮漬はつけだれの加減が良く、美味い。



次に『へしこ入りポテサラ』、たっぷり粒マスタードがかかっているが、これが全体の味を複雑にしている。ただ、へしこがどこにいるのかは正直わからなかった。

刺し身盛り合わせは〆サバ(海苔佃煮乗せ)、サバ燻製、ハマチ燻製、カツオ、ブリ、ヘダイが並んでいる。いずれも美味かった。特に燻製は酒のつまみにはいい。


日本酒は『SABAdeSHU』(茨城県)、吉久保酒造が鯖を美味しく食べてもらうために作った酒を選ぶ。酸度、アミノ酸度が高く、鯖の脂をすっきりと流してくれる淡麗辛口の酒で青魚にはよく合う。

揚げ物は『筆生姜の肉巻き揚げ』、筆生姜に豚バラを巻いて、パン粉を付けて揚げ、ソースをかけた料理。甘辛だけでない独特な味でいい。

『鯖の炙り寿司』、大きめな一貫を半分に切り、まずはそのまま、さらに辛子を付けて残りを頂く。脂がしっかり乗っていて『サバッシュ』がよく合う。辛子はなくてもいいが、少し醤油を垂らした。

酒のおかわりは『乾坤一』(宮城県)、さらりとした旨口の味。バランスのいい日本酒である。

鍋が登場、見た目はすき焼きなのだが、お店は『黒毛和牛の肉豆腐』とのこと。肉はA5らしく、口の中でとろりと溶ける旨さ。この味が豆腐やネギなどに染みて汁まで美味い。


アジフライ登場とあって、酒は『レモンサワー』にした。お店の名称は『重さゼロのアジフライ』、まずは半生。つけだれがニラ醤油、塩、わさび、タルタルソースと色々ある。まずはわさびと塩で頂くが、看板メニューだけあって絶品。残りはニラ醤油をつけるが、さらに美味い。

もう一切れは完熟、つまりよく揚げてある。こちらは半分をタルタルソース、うーんこれも美味い。さらに残りはタルタルソースとニラ醤油を併用したが、実に美味かった。あまり、うまく表現できないが、アジフライ好きにはたまらない旨さである。

最後に出される『甘味』を『酒のつまみ』に変えられると聞いてもちろんチェンジ。出された『イカの青唐辛子和え』、イカ刺し身を醤油味のタレと青唐辛子を加えたもの。辛味もよく効いて、これだけで酒がいっぱい飲めそうな逸品。


最後の鯖土鍋ご飯の炊き上がる頃にはもうお腹いっぱい。一口頂き、おにぎりでテイクアウトしました。料理はよく工夫されていて味も量もいい。また、接客も実に見事、大満足です。ご馳走さまでした。ちなみに日本酒は全部で6種類揃ってます。

酒肴あおもん
品川区西五反田2ー31ー4 KKビルB1
0364170636