その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

朝顔

2011年08月10日 | Weblog

 

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朝顔

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歳時記では「朝顔」は秋の花になります

「朝顔市」夏の季語でも「朝顔」は秋の季語なんです

「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」 千代女

誰でも知っているこの句に詠まれた朝顔は

紺一色の在来種です

さまざまな色の花が咲く西洋種と違って

紺一色の素朴な朝顔は初秋の頃に

もっとも鮮やかな花姿を見せてくれます

朝顔の名は朝早く美しい花を咲かせるところから

つけられましたが日本古来のものではありません

原産地は熱帯アジアで 日本には奈良時代に

唐から伝えられたとされています

ところが朝顔の名は古くから登場します

「万葉集には」山上憶良の一首

「萩の花尾花葛花なでしこの花

       女郎花また藤袴朝貌(あさがお)の花」

が見られ秋の七草のひとつに数えられます

まだ伝わってもいない花がすでに詠まれているのです

しかし山上憶良のよんだ朝顔は

「桔梗」だろうといわれています あるいは「木槿(むくげ)」も

そうですが当時は朝日開いて夕方しぼんでしまう花を

「あさがお」っと呼んでいたようです

 

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