東京オリンピック開催には問題をなしとはしないと思っているが、基本的にオリンピックは大好きである。子供の頃からレスリングのフリースタイルとグレコローマンスタイルの違いを調べたり、カヌーの漕ぎ方の違い(カナディアン、カヤックスプリント、スラローム)に興味を持ったりした。
しかし、当時からセーリング(昔はヨットと言った)のクラス分けはよく分からない。470級やフィン級などオリンピックの度に聞くが、毎回よく調べないうちに終わってしまう。これを今回ちゃんと調べてみた。
セーリングは日本のオリンピック中継ではほとんど扱われない競技ではあるが、歴史は古く第2回パリ大会から採用されている。ルールは海面にあるマークというブイを決められた回数回りながら、フィニッシュまでの着順を争い、上位10艇がメダルレースと呼ばれる最終レースで順位を決める。
(470級)
しかし、前述の通り、艇の大きさ、乗組員の数、艇の形でクラスが分けられている。
まず、470級は艇長が470センチ(4m70cm)であることからついたもので、2人乗り。スキッパーが舵とメーンセールを操り、クルーがその他のセールを扱う。日本はアトランタで女子が銀メダル、アテネで男子が銅メダルを獲得している。
(レーザー級)
レーザー級は423センチの1枚帆の1人乗りヨットを扱う競技で男子のみ。また、レーザーラジアル級はレーザー級の80パーセントの小さな帆を扱う女子のみの競技である。
49er級はさらに大きな499センチの艇を使い、2人で操る。帆も大きい上にスキフと呼ばれる摩擦抵抗の少ない艇体を使うことから、最高速度が40km/hと早く、海のF1と呼ばれる。49erFX級は女子向けに帆の大きさを小さくしたヨットを使う。
(49er級)
(RSX級)
RSX級はウインドサーフィンの一種で1人乗りの競技。オリンピックでは2008年の北京五輪で採用された。女子は男子より小さい帆をつかう。
(ナクラ17級)
ナクラ17級は男女1人ずつのる混合種目で前回のリオ五輪より採用された新しい種目。『カタマラン』という双胴艇を使い、海の上を滑るというか、浮くように走る。
フィン級は最も古くからある種目で艇長450センチの1人乗りのディンギー。メインセールだけの一枚帆、しかし、次のパリ大会では『カイトボート』が採用されるため、今回がオリンピック種目としては最後となる。
(フィン級)
といった塩梅、一度興味をみたい種目である。