その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

百日紅

2011年08月03日 | Weblog

 

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百日紅(さるすべり)

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 中国南部原産の木です

日本には江戸初期には来ていたそうです

観賞用として庭木や盆栽にされた

日盛りに咲く百日紅は生命力に満ち溢れていて

その強さ華やかさが俳句でもたくさん詠まれています

「女来と帯纏き出づる百日紅」 石田波郷

この句は下宿窓から見える百日紅が暑苦しく咲いている

突然女性が訪ねてきた不意の訪問である

着物に帯を巻き付けてとにかく扉を開けなければならない

上十二音に緊迫感がある

若き波郷の恋愛関係のトラブルが背景にあるのだそうです

同じ波郷の句に

「百日紅ごくごく水を呑むばかり」という句にあるように

強い渇きが託されていて

波郷の青春を彩る花です

そろそろあちこちで花が見られるようになってきました

 

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