その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

大文字

2011年08月16日 | Weblog

 

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大文字

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毎年8月16日は京都五山の送り火

その中でも一番大きな大文字

いつのまにか大文字だけがメジャーになって

代表のように言われてしまっているけど

そのほかにまだ4つの山焼きがある

金閣寺裏山にある大北山の「大文字・左大文字」

松ヶ崎西山東山の「妙法」の二文字

西加茂妙見山の「舟形」

北嵯峨曼茶羅山の「鳥居形」を

京都に代々続く五山の送り火といいます

京都に学生のころ住んでいたので

何度も見に行ったりお手伝いさせてもらった

送り火の薪の準備で何度も山登り

普通に歩いても息が切れるのだけれど

途中に石の階段があって

それがとりわけきつく感じたものです

今年は特別な思いと複雑な感情があって

陸前高田の倒れた松を薪にして

思いを供養するアイディが計画倒れになってしまった

仕方のないことではあるけれど責められない事情がある

結果としてよい方向でまとまったと

思われていたけど・・新たな検査でセシウムが~

またまた決定が覆った

人さまざまな思いがあるのをしみじみと感じました

素晴らしいアイディアも分からない不安には勝てなかったようだ

思いやる心よりも現実的な心が・・・

悲しい結果と夢にも思わなかった深く傷ついたこころだけが

陸前高田にも京都にも残る出来事

今晩の送り火には複雑な気持ちで見上げる人が多いかも

写真は昨年のものです 

この大文字は俳句の秋の季語にもなっています

「大文字や近江の空もたゞならぬ」 蕪村

「合掌の闇はるかなり大文字」 宮藤空郎

「正面に見しことなき大文字」 栗津松彩子

 

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