三流読書人

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ドングリ小屋住人 

やはらかに柳あおめる

2012年04月05日 07時55分14秒 | Photo





    やはらかに柳あをめる

    北上の岸辺目に見ゆ

    泣けとごとくに

とは石川啄木(歌集「一握の砂」明治43年・1910)。

北上川は岩手県と宮城県を流れる。河口は石巻市、去年の東北大震災の際、津波は40kmを遡ったそうだ。
これは岸和田城の堀端の柳であるが、のどかな春の景色を見ても去年の3月を思い出させる。


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1 コメント

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あの日の (waka)
2012-04-07 00:12:31
 石巻市の闇と炎の光景は忘れられません。
 
 >やはらかに柳あをめる
半世紀、この初句を日本語の美しさの極みと思ってきました。
 
 その北上川が、千人を超える犠牲者と、80人を超える幼き児童と先生方と、終わることなき父母家族の嘆きの大川小学校につながるとは。

 改めて、経済優先の物質文明のむなしさを思いました。
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