労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

グランド・マスター 自分を知り 世間を知り 人生を知る

2013-06-05 | 🎥いい映画観てますか?(アジア)

=31 うち今年の試写会5】 20代の時に初めて香港に行って独りでぶらぶらしていたら人気の無い公園に迷い込んだ。
前から1人雰囲気の良くない男が歩いてくる、何気に後ろを振り返ると不良っぽい若い男が2人組で歩いてくる。
俺の柔道と子どもの頃から培ってきた喧嘩術(?)が、カンフーの使い手に通用するのか、そもそも中国の皆さんは老若男女みんなブルースリーやジャッキーチェンのように強いのか、ってか酔拳とかみたいなあんなカンフーの技ってのはフィクションで無くてまじで実践的なものなのか、いや、待て、そんなことはどうでもいい、俺はこの公園から無事に出れるのか・・・・(;゜ロ゜)

 20世紀初めの中国。北の八掛拳の宗師・宝森は、流派統一を任せられる継承者として、弟子の馬三と南の詠春拳の宗師・葉問(トニー・レオン)のどちらから選ぼうとする。六十四手の達人にしての宝森の娘でもある宮若梅(チャン・ツィイー)も候補者として手を挙げる中、馬三が宝森の命を奪うという謀反を企てる。それを機に、宝森の敵(かたき)を討つ復讐(ふくしゅう)と後継者の座を奪い合うすさまじい戦いの火ぶたが切って落とされる。

 いやいや考えすぎでした、なんもなかったです、なんも起こらなかったです・・・( ̄。 ̄;)、でも、ってなことをマジで考えるくらい、中国人って強そうに見えるやん、映画とかの影響で。
まさにこの映画でも、中国の皆さんはほんま強いんですから。


 いや~、凄い映画でした。
中国拳法の中でも有名な詠春拳の達人にして、ブルース・リーの師匠としても知られる実在の武術家イップ・マンが織り成す激闘の数々を活写する、1930年代の日本に侵略されるすこし前から、太平洋戦争終結を経て中華人民共和国になるちょっと前の頃までの20数年間、非常に激動が凝縮された時代のお話し。
「八卦掌、詠春拳、形意拳、洪家拳、八極拳などなどの流派のもっとも強い人を(もっとも強い流派)を選ぶ闘い」的な映画の宣伝がなされていたけど、そういう映画ではなく、現在のカンフーの流派の流れを、歴史的に考証するための映画であって、そこに、詠春拳の達人として知られる武術家の葉問を描いた伝記ドラマとしつつ、映画的エンターテインメント的手法を絡めたってな映画だったようだ。
むちゃくちゃ中身の濃い、緊張感ばりばりの、おもしろい映画だったのだ!


 ブルースリーのドラゴンシリーズを観た時には思いっ切り影響を受けて、歩き方からブルースリーの真似をしたし、中学生の頃には友達たちとブルースリーの截拳道(せっけんどう)の通信教育を受けたりした(今思えば通信教育って胡散臭いな、ちっとも強くならなかったし)。
ちなみに截拳道とはブルースリーが幼少期より学んだ詠春拳、節拳(弾腿門)などのカンフーの技術をより実践的にアレンジした流派だそうだ。
截拳道は、型を重視したそれまでのカンフーとは違い、より実践的なものだと言うことだった。
アクロバット的なカンフー映画っていっぱいあるやん、だから実際のカンフーとアクションとしてのカンフーの境目が自分的にはよくわからない。
だから「型を重視したそれまでのカンフー」というのもどこまでのことを言っているのか、それは弱いのか強いのかってこともよくわからない。
でも、この映画を観ると、型の美しさはそのまま強さなんかなとは思った。
とにかく格闘シーンは凄い迫力だったし、撮影技術も演出も非常に高度でその格闘シーンの迫力を増していた。
トニー・レオンとチェン・チェンはむちゃくちゃかっちょいいし、チャン・ツィイーとソ・ヘギョンは、むちゃくちゃかわいいし、で、男女共々、目の保養も完璧やし、ほんま見応えあった。

 武道を極めるためには、「自分を知り 世間を知り 人生を知る。」、う~ん、深い。

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