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百日紅(さるすべり)
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中国南部原産の木です
日本には江戸初期には来ていたそうです
観賞用として庭木や盆栽にされた
日盛りに咲く百日紅は生命力に満ち溢れていて
その強さ華やかさが俳句でもたくさん詠まれています
「女来と帯纏き出づる百日紅」 石田波郷
この句は下宿窓から見える百日紅が暑苦しく咲いている
突然女性が訪ねてきた不意の訪問である
着物に帯を巻き付けてとにかく扉を開けなければならない
上十二音に緊迫感がある
若き波郷の恋愛関係のトラブルが背景にあるのだそうです
同じ波郷の句に
「百日紅ごくごく水を呑むばかり」という句にあるように
強い渇きが託されていて
波郷の青春を彩る花です
そろそろあちこちで花が見られるようになってきました
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