hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

世田谷の坂(松原・宮坂、その2)

2017-08-31 05:00:44 | 日記

『東京の坂、江戸の坂』その90。凧坂からの道を左折、松原駅に向かう。相変わらず道は広くなったり、狭くなったり。左側にはブドウ畑、房には袋掛けがされ、ぶどう狩りの説明書きも。23区にもぶどう狩りの楽しめる所がある。


その先のオオゼキではパイナップル1本68円が目玉らしい。面白いのは警備員が安いのに驚いている。


その先には東急世田谷線松原駅。今は車両も300形に統一され、カラフルな10色で反対側にはモーニングブルー、我々が乗り込んだ三軒茶屋行きはブルーイッシュラベンダー。車内はクーラーがよく効いて心地よい。

山下駅は小田急豪徳寺駅乗換えで多数の乗客が下車、そして次の宮の坂駅で私も降りる。



反対側には今度はアルプスグリーンの鮮やかな車両が入線。また、この駅前にはかつて玉電や江ノ電で活躍していた601号が静態保存されている。


駅を降りてすぐの所に世田谷八幡宮があるが、線路との間の道が駅名にもなっている『宮の坂』である。これも緩い坂で途中からは線路からも見える。

世田谷八幡宮の起源はやはり他の八幡宮同様に源義家が後三年の役の帰途、豪雨のため天候回復を待った場所に宇佐八幡の分霊を勧請して祀ったとされる。

奉納相撲の勝敗により吉凶を占ったり、豊作に感謝したりしたため、境内には土俵や力石がある。今も秋の例大祭では農大学生による奉納相撲が行われている。まあ、とにかく境内も広く、立派な神社である。

世田谷区でもこのあたりの坂は緩くてゆったりとした坂が多いという印象であった。まあ、夏には汗がどっと出なくてこんな坂巡りのほうがいい気がする。

世田谷の坂(松原・宮坂、その1)

2017-08-30 05:00:57 | 日記

『東京の坂、江戸の坂』その89。今回は世田谷区松原・宮坂付近の坂を登ってみる。まずは東松原駅から降りて松原6丁目を目指す。

しかし、あまり坂らしい地形もなく、目印もないのでウロウロしながら何とか行く。途中の徳明地蔵堂をまっすぐ行くと一度クランクとなるが、その先を左に曲がると緩い下り坂となる。これが半田坂(えんま坂)である。


この道は昔からある大山道(現在は松原大山通)で、かつて周辺が半田塚村と言ったためついた名前らしい。


坂を降り切ったところがY字路になっていて、反対側にあるのが凧坂という。2つの坂が交わった所には馬頭観音の石碑、水が供えてあった。

また、凧坂の名前の由来は分からないが、世田谷区教育委員会発行の書によると『たこう坂』の当て字で少し勾配が急な坂道を言うらしい。

確かに先ほど下ってきた半田坂よりは凧坂の方が勾配が少し急な気がした。しかし、文京区や目黒区などの坂に比べればいずれも勾配がないのと同様である。

坂を登ると『赤松ぼっくり庭園緑地』という新しく小さな公園。園内には小さな芝生広場もあり、気持ちがいい。

その経緯を読むとかつて最高裁赤松公邸があったが、平成17年に閉鎖、地元民からの請願により昨年春今の公園になったとのこと。

信号を左に折れると東急世田谷線松原駅に続く道に出る。(以下次回)

箱根そば〜鉄道会社対抗駅そば食べ比べ(小田急編)

2017-08-29 05:00:03 | グルメ

鉄道会社の立食いそば比べ、第3弾。今回は小田急がやっている『箱根そば』経堂店にお邪魔する。この店は小田急の子会社小田急レストランシステムが新宿、小田原、町田など小田急線の駅だけでなく、秋葉原や四谷、千歳烏山など他線の駅にも51店舗展開する立食いそばチェーン。

店の入口には食券機があり、現在の目玉は天草の天然芝海老を使った『天草産芝エビ天そば』、トマト風味の『トマトカレー鶏つけせいろ』などだが、ルールに則って『たぬきそば』(350円)にする。

明るい中年女性に券を渡すが、2時過ぎというのに結構な賑わい。セットものが人気、今日は暑いので冷やしが多く出る。

すぐにたぬきそば登場、天かすにネギ、ワカメが乗った一般的なスタイル。白いやや深めの丼に入って提供される。まずはツユを一口、しっかりはしているが、からすぎはしない。出汁の香りはあまりしない。また、温度も高めだが、食べられないほどでもない。麺はやや細め、喉越し良くツルツルと食べられる。

茹で麺にしてはコシもあり、中々美味い。天かすはあげた天ぷらから取ったもので細かいが味がいい。これなら、たぬきそばも悪くない。

食べ終わった丼にちょんまげのキャラクターが出てきて、ありがとうございました、というのは天下一品風である。

☆私の評価
全体3.3、蕎麦3.5、出汁3.0、サービス3.5、量3.0
まあ、平均的だが、ちょくちょく食べるにはいい蕎麦である。また、席数が多いので(ボックス席もあり、ファミリーも使いやすい)サービスは3.5とした。(これはあくまで私の感想です、悪しからず。)

箱根そば経堂店
世田谷区経堂2ー1ー3(改札外)
0354509977

上野駅(2)

2017-08-28 05:00:40 | 日記

『メトロに乗って』その66。前回の上野駅の続き。西郷隆盛像の裏あたりには上野の戦いで多数死傷者を出した彰義隊の墓所がある。実は江戸から明治にかけて活躍したグループには『◯◯隊・◯◯組』が多く、その役割が間違って覚えているケースが多い。(白虎隊、奇兵隊、海援隊、陸援隊、新撰組、見廻り組など)

彰義隊は江戸時代最末期に15代将軍徳川慶喜の警護などを目的に旧幕臣や志士などが結成した組織である。慶喜が江戸城無血開城後水戸に移ったあとも寛永寺に立てこもり、1968年5月に江戸市中取締の任を解かれた。つまり、糸の切れた凧のようになり、警察が一夜にして逆賊となってしまったのである。

そして大村益次郎率いる新政府軍が7月に彰義隊を包囲、アームストロング砲で上野の山を砲撃、1日で撃破したものでこれを上野戦争と呼ぶ。その際に何と彰義隊105名が戦死したのである。


この彰義隊の墓の近くには寛永寺清水観音堂がある。寛永寺は天海が2代将軍秀忠から寄進された土地に江戸の鬼門を守護する目的で作られたものだが、その際に比叡山や京都の有名寺院になぞらえた施設を作った。


清水観音堂とは京都の清水寺をモチーフに作った施設であり、本物とは規模がかなり違うがちゃんと舞台まで設えてある。さらに歌川広重の江戸百景にも描かれた『月の松』もあったが、これも現代に復活されていた。


また、他にも王仁博士(日本書紀を書いたと言われる人物)の碑や寛永寺を開いた僧天海の毛髪塔など色々な碑が立ち並んでいる。また、碑の説明板で驚いたのは天海は108歳まで生きていたことである。


それにしてもこれだけの狭い範囲に歴史の1ページを飾る人々の記念碑や建物がある場所も少ないであろう。上野は探ってみると中々深い場所である。

なお、不忍池や観音堂などにはまた改めて伺うことにしたい。

博多うどん酒場イチカバチカ〜吉祥寺グルメ

2017-08-27 05:00:59 | グルメ

最近、東京ではオープンする店に博多風や福岡風とつける店が増えている。例えばラーメンやうどんだけでなく、博多風焼き鳥、福岡風焼肉といった具合で博多贔屓の私としてはついつい名前につられて行ってしまうのである。

先日の旅行では福岡には行ったが、屋台や居酒屋には日程上立ち寄れなかったため、思い切って最近オープンした店に。ここは昼は博多うどん、夜は居酒屋の『博多うどん酒場 イチカバチカ』という何とも言えないネーミングの店である。

場所は吉祥寺駅から5分程度、蒙古たんめん吉本の近くにある。外から見ると汚そうだが、新しく綺麗な店内。従業員も元気がいい。まずはハッピーアワーとかで250円の生ビールで乾杯です。つまみはまず豚バラ(の串焼き)を中心とした焼き物6本(豚バラの味噌、塩、タレ3本➕店が選択した3本)、酢モツ、山芋のトロトロ焼きを注文。


すぐに酢醤油をかけたキャベツと酢モツ、やはり博多のお通しはコレでしょう、コリコリ感がいい。ついでバラの塩と味噌、博多の屋台を思い出す。脂が乗ったバラの途中に挟んである玉ねぎが甘い。



店の3本はシイタケ、アスパラバラ巻、シュウマイ。アスパラが少し塩が強くてビールとの相性は最高。バラのタレは辛子で頂く。

次は焼酎だが、大吟醸のカス取り焼酎のロック。日本酒が遠くにいるようで香りがいい。山芋トロトロ焼きは鉄の皿に乗ったお好み焼きを軽くした状態。グツグツをフーフー食べるのはB級グルメの特徴。

さらに店の名物レモンサワーを頂く。これは凍らしたレモンに焼酎と炭酸を入れたもので薄くならないメリットがある。ただ、最初はレモンが溶けていないのでやや焼酎強め。グラスの縁には荒塩が塗ってある。

手羽先餃子、塩煮込み、辛子蓮根ボールを追加。塩煮込みはうどん出汁で炊いたモツ煮込みでもつ鍋の最後のようであっさりしていて美味。


もちろん、焼酎のナカはお代わりしたが、とても〆のうどんには、辿り着けず今日は退散。博多気分を十分味わえました。ごちそうさま。


博多うどん酒場イチカバチカ
武蔵野市吉祥寺南町2ー8ー7
0422795295

京急空港線(穴守稲荷駅〜天空橋駅)(2)

2017-08-26 05:00:18 | 日記

『鉄道シリーズ』その177。大鳥居から羽田の干潟を見た後、海老取川に沿って歩く。海老取川は多摩川から分かれた川で海に近いこともあり、流れはゆるい。

少し歩くと天空橋駅の看板が見えてくる。天空橋は京急と東京モノレールの駅が地下で結ばれているが、ちょうどこの下あたりに京急の駅がある。

実は羽田空港延伸時には羽田空港駅を名乗ったこともある。また、それ以前の地上に線路があった時代には海老取川の対岸に羽田空港駅(初代)があり、橋を渡り穴守駅まで通じていた時期もあった。


京急線を一旦廃止した後、路線後の橋はしばらくは人道橋として使われていた。しかし、取り壊され、改めて造られた橋である。名前は小学生に公募したもので、何の変哲も無い赤茶色の鋼橋ではあるが、その名前は素晴らしい。


橋を渡り、羽田空港駅(初代)の跡を通過して次の橋に向かう。これも人道橋だが、稲荷橋とつけられ、幅も広い。朱に塗られているのはその名前ゆえか。


さらに上流にはもう一本、環状8号が上を走る橋があるが、これが穴守橋。つまり、穴守橋、稲荷橋、天空橋、弁天橋とわずかな距離に4本も橋が架けられているのである。

穴守橋は欄干には飛行機が配され、橋の途中にも飛行機のレリーフがいくつも嵌められている。最も古いのは熱気球、新しいのはジャンボ機まで見ているだけで楽しい。


この橋を渡り終え、また、元の道を戻り天空橋駅まで歩く。よく見るとこの駅はプロペラ機をモチーフに造られているのが、わかるだろうか。

わずかな道のりだが、いろいろなものが見れて楽しい散歩であった。

ムクゲの花

2017-08-25 05:00:50 | 日記

夏の花の1つにムクゲがある。この季節はフヨウやハイビスカス、紅葉葵などアオイ科フヨウ属の花が次々と咲くが、フヨウとムクゲ、タチアオイはよく似た花をつける。

ムクゲの特徴は花をよく見るとおしべが柱頭の下に付き、雌しべは真っ直ぐ正面を向いている。(タチアオイは最初に雄しべが出て、雌しべはヒゲのように細く後に出る、フヨウは雄しべが柱頭の下に付くが、上向きに曲がる)また、ムクゲは葉が小さく、切れ込みが深いが、フヨウは葉が大きく、切れ込みは浅い。

(これはフヨウ)

ムクゲは他の花があまり咲かない最暑時にも次々と花を咲かせていくが、よく間違われるのは『一日花』ではないかということである。実は八重咲きは1〜2週間、一重のものも2、3日は咲いている。また、咲き終わると花の下からポトッと落ちるので掃除か結構大変である。

我が家から久我山駅までの間にも白く真ん中だけが赤い種類や紫の八重咲き、ピンクで真ん中だけが赤いものなど色々な種類を楽しむことができる。やはり、この時期は百日紅同様に貴重な花である。

五島・九州の旅の食の話(2)

2017-08-24 05:00:46 | グルメ

九州の旅の食の話、第2弾。黒川温泉から福岡に向かう行程のことはブログに載せなかったが、日田を経由して小石原焼の窯元を訪れた。小石原焼は最近名前を聞かれたことがある東峰村、7月の洪水で朝倉市とともに被害が大きかったところである。移動の途中もその被害の大きさを目の当たりにする。流木が多数引っかかったままの橋、陥没して交互通行を余儀なくされている国道、鉄道の代替バス、災害復旧工事と書かれたトラック。その残土と流木の捨て場のすごさに災害の大きさを実感した。

私は以前から目をつけていた森喜窯へ行く。実は行くことがためらわれたが、前日に電話した際にぜひお見えくださいと言われたのだ。幸いにこの窯は被害が殆どなかった。しかし、我々が行って喜ばれたのは、災害発生以来窯元を訪れる人が激減したためである。もちろん、店の人も暖かく迎えてくれ、また、すぐ先の道の駅も復活したことを知る。もちろん、森喜窯ではお目当の底の部分が青くガラス状になった焼酎用グラスを2つ購入、また、道の駅では違う窯の猪口を2つ。大きく災害復興に役に立つではないが、やはり行って消費することも支援の1つかなと感じた。

遅くなったが、食べ物の話。小石原の後に旧甘木市(朝倉市)秋月に葛餅を食べに行く。桜がない夏の盛りに秋月城址に行く人はまあいないとは思っていたが、それにしても寂れ方がひどく、かなりの茶屋や土産物店が廃業を余儀なくされているのには驚く。しかし、以前から通っている黒門茶屋は健在と知ってホッとする。

すぐに葛餅を注文したが、30年前と変わらぬ味、葛粉100%で作られた舌触り、香り、仄かな甘み。私は日本一の葛餅と信じている。


最後に福岡市に宿泊、夕飯に食べに行ったのが割烹よし田。メインはもちろんイカの活き造り(活けイカと地元では言う)である。最近は東京にも活けイカを食わせる店はあるが、皿からはみ出そうなスミイカは身が弾力があり、生姜でも山葵でも美味い。

そしてイカは九州の甘い醤油がよく合う。刺身の後はエンペラと足を天ぷらにして食べるが、これもプリプリで美味い。


ただ、二人連れではあとアラカブの煮付ともう一皿で満腹。
それにしても九州の食べ物はハズレがない。私には第2の故郷と呼びたいくらい、好きな場所である。

五島・九州旅行の食の話(1)

2017-08-23 05:00:54 | グルメ

五島・九州の5日間にわたる旅行、このブログで食の話は五島うどんと山みず木の夕飯の一部を書いたのみであるが、他にも色々と美味いもの、珍しいものに出会うことができた。その中でいくつかをご紹介したい。

まずは五島で出会った珍しい料理。福江ではコンカナ王国に宿泊、その洋風な作りのホテルでは和食はダメかなと勝手に考えたが、実はこれがいい方にハズレ。特に刺身は伊勢海老に始まり、イサキ、カツオ、イカなど地元の採れたての魚介でどれをとっても美味い。

しかし、やはり珍しかったのはハコフグの味噌焼き。ハコフグの身と味噌、わたを混ぜてハコフグを器として使い、焼いたものだが、香ばしく中々の珍味。日本酒が進むこと間違いなし。フグは食べたことがあるが、ハコフグは初めて。

ただ、食べ終わり、横に転がすと可愛く、愛嬌のある姿にはやや申し訳なかったが。

長崎に宿泊した夜はかつて福岡から仕事で来るたびに食べていた味が忘れられず、お邪魔したのが江山楼、中華街の名店である。

皿うどん(特に太麺)やチャンポンは言うに及ばす美味い。しかし、東京では滅多にお目にかかれないのが伴麺(ファンメンと発音するようだ。)である。

簡単に言うと玉ねぎとニンニクを効かせた太麺皿うどんだが、甘くとろけるような玉ねぎがなんとも言えず、食べて見ないとその良さはわからない。(思案橋の幸楽(カンロ)の方がもっとニンニクが効いている。)

そして、次に向かった熊本・黒川温泉では熱いもてなしを受けて感動した。お湯も熱いが、人の心も暖かい。


その中で感動したのは野菜料理。特にトウモロコシの茶碗蒸しと翌朝食べた鰊と野菜の炊き合わせ、その自然の甘みに驚いた。(以下、次回)

えきめんそば〜鉄道会社対抗駅そば味比べ(京急編)

2017-08-22 05:00:36 | グルメ

鉄道会社の立食いそば比べ、第2弾。今回は京急がやっている『えきめんや』にお邪魔する。この店は京急沿線の京急川崎、横浜、金沢文庫、三崎口などに11店舗を展開している。京急品川駅の1番線ホームやや前よりに店がある、11時半というのにすでに半分くらいの客でうまっている。

今回も悩んで『たぬきそば(温)』360円を支払って食券を購入。券売機を見るとかき揚げそばもあった。また、『なすたっぷり坦々うどん』がスペシャルメニューのようだ。この店の特徴は関西風の出汁も用意されていて好みで選択できることらしい。

入店したのは11時半だが、立地が良いのか、羽田空港では安いランチが望めないためなのか、大きなバッグを持った人も多い。すぐにできたたぬきそばは見た目やや量が少なめ。丼は熱く、出汁も熱くしてある。

蕎麦には天かすと白ネギ、ただ、白ネギはかなり薄く切ってある。唐辛子をかけて食べ始めるが、自慢するだけあって出汁がよく効いている。蕎麦はやや細め、喉越しがよく、中々美味い。

量も見た目ほど少なくはなく、満足した。駅そばとしては珍しくツユが熱くて食べるのには時間がかかる。これも1つのこだわりなのかもしれない。

☆私の評価
全体3.5、蕎麦3.5、出汁4、サービス3、量3
と言った感じか。是非、関西風のうどんを次回は試してみたい。(これはあくまで私の感想です。悪しからず。)