三流読書人

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ドングリ小屋住人 

憲法守るべし 日本の知性が語る

2009年05月05日 11時09分11秒 | 平和
 おととい5月3日は第62回目の憲法記念日であった。日本の各地で日本国憲法を守ろうという集まりが開かれた。
 日本の知性を代表するといってもよい方々も多く参加し、憲法への思いを発言している。以下は、新聞に報道された発言のいくつかである。

ノーベル物理学賞受賞の益川敏英さんは、東京の集会で、
 「憲法九条改悪に向けた足音がしますが、彼等は必ずやけどをすると思っています。日本人の憲法九条に対する思いは軽くない。九条を変えますかといわれたら、やすやすと許さない。きょうはたくさんお運びいただき、自分の判断は間違っていないと実感しています。
 解釈改憲でソマリア沖まで行ったが、彼らは交戦権がほしいために憲法を変えなきゃいかんと思っている。今の保守政権も安泰ではない。だから今を憲法改悪の最後の決戦と心得ているかもしれない。だとしたら、われわれもそれに備えなければ。そういう状況を周辺の人に伝えてほしい。
 人類の歴史は確実に進歩しています。平和憲法の危機の問題でも、日本人は乗り越えなければいけません。私も老骨にむちうってがんばります。」

脚本家で演出家のジェームス三木さんは、名古屋の集会で
 「言葉というのは非常に曖昧です。そしていつの時代も政権は、情報をそのまま国民に伝えはしません。都合の悪いことを言い換えて本質を隠すのです。憲法も言葉で書いてある以上、本旨を歪めるような解釈もできます。『軍隊』を『自衛隊』と呼び海外派兵を繰り返すなど、国民をごまかすのです。それだけ歪められても、この憲法があるおかげで日本は外国人を戦争で一人も殺したことがない。これ以上の国際貢献はありません。
 人間は一人一人が歴史の中継ランナーです。「戦争をしません、軍隊を持ちません」と世界に約束している日本の憲法は、素晴らしいバトンです。なんとしても無傷で次世代に手渡さなければなりません。」
 
 と語っている。
 
 憲法を変えてもよいと思っている人がいれば聞きたい。
 憲法を変えて交戦権を持ち、殺されにいってもよい、銃をとって敵を殺してもよいと思うのは、あなたか、またはあなたの息子か、孫か。
 あるいは誰かが行くだろうと思うのか。
 アメリカの場合はどうなっているか、ご存知か。
 岩波新書「ルポ 貧困大国アメリカ」(著者堤 未果さん)に詳しい。
 アメリカが法的には一応徴兵制をなくした後、どういう人が、どういう階層の人が、どんな教育を受けて戦争させられているのか知っておくのもよいだろう。

 

 

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