hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

下丸子駅から沼部駅あたりの坂道①

2024-10-01 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その217。今回は東急多摩川線下丸子駅を降りて坂巡りをする。前回の坂巡りは7月24日だからかれこれ2ヶ月ぶり。というのも今年の夏の暑さで坂道を上ったり下りたりするのが辛かったからである。

実は下丸子駅には数週間前に降りて、飲みに行ったのだが、そう言えばこの辺りの坂道に行ったことがないことに気づき、再び下車した。

下丸子駅は日中は駅員のいない無人の駅、トイレは蒲田方面しかなく、地下通路もないため、多摩川方面の乗客は我慢するしかないらしい。駅を降りて踏切を渡ると右手に大田区民プラザ、その前を通過して行く。

ここで本来ならまっすぐ行くべきところを左に曲がり、道を間違えて多摩堤通りの方に行ってしまったのだが、光明寺の大きな池が邪魔になり、近道ができず、やむなく元まで戻り環八に出る。

交差点で向かいに渡り、少し左に行くと右に入る道に出てくる。これを行くと左側に藤森稲荷神社が出てくる。小さいが、立派な鳥居があり、お参りする。



その横を登って行くのが『ぬめり坂』、昔の鎌倉街道筋で緩やかな坂道である。案内板には『なだらかな坂だがぬめって上れなかった。



付近の豪家に美しい娘がいた。娘は人々の難渋を気の毒に思い、自ら望んで坂に生き埋めになった。以来坂道の通行は容易になり、付近は繁盛した』とある。悲しい物語だが、この程度の坂でそこまでするかとは思ってしまう。ただ、昔は舗装技術もないのでやむを得ないことだったのかも知れない。





また、その先の二又の分かれ道のところに道祖神があり、道標となっている。正面には『(左側)矢口渡新田神社川崎(右側)池上本門寺大森)』、右側には『東てふふゑき久ヶ原五反田方面』、左側には『峯御嶽神社奥沢大岡山洗足池方面』とある。

道標を右手の方に行くと住宅地となる。案内板があり、右に行くと『昭和の暮らし博物館』とあるので立ち寄る。この博物館は昭和25年築の民家を昭和の家を残したいと個人が始めたもので小泉さんという女性が生まれ育った家を公開している。




内部は殆ど昭和がそのまま残されていて私のような世代には懐かしさの塊。特に2階の子供部屋は高校の時に訪ねた友人の下宿そのままみたい。

他に画家の吉井忠さんのアトリエなのか、絵の展示もあった。(以下、次回)