三流読書人

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ドングリ小屋住人 

俳句 山茶花

2006年12月01日 08時43分02秒 | 文芸

夕焼けのうすれ山茶花も散りゆくか      渡辺水巴

死期明らかなり山茶花の咲き誇る       中塚一碧楼

山茶花に筧ほそるる日和かな         室生犀星
 
咲きつぎて散りつぎて八重山茶花よ      下村ひろし
 
山茶花のどの花弁にも日の当たる       若月瑞峰
 
山茶花や耳のうしろに風すぎて        嶺 治雄
                         
 昨日の白色の花は野生種、「ふつう山茶花と書くが、これは誤用で『茶花』と書くが正しいとされている。『姫椿』ともいう」(『新撰俳句歳時記』冬 明治書院)。そうである。
 名残の紅葉、黄葉も散ってしまうと次第に色彩が乏しくなる。
 今日から師走。








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