hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

天国と地獄の4日間②〜阪神ファンの戯言

2024-09-26 05:00:00 | 阪神タイガース
(9月20日〜23日の阪神タイガースは天国と地獄の4日間)②

9月23日は今シーズン最後の伝統の1戦だったが、結果は前日の裏返しとなってしまった。阪神は巨人先発のグリフィンをある程度打つものの、タイムリーに至らない。1回2死1、3塁で佐藤が三振、2回2死1、2塁で近本がピッチャーゴロ、3回は1死2塁で大山内野ゴロ、その後の2死3塁で佐藤輝明三振と4回もチャンスを潰す。

6回はケラーに投手交代、先頭の大山が2塁打を打つ。しかし、2打席連続三振の佐藤になんの策もないままに打たせてセンターフライ、あと2人も凡打で5回目のチャンスを潰す。


何回もチャンスを逃すと当然に勝利の女神は微笑まず、相手チームにつきは移る。7回吉川、岡本のヒットで無死1、3塁を作られた。ここで1点取られたら負けというムードだったが、高橋遥人は続投。

勝負強い代打坂本にタイムリーを打たれる。その後は代わった石井が抑えたが万事休す。巨人はバルドナード、大勢と繋ぎ、最後の最後に代打糸原の内野安打、代走植田の2塁盗塁でかろうじてチャンスは作ったが、木浪三振でゲームセットとなってしまった。




この試合は①チャンスを幾度も潰した後は何らかの策が必至。特に6回無死2塁の佐藤の打席は本当にあれしかなかったのだろうか。さらに②7回90球近く投げている高橋の球がTVで見ていても高くなってきたのに投手コーチは交代をなぜ進言しなかったのか。この2つは悔やんでも悔やみきれない。

もし、監督が廣岡や落合だったら同じプレイをしていたのか、ここは負けられない試合を易々と落としたベンチの責任は重い。
阪神ファンを長くやっているとこうした絶対に勝たなくてはいけない試合で勝てた試しがない。(一番トラウマなっているのは51年前、1973年10月20日の中日戦に江夏で敗れ、10月22日最終戦で巨人阪神が対決。しかし、甲子園で上田次郎が打ち込まれ0対9で敗れ、優勝を逃した試合が思い出されてしまう。)

残り試合は阪神が5試合、巨人は6試合。マジックが4のため、たとえ阪神が全勝しても巨人は2つは負けられる。日程的には25日から5連戦の巨人は横浜→横浜→東京ドーム→広島→神宮とロードが多く、厳しい。ただ、戸郷(DeNA)、井上または山崎伊織(DeNA)、菅野(中日)、グリフィン(広島)あたりの先発が予想されるが、巨人が有利なことは動かない。ただ、中日は高橋宏が先発すると苦戦するかも。
阪神の先発は27日大竹(広島)、28日村上(ヤクルト)、29日才木(DeNA)、30日高橋遥人(DeNA)あたりを予想。とにかく最低でも2つ勝って、巨人の負けを祈るしかない。

見方を変えると残りのペナントのカギは巨人戦2つ、阪神戦2つを残すDeNAが握っていっても過言ではない。DeNAも広島との3位争いで負けられない中、全力で来ることは間違いない。
泣いても笑ってもあと1週間、私は阪神タイガースを全力で応援する。


天国と地獄の4日間①〜阪神ファンの戯言

2024-09-25 05:00:00 | 阪神タイガース
9月20日〜23日の阪神タイガースは天国と地獄そのものであった。20日対DeNA20回戦はスターティングラインナップを聞いて嫌な予感がした。阪神の先発が西勇輝だからである。

今期ここまでの西投手の成績は6勝6敗、防御率も2.24とそれほど悪くない、しかし、直前は9月1日甲子園巨人戦で菅野に投げ負け、9月8日ヤクルト戦も5回でKOされていていかにも勝ち運がない。なぜなら9月は5つしか負けていないにも関わらず西が3敗(含む当試合)だからである。たぶん、投手コーチは7月4日DeNA戦勝利から推したのだろうが。

さらに阪神タイガースが先発投手が払底しているならわかるが、青柳・ビーズリーという選択肢もあるはずなのだが。

西投手は立ち上がりこそ良かったもの、2回にはオースチンからの4連打で2点、3回も連打からオースチンのHRで3点取られて降板。打線は一回り後連打で4点返すが追いつけず敗戦となった。同日、巨人は勝ったため、マジックは2減った。

21日DeNA戦は前の試合のお礼参りと3回表に大山タイムリー、井上3ランで4点先制するが、5回にタイムリー2本とオースチンの3ランであっという間に逆転される。

しかし、8回にヒット2本と四球で無死満塁から代打渡辺の内野ゴロの際に牧の悪送球で同点、10回の佐藤輝明の逆転HRで何とか勝った。(しかし8回同点後に木浪の併殺打は頂けない。)

この時点で阪神巨人は2ゲーム差、頑張ればホーム甲子園でゲーム差なしまでと阪神ファンは皆夢見る。

9月22日巨人24回戦は才木の気迫の投球に尽きる。3回裏に1死からの木浪のヒット、才木の送りバントで2死2塁のチャンスを作り、近本・中野の連打で先取点。



あとで振り返っても本当にワンチャンスをものにできた。才木は6回浅野の2塁打を機に無死満塁と攻められるが、速球で長野、坂本、大城をフライで打ち取り、ゲラ・岩崎と完璧なリレーして勝利、ここで巨人に1ゲーム差に肉薄した。(以下、次回)







甲子園7連戦を検証する①〜阪神ファンの戯言

2024-09-18 05:00:00 | 阪神タイガース
9月10日からの7連戦が今年のペナントレースの帰趨を左右することは間違いないと以前にこのブログで書いた。
他球団と異なり、阪神は7連戦をホームである甲子園で開催できた。その有利さは9月8日までのホーム&アウェーの勝率はホーム59.3%に対し、アウェーの勝率は46.8%が物語っている。
そこで軌跡を追ってみた。

9月10日の対DeNA19回戦には幾つかポイントがあった。二軍で調整していた青柳の先発は8月22日ヤクルト戦以来、しかも今期はわずか1勝、さらにこれは4月5日以来である。なぜこの大切な試合を岡田監督は青柳に託したのであろうか。7連戦で先発の駒不足がない訳ではない。今期、DeNAの東投手は対阪神戦3回先発していて2勝0敗(その際の阪神の先発は青柳、伊藤将、村上)。普通ならば中5日の村上先発のところなのだが、前回は村上vs東で負けたこと、5月10日の試合では青柳が投げ勝った(勝ち投手はその後にもつれて岩崎、東も負け投手ではない)ことから、青柳に掛けたのだろう。

阪神は先手を取るが4回表にすぐに逆転されてしまう。しかし、4回裏四球の井上が1死後木浪のヒットで3塁に達し、1、3塁を作る。次は投手青柳に打席が回るが、ここからがベンチワークの見せ所。まずは青柳のセーフティスクイズが決まり、同点となる。三塁ランナー井上の生還は微妙でビデオ判定となったが、覆らず点は認められたのだ。さらに5回に森下の13号が飛び出し逆転した。さらに波に乗り、6回裏は梅野、木浪、代打・島田の連続ヒットから近本タイムリー、中野のラッキーなタイムリーなどで2点、7回は代打渡辺のソロホームランなどで2点を加えて大勝した。今シーズンクオリティスタートを続けていた東を打ち、勝利を掴んだ。大きな要因は井上の同点ホームインが認められたことだろう。

ただ、一夜明けた11日のDeNA20回戦、先発は阪神が村上、DeNAは今期阪神に5回先発して1勝1敗ながら防御率2.10のジャクソン。村上は一発をケアしていたが、1回表、牧にソロホームランを打たれて先制される。すかさず1回裏に大山タイムリーで同点とはなる。ただ、3回表は村上が牧にタイムリーヒット、佐野の2ゴロで3対1となる。6回阪神は森下のソロホームランで1点を返し、さらに無死から4番大山、5番佐藤の連続ヒットで1、3塁を作るが、6番島田は内野フライで1死、7番坂本はスクイズを決めて3対3の同点にする。この辺りは調子の良さが出ていた。

7回で村上は降板し、8回はゲラが出たが、桑原に不用意に投げた初球のストレートをホームランされ、この1点が決勝点。DeNAはウェンデルゲン、森原と繋ぎ、勝利。阪神は8回裏の1死2塁、9回裏の1死2塁のチャンスをいずれもものにできず惜敗した。

ただ、試合終了後の岡田監督も大人だなあと思う対応に驚く。佐藤輝明のエラーがきっかけで負けたと言われかねない試合でもあまり強く非難することなく、静かな対応に終始した。

9月12日の対DeNA21回戦はゲリラ豪雨のために直前で中止、登板過多だった石井・桐敷・岩崎など中継ぎ陣に取っては恵みの雨となった。

9月13日の対広島戦は広島キラーの高橋(ここまで広島から2勝0敗)が先発、初回の失点はあったが、阪神は2回に同点に追いつくと4回下位打線からチャンスを作り、近本タイムリー、盗塁、相手のエラーで3点取り逆転。6回広島に2点取られて高橋は降板するも後の投手がしっかりと抑えて阪神が7対3で勝利。

ここまでで2勝1敗で1試合雨天中止、DeNAに落とした星は大きいが、先発投手が全て試合を作れており、安定感がある。打線も森下の3試合連続ホームランだけでなく、タイムリーや小技も出ていて問題なしと感じた。(以下、次回)


『首の皮1枚』から『アレンパ』を目指せ〜阪神ファンの戯言

2024-09-07 05:00:00 | 阪神タイガース
9月に入るとプロ野球のペナントレースも終盤にかかり、残り試合数が気になってくる。私の阪神タイガースブログは7月中旬に書いてから久しぶりなのだが、これはパリオリンピックや高校野球ばかりに目が行っていた訳ではない。

8月の阪神タイガースは11勝13敗1分と負け越してしまい、正直私はかなり諦めムード。7月21日〜8月2日の8連勝は良かったが、その後ヤクルト、広島、巨人、中日のカードは所謂『死のロード』で全て負け越し、大阪ドームのヤクルト戦は2勝1敗だったが、その後もなかなか波に乗れず、イライラの募る毎日であった。

何が悪かったかというと、岡田監督が最近よく話す通り、①投手、特に村上・大竹は昨年通りの投球で力勝負に行きすぎて打たれる、②中継ぎに持ってきた伊藤将の不調、③打線もあまりに打てなすぎ、特にクリンナップで肝心なところで点が取れなかった、あたりだろうか。9月2日の時点では首位広島に5.5ゲーム、もう22試合しかない状態では首の皮一枚だった。 

しかし、どん底からの3連勝。特に嬉しかったのが9月2日の中日戦。先発は中日が高橋宏斗、阪神は長期離脱から復活した高橋遥人の高橋対決。11勝を挙げている中日の高橋を木浪のタイムリーで崩して勝利したのが、大きな1勝であった。



ここから3連勝して首の皮1枚で繋がったのである。残りの試合は19試合(うち甲子園10試合、5日現在)なのだが、6日からの下位ヤクルトとの3連戦、18日からのDeNA・広島・ヤクルトと続く甲子園7連戦でどこまで頑張れるかが決め手となる。



各チームとの対戦成績は中日が14勝7敗2分、ヤクルトが11勝8敗とかなり有利。他の3チームはほぼ互角のため、ホームの有利さを使って早いところで優位に立つしかない。

先発ローテーションはビーズリー・才木・西勇輝、高橋・村上・大竹のパターンになるだろう。先発投手はもちろん、中継ぎの桐敷、石井、ゲラ、岩崎がどこまで踏ん張れるかがカギとなる。これに続く島本や漆原、二軍で調整中の加冶屋あたりが帰って来て欲しいところである。



打線は1番近本〜5番佐藤までは今シーズンの中では最も良い状態。6番は前川は井上、7番は梅野か坂本、8番は木浪とハマっている。当たり前の話だが、とにかく先取点を取ることが大切である。



泣いても笑ってもあと1ヶ月を切った中、最低でも16日までの試合で今の調子を維持し、有利に戦うかが連覇に向けた決め手であろう。がんばれ、阪神タイガース!

『強い虎?』『弱い虎?』〜阪神ファンのたわごと

2024-07-11 05:00:00 | 阪神タイガース
今の阪神タイガースはついているだけなのか、粘り強いのか、強いのか、弱いのか、今年ほど評価が難しい年も滅多にない。

今回は6月30日からの9日間の阪神の戦いを振り返る。対ヤクルト戦(神宮球場)から。この当時は貧打に苦しみ、先取点もままならない試合が続いたが、4回に大山のソロで1点先制、さらに二死2塁で8番梅野がタイムリーでさらに1点を加える。4回裏の攻撃で先発西勇輝はオスナにソロを浴びるが、丁寧な投球を続ける。6回梅野のタイムリー、7回大山のタイムリー、8回は相手エラーで各1点ずつ計5点を取り、珍しく5対1でリード。これはいけるというムード。

しかし、8回裏に登板した3番手の桐敷がつかまり、村上のタイムリー、さらに4番手漆原に替えるが満塁で長岡の走者一掃の2塁打で同点、代打山田にタイムリーと逆転された。この時に前日投げた漆原や岩崎ではなく、ゲラを岡田監督は想定したが、投手コーチとの意思疎通が欠いて、準備できていないというトラブル。

ただ、このままでは終われない阪神は9回表にクローザーのヤクルト田口を攻め、前川四球、ここで佐藤2塁打、代走植田が本塁をつくが本塁手前でタッチアウト、ゲームセット。結局、4点差を逆転されてしまう。この負けには①投手交代の難しさ、②前進守備の中でのホーム突入の無理など沢山の問題が残った。

このような負けの後は負けが続くものだが、次の試合は才木の好投で広島に完封勝ち、さらに3日は佐藤輝明の久しぶりのソロホーマー2本で競り勝ち、連勝する。

ただ、4日の広島の3戦目は村上が打たれて接戦はしたものの結果は敗戦、5日のDeNAとの初戦もジャクソンが打てず、結局連敗してしまった。

ただ、6日DeNAとの2戦目は伊藤将が粘りの投球で接戦を制した。
7日のヤクルトとの3戦目は先発西勇輝は5回までに4点取られてしまう。続く5回の攻撃、1アウトから8番小幡がヒット。代打野口が一軍初ヒットを打ち、ライトの渡会がこれを後逸、1点を返すと共に3塁まで達した。すかさず1番の近本がタイムリーを放ち、2点差に追いつく。

その後両軍が1点ずつ加えて最終回、DeNAのクローザー森原を投入する。しかし森原は投球が定まらず先頭の大山が四球、1死後前川がヒットで続き、梅野死球で満塁。小幡はピッチャーゴロで2死となるが、代打原口が初球をライト前にタイムリー。前進していた度会がライトゴロを狙って思い切り一塁に投げるが暴投となり、阪神がサヨナラ勝ちを拾う。

7日のヤクルト戦は投手戦、阪神才木、ヤクルト吉村が好投。しかし、4回表に2死3塁で宮本に渋いライト前タイムリーを打たれて先取点を取られる。その後、阪神は毎回のようにチャンスを作るが大山がノーアウトから三振ゲッツーを取られるなど点にはならず最終回を迎えた。ヤクルトのクローザー田口投手もやや制球力を欠き、先頭の佐藤輝明はレフトフライで討ち取ったが、ここから阪神は右の代打攻勢をかける。まず野口が四球、渡辺はライトフライとなるが、原口がヒット、坂本のサードゴロを守備固めで入ったヤクルト・北村がファンブルで2死満塁を作る。ここで近本がライト前タイムリー、返球もそれてランナー2人が帰り、サヨナラ勝ちとなった。

確かに岡田監督が日頃からコメントしている通り、①最後まで1点差ならばわからない、逆転は可能である、②四球、エラーを呼び込むことが大切、そう簡単には連打はできない、③審判の判定は絶対で、ボール・ストライクの判定は選手自身が勝手にしてはならない、そのためにファールがある。例えば7日の8回裏1死3塁で打席に立った前川は10球も粘りに粘り、惜しくも三振とはなったのだが、これは岡田監督が見逃すわけがない。

この9日間で一旦は勝率5割となったが、結果としては5勝3敗、6月の平均得点が2.3に対して7月は3.0まで増えてきた。まだまだ、近本、大山、佐藤輝明の好不調の波はあるが、少しずつは回復しつつある。一方で失点は6月2.4に対して7月も2.4と好調を維持している。打率は.224とセリーグ最下位だが、防御率は広島につぐ2.21。暑い中、相変わらず中継ぎ投手への負担は減らないが、その中で運も味方に付けて勝ちを拾って行って欲しいものである。ちなみにエラーは12球団1位の53である。(脱稿、7月10日午後5時)

苦戦の交流戦をほぼ終わって〜阪神ファンの戯言

2024-06-19 05:00:00 | 阪神タイガース
今年のセパ交流戦も最終戦を残して消化した。楽天が優勝、交流戦まで調子が今一つだったチームも雰囲気が良くなり、クローザーの則本も信頼を取り戻すことができた。

一方で我が阪神タイガースは12球団中11位、1試合未消化だが、6勝11敗1分、勝率.352とかなり厳しい結果とはなった。対戦でも最下位の西武にこそ3連勝したが、逆に楽天には3連敗、ロッテ、SB、オリックスには1勝2敗と負け越している。

では優勝した去年はというと7勝12敗1分。勝ち越したのはロッテに2勝1分のみで、他の5球団は全て1勝2敗ペースだった。だから交流戦のみで比べてみると去年と大差ないからである。岡田監督のコメントを見てもあまり気にしていないのは阪神タイガースはあまり対戦のないパリーグの投手が打てないことは覚悟していたように感じる。

今年の結果をさらに細かく見ると勝ちがついた投手は才木(3勝)、西勇輝・ビーズリー・伊藤将が各1勝、つまり他の先発投手である大竹、村上、青柳に勝利がなかっただけでなく、セットアッパーやクローザーには勝利がついていないのである。

また、昨年の総得点は58で平均3点取っているが、今年は総得点が27点、平均2.2点しか取れていない。失点は昨年が66点(平均3.6点)に対し、今年は47点(平均2.8点)。この2つから言えるのは投手陣は頑張ったが、打撃が追いつかず敗戦してしまうケースが多く、粘れた試合が少なかったことが見て取れる。



優勝を目指すのに大事なのは交流戦明け〜オールスターまでの前半戦の終盤ということになるだろう。実は昨年この間の成績は8勝11敗1分と振るわなかったのである。加えて貯金は今年は1(昨年は貯金4)しかないこともあり、3ゲーム差で首位を走る広島に離されないようにするのかが最大の課題である。



結論として今の段階はほぼ岡田監督の想定の範囲だろうが、①昨年は投げれば計算の立った村上と大竹が研究されている中、先発ローテをどうするのか、②打撃不振で二軍にいる大山やようやく一軍に戻った佐藤輝明をどう使うのか、③負傷した木浪の穴をどう埋めるのか、と問題山積である。昨年とはかなり異なるシチュエーションの中でどうして勝つのかを真剣に考えるタイミングなのだろう。
(6月18日13時脱稿)



続く『接戦』と『勝ち越す』強さ〜阪神ファンの戯言

2024-05-25 05:00:00 | 阪神タイガース
いよいよ5月23日からの甲子園での巨人戦で交流戦前の戦いが終了する。5月の戦いは波が大きく前半は2回連敗もあり、11日に首位を陥落したが、翌日には首位に復帰、最近は4カード(DeNA、中日、ヤクルト、広島)と連続して勝ち越している。



先発ローテーションも青柳と伊藤将が離脱を余儀なくされ、村上もよもやの不調だが、ビーズリーが好投したり、中継ぎの桐敷、石井、島本などの活躍があったりとあまり点数が取れない中で投手陣の健闘が目立つ。

特に最近の3カードはいずれも初戦を落とし、厳しいと思わされている中で残り2つを取って勝ち越すというリズムとなっている。

試合の内容を見てもチャンスを幾つも作りながら中押しの得点が取れない試合は見ていてもハラハラする。22日の広島戦は2点を大山のタイムリーと犠牲フライで先制、先発の大竹が好投し、7回4安打無死球で桐敷につなぐ。

しかし、クローザーの岩崎が珍しく不調で最後は2死2、3塁松山というシーンまで追い込まれた。ただ、松山を内野ゴロでゲームセット、勝ち切ったのである。

23日も似たような展開、大山のタイムリーで先制、先発西勇輝も好投、6回を3安打2四球無得点に抑える。2点目はミエセスの四球を足がかりにラッキーな中野のヒットなとで1死2、3塁を作り、森下の犠牲フライで取る。

しかし、8回裏に桐敷がノイジーのエラーから1点返され、9回はゲラが1死1.3塁という絶体絶命のピンチを迎えたが、代打松山をダブルプレーに打ち取り、薄氷の勝利となった。


5月23日現在の平均打率が.228とセリーグ6球団最下位だが、平均防御率は2.25と1位である。また、5月は9勝8敗1分なのだが、1点差勝利が6試合、2点差勝利が3試合といかにギリギリで勝負をしているのがよく分かる。

また、12日のDeNA戦で1点差で完封勝ちした才木投手がヒーローインタビューで『もう少し点を取って欲しいですね』と笑顔で冗談混じりに話したのも本音なのかもしれない。投高打低はやむ得ないのかもしれないが、もう少し打者に頑張ってもらいたい。その中で一筋の光明とも言えるのが大山の復調の兆しと思いたい。

来週からは不得意な交流戦、優勝した昨年ですら7勝10敗1分と負け越しに終わった。しかもロッテ以外の5チームには全て負け越している。これをせめてこれを半分くらいにはしてもらいたいものである。

尻上がりに好調な阪神タイガース〜阪神ファンの戯言

2024-05-02 05:00:00 | 阪神タイガース
プロ野球ペナントレースも3月30日に開幕して約1ヶ月、セリーグの各チームは24〜27試合を消化、対戦も2巡目が終わり、3巡目に入る段階となった。

我が阪神タイガースのスタートはあまり芳しいものとは言えず、初めの14試合で5勝8敗1分と借金3であった。先発も全体的にピリッとせず、開幕は初戦青柳投手・2戦目大竹投手が投げて2連続完封負け、その後も昨年MVPの村上投手が3回ノックアウト(対DeNA)、伊藤将投手が2回ノックアウト(対広島)など厳しいスタートとなった。

しかし、阪神には底力がある。①まずは今年も3連敗がない(引分を挟むと1回のみ)点、②さらにローテーションも青柳→大竹→才木、村上→伊藤将→西勇輝と6人で回している点(25日のヤクルト戦の結果を受け、青柳が二軍落ちしたため、今週末は始めて異なる投手が先発する)が挙げられよう。先発6人のローテーションが固まったチームはセリーグには他にない。



では低迷の要因はというと打力不足、得点不足だろう。クリンナップである3番森下、4番大山、5番佐藤輝明の打順で3人とも1割台だったことすらある。4月7日から18日まで10試合で総得点が15点、1試合平均1.5点といった状態。しかし、得点が取れない時は守り勝てばいいという意思統一はできていて、この間の勝敗も4勝4敗2分と決して勝敗は悪くない。



打線の悪い状況が好転したのは4月19日の中日戦、初戦で7-0、さらに15-2、3-0と3タテしてからである。さらにこの中日戦以降は先程の青柳の負けが1つあるのみで13試合で10勝1敗2分できているのである。

先発投手の話を書いたが、リリーフ、セットアップ、クローザーも秀でている。肝心なところで相手のチャンスを最低限に抑える桐敷と加治屋、流動的に使いながら8回9回を抑える岩崎とゲラ、これだけのピッチングスタッフを揃えられるシーズンは滅多にないだろう。



他チームの中で怖いのはやはり巨人、数年前と異なり、ピッチングスタッフの若返りに成功している。ベテラン菅野はもちろん頑張っているが、戸郷、山崎伊織、高橋礼、横川の先発陣、クローザーの大勢、セットアップの中川、船迫、西舘、堀田と揃いつつある。ただ、一方ではグリフィン、メンデス、赤星あたりの出遅れ感は否めないが。打てない打線も岡本を中心に徐々に点を取ることができるようになりつつある。

一方でスタートは良かったが、投打とも全体的に調子を落とし始めた中日、打線はいいが投手力がついてこないヤクルト、先発投手に翳りが見えるDeNAなどは抜本的な対策が迫られるだろう。



阪神の4月を終わったところの成績を年度比較するとロケットスタートに成功した21年の20勝9敗・勝率.689には及ばないが、優勝した昨年の13勝10敗1分で勝率.565よりはかなりいい。(今年は15勝9敗3分、勝率.625)

今月28日からは苦手な交流戦が始まるが、昨年の7勝10敗1分は何とか上回る成績を残して欲しいものだ。(数字は4月30日までのもの)

『春の大山』を思い出し、応援するぞ〜阪神ファンの戯言

2024-04-16 05:00:00 | 阪神タイガース
3月29日に開幕したプロ野球も各チーム5カードずつを消化、それぞれのチームと1回ずつは当たったことになる。我が阪神タイガースは6勝8敗1分で勝率.429、順位は4位とあまり芳しくないスタートである。

岡田監督とマスコミの間で『想定内』『想定外』でかなり揉めているらしいが、私にとってもこの成績は『想定内』だと思っている。

例えば昨年の同時期の成績と比較しても開幕ダッシュはDeNA、広島と4連勝したが、エース青柳の調子が上がらず、7勝5敗1分(雨天中止が2試合)と勝率.583と大して変わりはない。

また、それほど心配していないのは先発が早い回で降板したのが2試合しかなく、ローテーションも青柳→大竹→才木→村上→伊藤将→西勇と全く崩れていないことである。さらに8敗を分析しても投手が原因というより、点が取れない打線に問題がある方が多い。ただ、15試合で先取点を取られた試合が10試合(勝ち試合も含む)と中々先行逃げ切りという昨年の勝ち方ができていないことが気になる。

先取点が取れないことの最大の要因はタイムリーが少ないこと、総得点が35点と1試合あたり2.3点、うちホームランが14点、タイムリーが12点とタイムリーが少ない。また、四死球はセリーグ2位48選べているが、三振の数も104とセリーグ1位で最も少ないDeNAが61だからいかに多いのかが分かる。(因みにホームランも阪神が一番多い)

もちろん打撃は水物だからやむを得ないが、わずかなことで勝ちにつながったケースとそうはいかなかった好対照なゲームを紹介する。4月8日対広島戦、阪神村上・広島床田の両左腕の投げ合いの試合。5回に先頭木浪がライト前ヒット、これを村上がバントで2塁に送り、近本が初球タイムリーヒット、この1点を守って阪神タイガースは勝利を上げた。

一方は10日の同じく広島戦、3回裏に先頭木浪がヒット、しかし西勇がこれを送れず、近本はヒットで1死1、2塁、しかし続かず無得点に終わる。この2試合はいずれも1対0の試合、競った試合ではバント一つが勝敗をわけてしまうのである。

もちろん、打撃の状態がいいとは監督も考えていないようでチームに喝を入れるため、14日の試合で昨年殆ど変えたのない打順についに岡田監督が手を入れた。近本・中野・森下・大山・佐藤輝・ノイジー・坂本(梅野)・投手だったのを木浪・梅野・近本・佐藤輝・大山・前川・森下・中野・投手と同じ打順がいないほど変え、執念で勝利を呼び込んだ。あくまでこれはポーズに過ぎず、指揮官の気持ち、サインを汲み取ることが大切と考える。

また、今年も3連敗したことがないのも強みであろう。昨年大車輪の活躍をした大竹や村上がある程度研究され、疲れていることはやむを得ない。主力の大山の打撃に批判が集まったり、佐藤輝の三振に目が行ったりしがちだが、ここはじっくり見た上で投手力が落ちてくる夏に向かい、回復すると考える。

2019年に話題になった小学校5年生の『春の大山』の詩を思い出し、春先に調子の出ない私は大山選手を応援したい

しかし、とにかくローテーションを守り、打線の奮起を待って今年も『アレ』なのか、『アレンパ』なのか知らないが、『アベ』にだけはならないように頑張ってもらいたいものである。





『ワクワク』『はらはら』の狭間で〜阪神ファンの戯言

2024-03-28 05:00:00 | 阪神タイガース
阪神ファンは小心者が多い。これは特に関西人が気が小さいからではない。私がタイガースを応援し始めて60年近くなるが、裏切られた記憶はあるが、安心して応援できたためしはない。私が気にしているのは『阪神は優勝の翌年はスタートで躓く』ということである。しかし、新聞各社の順位予想では阪神が優勝の声が高い、こんな年が一番怖いのである。

今から38年前、1986年。前年は2リーグ制になって初めて日本一になった1985年の翌年、当時の阪神タイガースは投手力というより、打撃力が売りのチームであった。

前年日本一を受けて満を持してのシーズンであったが、①センバツがあるため、アウェイ開催、川崎球場で大洋(現、DeNA)と対戦、しかし3連敗してしまう。②主力の掛布が4月20日に死球で右手首を骨折、前半戦を棒に振る、③前年にストッパーの一角を占めた中西と先発の柱ゲイルの不調、そのうち野手も含めて故障者続出で4月は4位、その後も3位より浮上することもなく、勝率.500(60勝60敗)でシーズンを終えた。

特に気になるのが開幕4連敗、加えて補強を柏原(日本ハム)くらいしか行わなかったツケが回ったと他球団からは見られた。続く1987年は4月から最下位を独走?、終わってみれば41勝83敗、勝率.331、首位とのゲーム差が37.5ゲームと散々なシーズンとなり、吉田監督はクビとなってしまったのである。この先もダメ虎時代が続いたのはご存知のとおり。

もう一つ気にしているのが、2022年シーズン(矢野監督ラストイヤー)である。この時はオープン戦は好調で8勝4敗3分であったが、開幕投手青柳がコロナに罹患、藤浪がヤクルト戦に先発。7回3失点で纏めるが、中継ぎが崩れる。

さらに来日したばかりのケラーを投げさせたがHR2本を打たれるなど、7点差を逆転され、10対8で敗れた。

この敗戦は後を引き、開幕9連敗、さらに西で1つ勝つが、その後再び5連敗と散々なスタート。3、4月は9勝20敗とまさに出鼻をくじかれた。終わってみれば3位、しかし、クライマックスシリーズは横浜が相手だったが、1stシーズンを勝ち越した。思い返せばそれほど酷いシーズンでもなかったが、矢野監督は退任に追い込まれた。

何がいいいたいのか、まずはスタートダッシュの重要性、特に2022年シーズンはスアレスが抜けた穴が埋めきれないだけでなく、実績のない若手の中継ぎばかりの一軍スタートであったため、歯止めが掛からなかった。



1986年シーズンで5番打者だった岡田監督は2005年優勝後に連覇を逃した2006年は監督として悔しい思いをしているので、当時の失敗を忘れてはいないだろうが。
ただ、今年も補強は外国人を行なった程度(トレードで入団したのは現役ドラフトの漆原投手のみ)、さらに主力打者の大山、近本がまだ故障が癒えていない中でどのように阿部巨人と戦うのか。阿部監督も去年の反省の上でコツコツ点を取ってくるのではないか。気になるところである。

私にとってははっきり言って『ワクワク感』は僅かなもの、殆ど『はらはら感』の球春到来である。