hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

久しぶりの『駒形どぜう』

2023-10-31 05:00:00 | グルメ
暑い暑いと言いながら過ごした9月も過ぎ、10月に入るとだんだん気温も下がってきた。鍋が恋しい季節ももう直ぐだが、この季節になると足が浅草に向かう。



今日は上野で美術館に行った帰り、地下鉄銀座線浅草駅で降りて駒形橋を目指す。この辺りには老舗と言われる店が多い。鰻の前川、とろろの浅草むぎとろ、蕎麦の並木藪蕎麦、これらの前を通過して『どぜう』の大きな看板を目指す。創業は1801年だからかれこれ230年以上にもなる『駒形どぜう』である。


店構えは昭和39年に建て直されたものだが、一見江戸時代から建っているように見え、特に店の入口は映画のセットのようである。中に入ると『1階にしますか、2階にしますか』と聞かれ、反射的に『1階で』という。(1階は炭火のコンロ、2階と地下はガス)靴を脱ぎ、中に入る。少し前までは下足番のおじさんがいたが、今は着物の女性が代わる代わる勤めていて、大きな木の板(下足札)をくれる。



店内も独特、大きな板が横に渡されていて向かいあって座る。真ん中に炭の入ったコンロを置き、その上に直径20cmほどの金属製の鍋に入ったドジョウを煮るのである。

もちろん、酒や味噌で下煮をしてあり、柔らかくなったドジョウが20匹ほど隙間なく入っていて上に乗る限りのネギをふりかけ、ぐつぐつと煮えてくるのを待つ。



店内を見渡すと土曜日の6時というのに席は結構空いている。前回はコロナピークだったので一列2組と人数を制限していたが、今はそれもない。多分理由は2020年に1850円だったマル鍋が3000円(税抜)に値上げした影響もあるだろう。



瓶ビールで乾杯した後、小さな取り皿にどぜうとネギ、さらに山椒を振って頂くがこれが美味い。泥臭さなど全くなく、骨も感じない。江戸っ子が精力をつけるために食べたと言われているが、身がほろっとしていくらでも食べられる。

ネギは薬味と専用ケースに入っているが、これを箸で入れ放題。ぐつぐつ煮詰まるとネギを足し、割下を入れる。高いので申し訳ないが、あっという間にネギもおかわりとなる。

やはりこの店に来たら枡酒、少し甘口のふりそでを飲む。ちゃんと粗塩も皿に乗ってくる。

鯉の洗い到着、ぶっかいた氷の上に並べられ、酢味噌で頂く。この塩梅が素晴らしい。ついつい酒が進む。

食べ終わる頃に追加のマル鍋。お姉さんが器用に持ってきた鍋をコンロにかかった鍋に揺らしながらどぜうだけ移してくれる。ネギ、割下を足してまた頂く。

いつも頼んでいた『どぜうの蒲焼』はメニューからいつのまにかなくなり、『べったら漬』を追加。皮付きと皮無しが半分ずつ、皮付きの甘さ控えめの厚く切ったべったらを一口、これも酒に合う。調子に乗って2合半、益々繁盛(枡々半枡)で切り上げました。



ところで胡座の組めない人用に風呂の椅子のようなアイテムが加わってお隣の人は座っていたのには驚いた。ご馳走さまでした。


駒形どぜう
台東区駒形1ー7ー12
0338424001

秋の早慶戦に応援に行く

2023-10-30 05:00:00 | 日記
昨年の春のシーズン以来の早慶戦。秋日和、少し風は強いが、いいお天気、まさに野球観戦日和である。朝から一仕事をして12時神宮球場正面で待ち合わせ。今年の秋のシーズンは今の所慶応はどこにも勝ち点を許されない状況。一方早稲田は明治に勝ち点を落とし、今回の早慶戦で勝ち点を取った方が優勝、しかも慶応は完全優勝がかかっている。


友人が三塁側ファミリーボックス席を取ってくれたが、バックネットから少し三塁に寄った座席の一番上。席に着くまでは登りにくい階段を注意深く歩かなければならなかったが、とにかくよく見える席でピッチャーの配球、特に左打席の打者の場合はよく見える。



席にはテーブルが付いていてランチも楽に食べられる。まずはビールで乾杯。今年も神宮球場で友と会えた喜びを分かち合う。
試合は午後1時にプレイボール。まずは慶応が先行。早稲田先発は加藤投手。慶応先頭の吉川はセンターフライに打ち取るが、ドラフトで指名された2番広瀬はショートへの内野安打で出塁。しかし、残りの2人は凡退。



早稲田1回は慶応先発の外丸から2番山懸が初球をレフト前にヒットするものの、盗塁死、同じようなスタート。

早稲田は2回を除き毎回ヒットだが、チャンスを潰す。試合が動いたのは5回、無死で6番中村の内野安打で出塁、送りバントで2塁、さらに死球で1死1.2塁を作り、2死となった後1番尾瀬にタイムリー2塁打で先取点を許す。



このまま終われない慶応は9回無死で4番栗林がレフト前ヒット、5番宮崎のバントを野選、さらに6番水鳥のバントを処理ミスで同点に追いつく。さらに代打上田のタイムリーで逆転する。



しかし、慶応の抑え投手谷村が乱調。無死で連打されさらに四球で満塁。ここで再び尾瀬にタイムリーで同点。さらに無死満塁から代打小澤にタイムリーを打たれ、サヨナラ負けとなった。

試合は残念な結果とはなったが、最後に手に汗握るシーンを作ってくれたのはよかった。ただ、高校野球からは大して進化していない投球や内野守備はいただけないが。

だからなのか、両校優勝がかかった試合でも応援席の入りは悪く、昔との違いを実感。一方でOBの多い内野席はほぼ満席だったのが対照的だった。とはいえ来年もまた神宮球場で集まることを約束してお開きとなった。

PS.2回戦は慶応・竹内の好投と1回戦は酷かった谷村投手の頑張りで4対0で勝利、優勝は3回戦に持ち込まれた。

百万石〜赤羽ランチグルメ

2023-10-29 05:00:00 | グルメ
最近、街中で独立系の立喰そばの店を見ることがめっきり減ってしまった。地元人形町でも知っている限りでも4軒の立喰そばが店をたたみ、うち2軒は独立系の店である。



JR赤羽駅東口を出たところに昔ながらの立喰そばの店『百万石』がある。角地二面のお店は入口に食券の券売機、メニューはかなり豊富、『小丼+そば』で500円のサービスランチもある。かけそば300円、たぬきそば380円、かき揚げそば410円、また醤油ラーメンは420円と安い。ただ、なぜか大盛は160円とややバランスに欠くが。

私は立喰そば屋さんの定番メニューかき揚げそばにする。



店の中に入ると椅子が一つもない名実とも立喰、くの字カウンターのみ。カウンター内はベテランのおばさんが2人。1人は油揚げを切ったり、出汁を足したりと準備によねんがなく、もう1人のおばさんが食券通りに麺を温めたり、天ぷらを載せたり。

あまり、この店で料理を作ることはなく、仕入れた蕎麦や天ぷら、市販の油揚げ、冷凍のとろろなどを活用。料理をすると言ってもせいぜいネギを刻むことくらいだろう。

すぐに私の蕎麦も茹でそばを温め、かき揚げとネギを乗せ、熱いツユをかけて1分程度で到着。見た目は普通の立喰そば、麺は暖簾に名前のある村上朝日製麺所製なのだろう。

可もなく不可もない普通の茹で麺。
かき揚げは色がやや薄め、食べるとやや粉っぽいのが玉に瑕、ツユにしっかり浸し、ふやかしてから食べることにする。ツユはやや甘め、塩辛くもなく、それなりに美味い。

お客さんは立地の良さと値段から結構サラリーマンが押し寄せる。椅子もないから回転も早く、昔ながらのやり方なのだろう。500円のサービスランチはお買い得、来店客は『カレー丼+かけそば』が1番人気のようである。

調度などもかなりの時代もの、ただ気になるのはお隣に新規オープンしたうどん屋(うどんダイニングうずまき)の存在なのだろう。


百万石
北区赤羽1ー2ー5



赤羽付近の坂⑥

2023-10-28 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その192。赤羽付近の坂⑥、赤羽八幡に上る坂と並行に伸びていくのが『師団坂』である。



これは坂の上に旧陸軍の近衛師団と第一師団に所属した2つの工兵大隊に向かう坂であったためつけられた。



『工兵坂』とも呼ばれ、面会者などで賑わっていた。第一師団工兵大隊兵舎跡は星美学園の敷地となっている。



師団坂の途中、左に折れる細い下り坂がでてくるが、これが『赤羽坂』。元々は埼玉方面に向かう主要道だったが、付近が軍用地、鉄道用地、住宅地に開発され、地勢が変化。勾配もなく、道の痕跡という状態。

星美学園の正門前を通り、道なりに歩くと東京北医療センターの前に出る。これを右に曲がると地図の上では東北本線のガードがあるはずだが、見つからない。



変形四角形の赤羽台四丁目公園は出てきて、鉄道の音は聞こえるが線路はない。それもそのはず、この真下を東北本線が走るトンネルの上に公園があるのだ。



公園を出て右の細い道を降りていく。この坂道が『稲荷の坂』、急で細く、くねくねと曲がる。坂下に標識があり、その向かい側には郷蔵稲荷が祀られている。





さらに境内には小袋庚申堂、4本の石碑が並んでいる。このうち左3本の供養塔は元禄、寛文、宝永の銘がある。

気を取り直して来た坂道を上る。右側は崖になっていて地上3階に玄関のある家が立ち並ぶ。鉄骨を組んで駐車場にしている家も。
ようやく坂を登り、先ほどの公園をそのまままっすぐ進むと左側に東京北医療センターの建物がでてくる。(以下、次回)

今年も『新米ランチ』を頂く〜人形町田酔

2023-10-27 05:00:00 | グルメ
新米の季節になった。よくランチでお邪魔する『人形町 田酔』の新米ランチが10月24、25日の2日間限定で開催された。昨年もお邪魔したのだが、新米に合うおかずを少しずつ盛り合わせたランチが1500円で食べることができるもの。

11時半の開店時間より5分ほど遅く店に到着したのだが、ようやく最後の1席を確保できた。但し、もちろんまだ、誰も食べておらず、待たされていた。そこから15分ようやく私のランチも到着した。



このランチはあくまで主役は新米、これは南魚沼十日町のコシヒカリで炊きたてつやつやである。まずはご飯とお味噌汁が到着、ご飯はもちろん食べ放題である。



おかずは『焼塩サバ』、もちろん焼きたてでパリッとした皮も脂の乗った身も大変美味い。

『真鯛のごま醤油刺し』、薄切りの真鯛の刺身を胡麻醤油とネギ、カイワレでサッと和えたもの。そのまま食べても、ご飯に乗せて海苔で巻いても美味い。

『五目ひじき』『焼き明太子』『鶏つくねの照り焼き』『漬物』、いずれもご飯が進んで仕方ない。

『烏賊の高菜辛子炒め』はピリ辛、九州の高菜の味がする。『自家製ワカメの佃煮』は優しい味で普段からこの店のランチには欠かせない一品。

『焼き海苔』が2枚、熱いご飯にはやはり焼き海苔が美味い。少し置いて到着した焼きたての『だし巻き』が登場、味は甘さ控えめ、ふわふわで出汁がたっぷり。酒のつまみにもよく合う。

これだけの飯の友があって1膳のご飯で済ませられる訳がない。私も一回だけおかわりしたが、本音を言うとあと半分くらいは食べたかった。



やはり新米の旨さがよくわかる秋を満喫できるランチ、今年も美味かった。ご馳走さまでした。


田酔
中央区日本橋人形町1ー7ー6
0356458588

日本シリーズ徹底分析?②〜阪神ファンの戯言

2023-10-26 05:00:00 | 阪神タイガース
週末から始まる日本シリーズの戦力比較第二弾。交流戦でオリックスと対戦したのは6月13日〜15日、阪神の1勝2敗となった。1戦目は山本には8回を2安打、試合は無得点で敗戦。


2戦目は西勇輝が登板(先発は曽谷)して打ち勝った。3戦目は山岡に1点差で負けている。但し、6月は今年の中で阪神が8勝14敗1分と唯一負け越した月なのであまり参考にはならないかも知れないが。

CSファイナルではオリックスは1戦目が山本、2戦目が田島、3戦目が東、4戦目は宮城が先発した。他の先発投手は山崎福(左、今期11勝5敗、防御率3.25)、山下(右、9勝3敗、防御率1.61)らがいる。

私の予想はまず絶対エースの山本が初戦。2戦・3戦目は左打者の多い阪神を意識して左の田島か山崎、4戦目は負けなしの東か、左の宮城あたりが先発。阪神はこれに対しCSファイナルで先発した3人と才木が1〜4戦、5戦目以降は西勇輝、青柳あたりが出てくる可能性がある。



両チームのセットアップだが、オリックスは山崎颯、宇田川、小木田、山岡、ワゲスパック、阪神も桐敷、石井、岩貞、島本、コルテン・ブルワーと揃っている。また、クローザーもオリックスは平野京、阪神は岩崎。この部分はどちらがいいのかは予想がつかない。

打撃はオリックスの杉本と紅林のケガの具合が大きく左右する。杉本は14打数6安打で打率.429、また4試合ともヒットを打っている。紅林も3試合に出て打率.300。この2人以外は宗.400、若月.333、森.308あたりがよく打っていて怖い。杉本5番、宗6番、若月7番だから下位打線も気が抜けないのである。なにしろ1試合あたり8〜9本のヒットを打っている強力打線は健在。



一方で阪神は防御率は1.33だが、1試合安打が5.7本。しかも1番近本、2番中野、4番大山、5番佐藤からは快音が聞かれていない。打っているのは8番木浪(打率.500)くらいしかいない。つまり少ない得点を守り抜く野球なのである。

打撃の数字だけを取ればオリックス有利だが、いずれのチームも上位打線はあまり当たっておらず、杉本をDHに回すと1発のあるセデーニョが出せなくなるので厳しい。いずれにしても打撃陣は普段当たらない投手と対戦するのは難しい。

これらをトータルすると投手力はほぼイーブン、打撃力はややオリックス有利だが、杉本と紅林のケガの具合では阪神に大きく傾くことになる。また、指名代打有無の采配が大きく違うため、両方の経験のある岡田監督の方がやや有利かもしれない。

とはいえ、私は阪神タイガースの2回目の日本一を信じています。


日本シリーズ徹底分析?①〜タイガースファンの戯言

2023-10-25 05:00:00 | 阪神タイガース
いよいよ週末には日本シリーズが始まる。CSファイナルは多少の不安もあったが、やはりセリーグもパリーグもレギュラーシーズンの優勝チームは強かった。今回は日本シリーズに向かう両チームの投手力、打撃力の戦力比較をしてみたい。



CSファイナルだが、阪神は初戦から村上、伊藤将、大竹の10勝投手トリオが予想通り先発。村上は珍しくコントロールに苦しみ、伊藤将も苦しみながらの投球、大竹も5回で100球とレギュラーシーズン通りには行かなかった。

しかし、とにかく我慢我慢を続けといるうちに、肝心なところで点が入り、セットアップ・クローザーの活躍もあり、3連勝で優勝を決めることができた。(2戦目はサヨナラ勝ち)

一方でオリックスも1戦目は山本の思わぬ大量失点があり、ようやく疲れたロッテの中継ぎを打って逆転勝ち。2戦目はオリックスが終盤までリードしていたが、クローザーの平野を休ませたのが裏目で山岡が打たれ、ロッテの逆転勝ち。

しかし、3戦目はロッテは先発不在でブルペンデーのなったのに対し、オリックスは先発東が素晴らしく、5人の投手で完封。

4戦目もオリックスが怪我から復帰したばかりの種市の立ち上がりを捉え2点取り、ロッテの打線を2本のソロHRのみに抑え、3勝1敗で勝利した。

そして日本シリーズだが、1、2戦は大阪ドーム、3〜5戦は甲子園、6、7戦は大阪ドームとなる。やはりフランチャイズでやる場合に指名代打のない阪神が誰をここに持ってきて、何番を打たせるのかが大きなポイント。参考となるのが交流戦だが、オリックスと対戦した時は甲子園だったので指名代打はなかった。

阪神がパリーグと指名代打があった試合を9回戦たのだが、2勝7敗と大きく負け越している。指名代打の打順は6番と7番が4回ずつ(後1回は3番)、その際に使われたのは前川が5試合、糸原が2試合、残りはミエセス、渡辺諒だった。トータル打率が.250だが、勝率を見ると決してうまく行っているとは言えない。

今の調子から考えると左ならば糸原、島田、小幡、右ならば原口、小野寺(ミエセス)あたりが順当だが、ここにキーマンを使うと本来の『代打』がいなくなるのが痛いところ。打順は7番が9番あたりが適切だろう。いずれにせよ、第二戦目を取ったチームが俄然有利になると言われている日本シリーズは気をつけて行きたいところある。(以下、次回)



稲付城址を歩く

2023-10-24 05:00:00 | 城と城址
『関東城址めぐり』その10。今回は稲付城址を歩く。JR赤羽駅東口からイトーヨーカドーの方に歩き、5分ほどのところを右に曲がると稲付城址にもう到着する。



この城は太田道灌が築城したもので石段の下には『都旧跡 稲付城跡』とある。ここから50段ほどの石段を登ると静勝寺の山門の前に出る。



このお寺は太田氏の菩提寺である。ただ、道灌が築城したかは確たる証拠はない。ただ、太田道灌の子息である太田資康・資高父子が在城していたことは『小田原編年録』に載っている。



その後、太田資高は江戸城主になるが、上杉氏から北条氏に寝返り、北条氏を江戸城に招き入れた。

石段を登り、山門をくぐった右側に大きな石が5つ置かれているが、これは1987年に大規模な発掘調査をした際に出てきた遺構の一部が残されている。



また、境内に入ったすぐ左側の植え込みとの間には段差がある。これは土塁の跡のようだが、残念ながら中には入れない。



突き当たりにあるのが、道灌堂。この中には太田道灌の木像が置かれている。毎月26日には公開されるようである。

静勝寺の縁起は雲綱和尚(道灌の師)が稲付城の一部に1504年道灌を弔うために道灌寺を作ったと言われていてその後自得山静勝寺と改めた。



道灌堂のお隣には弁天堂、さらに本堂がある。境内には大きなイチョウや松などがあり、駅至近にもかかわらず、静けさに包まれたお寺にはぜひ足を運んで頂きたい。ただ、城探索としては空堀など遺構もあまり見つからず、単なる小高い丘ということしかわからなかった。



道灌堂の横にもう一つの出口があり、これを左に曲がると『稲付城跡の坂』となる。S字にくねくねと曲がった坂で降りると石段の下に出る。



坂の下から眺めてもやはり城址の跡はよくわからなかった。





来々軒(改装後、初めての再訪)〜人形町ランチグルメ

2023-10-23 05:00:00 | グルメ
『来々軒』というと典型的なラーメン屋さんの名前である。歴史は古く、浅草で尾崎貫一が1910年に創業したと伝えられている。実は地下鉄半蔵門線水天宮前駅近くにもこの名前の町中華のお店があった。



(2020年5月)

私が前回お邪魔したのは2020年5月のこと。当時は不可思議な店で看板はあったはずなのに落っこっていてない。ただ、当時からチャーハンが名物で昼過ぎには狭い店内かな入れず、列ができていた。その後、2020年6月に調理場でボヤが起こり、改装、12月に今のお店となったとのこと。創業は昭和24年の老舗である。



新しい店舗になってから中々行く機会がなかったが、ようやく入店。調理場が高くなり、それに伴いカウンターも立ち上がらないと届かない高さとなった。カウンターは8席、他に4人席が3つ、20人で満員である。



注文は『肉入りチャーハン』(850円)、食材高騰を理由に大幅に値上げする店が多い中ここのチャーハンは3年経って50円の値上げで据え置かれている。

(夜のメニュー)

注文するとすぐに鍋を振る音が聞こえる。スープ(中身はラーメンのスープ)がまず到着、一口飲んでいるの肉入りチャーハンも到着した。

以前のチャーハンは角切りチャーシューがゴロゴロ入っていたが、少し減ったかな?ただ、味付けは炒めたため少し香ばしい焦げになりかけの部分もある。

まずは一口、濃いめの味付けは次の一口を身体が欲する。たまにスープを飲みながら食べ進める。半分食べたら、ラー油で味変。ごま油の良い香りと少しの辛味が味を締めてくれる。次はお酢をかけるとマイルドになる。

さらに元の味を楽しみ、ラー油とお酢を共にかけて色々な味を楽しんでいるとすぐに食べ終わってしまう。ランチメニューは豊富だが、ついついチャーハンは頼んでしまう。たまには違うメニューにもチャレンジしたいが、ついついこの店の味が食べたくなる。ご馳走さまでした。

会計時に奥さんに綺麗な店になりましたねと言うともうダメよ、僅か3年で汚くなっちゃってとのこと。以前に比べて明るく、綺麗になり、看板も小さいながら新設されていた。ご馳走さまでした。

来々軒
中央区日本橋蛎殻町1ー38ー1
0336685099

『京都・南山城の仏像』展を見に行く

2023-10-22 05:00:00 | 日記
芸術の秋というほどでもないが、現在東京国立博物館で開催中の『京都・南山城の仏像』(〜11月12日)を見に行く。この展覧会は浄瑠璃寺九体阿弥陀仏の修理が5年かけて完成したことを記念したものである。



国立博物館は15時頃に到着したため、混雑はない。webでチケットを予め取ってすんなり入場。会場は特別5室という1階奥の部屋である。


中に入ると海住山寺の『十一面観音菩薩立像』をまず目にする。それほど大きくはないが、十一面それぞれの解説がされているのがありがたい。何しろ像自体も小さく、十一面に至っては3cmほどしかないのである。

京都・薬師寺の『薬師如来坐像』。どっしりと構えたお姿が安心感がある。和束町のこのお寺は今まで知らなかった。

岩船寺『普賢菩薩騎象像』。赤い三重塔と阿弥陀如来坐像は覚えていたが、お寺にお参りしたにもかかわらず、このお像は覚えていない。象の上にまたがる細面の普賢菩薩は優美で、優しいお顔である。
現光寺『十一面観音菩薩坐像』、殆どが立像の十一面観音では珍しい坐像。少年のような細面で金が多く残る美しいお像であった。

浄瑠璃寺の『地蔵菩薩立像』は丸顔の優しいお顔。さらに『多聞天立像』『広目天立像』は真ん中にいらっしゃる『阿弥陀如来坐像』をお守りしている。

いつもは九体並んでいらっしゃるが、一体のみをしげしげと、しかもぐるり回って裏から見るチャンスは今まで無かったのでゆっくり拝観させてもらった。因みに9体の中で1番右側に並んでおられる1番のお像であった。

ほかに『阿弥陀如来坐像』(極楽寺)、2m近くある『十一面観音菩薩立像』(禅定寺)などあったが、目を引いたのは寿宝寺の『千手観音菩薩立像』。本当に千本の手を持つ仏様は大きな唐招提寺、大阪の葛井寺しか見たことがないが、このお像はコンパクトな上にしっかり千本の腕を持つ素晴らしい像であった。また、降三世明王立像は異教の神を2人も踏んでいるあたかも蔵王権現のようなダイナミックな足には驚いた。

もう一体、神童寺の『不動明王像』は他のお像とは異なり、何とも親しみやすいお顔。鎌倉時代の作らしいが一度見ると忘れないお像であった。

全部で17体、国宝3体、重文11体のお像が一堂に会することはまずないが、バリエーションのあるお像を一体ずつじっくり見た。もちろん良かったが、次はぜひ南山城の地に行って見ることにしたい。