呆然とし、自失しているというのが今の状態だろうか。
明確な理由もなく、その論議もないままに教育基本法が改悪された。その詐欺師的なやり口は、あまりにも低次元と言うほかない。政府与党、それを取り巻くパラサイト(学者・評論家・ジャーナリストなどを自称する)どもも、変えることに意義があるというのみ、次世代の日本人をどう育てるという視点がない。言えば、愛国心、日本の伝統文化など、これで論陣をはれるわけもない。
子どもたちにとって、学校は喜びの場であり、学ぶことは喜びであるということなのだ。それをあたえるのが教育行政であり、国の教育政策として最も大事なところである。学校が苦痛の場であり、蹴落とし合いの場であり、いじめの場であるようにしてしまったのは、何か。それが教育基本法であるというなら根拠を示せ。
以下は、『毎日新聞』12月14日付 コラム「発信箱」(飯田和郎氏)からである。
【「きっと花は咲く」
舗装が途切れた道をさらに車で1時間進む。やせた大地に3階建て校舎が見えてくる。中国河南省の山あいにある程大圧小学校。日本の「草の根無償協力基金」で今秋、建て替えられた。
どこまでも貧しい。住民1人あたりの平均年収は日本円で2万円に満たない。北京でなら2時間の酒席で消える金を1年かけて得る。
倒壊の危険があった旧校舎では雨のたびに休校になり、多くの学童が転校や自宅待機を強いられた。今、新校舎から全員の声が聞こえる。
程長遠校長は言う。「子供らの表情が一変しましたよ」。赤いほっぺのにこにこ顔がピカピカの教室に並ぶ。なんて幸せそうなんだろう。
打算的に言えば、中国のへき地での教育支援は多方面の効果が期待できる。校舎を寄贈した日本という国に彼らはプラスイメージを抱き、成長していくだろう。
私たちは納税を通じたドナーでもある。教育を柱に戦後、平和国家の道を歩んできた日本を中国に伝えられる。
教育は貧困の連鎖も断ち切れる。河南省は5人に1人が出稼ぎで故郷を離れる。教育を通じて定着率を高め、農村の荒廃を防ぐ。それは中国の安定につながり、隣国も歓迎できる。
だが何より、子どもたちの笑顔こそ最大の効果だろう。限られた条件のなかで学び、友と交わる。教育のひずみに起因する問題が、日本で相次ぐせいだろうか。中国の寒村での教育の原風景は接した者の心を打つ。
広大な中国に一滴の水をもたらすだけかもしれない。でも水をまかなければ、草木は生えず、花は咲かない。 (中国総局) 】
日本は教育基本法を改悪した。
日本がなくしてしまったもの、 忘れてしまったものがある。
教育の成果には大きな差となってあらわれるのではないか。
一見物質的には豊かに見える。が、この亡国的教育政策によって、教育は不毛の国となるのではないか。
明確な理由もなく、その論議もないままに教育基本法が改悪された。その詐欺師的なやり口は、あまりにも低次元と言うほかない。政府与党、それを取り巻くパラサイト(学者・評論家・ジャーナリストなどを自称する)どもも、変えることに意義があるというのみ、次世代の日本人をどう育てるという視点がない。言えば、愛国心、日本の伝統文化など、これで論陣をはれるわけもない。
子どもたちにとって、学校は喜びの場であり、学ぶことは喜びであるということなのだ。それをあたえるのが教育行政であり、国の教育政策として最も大事なところである。学校が苦痛の場であり、蹴落とし合いの場であり、いじめの場であるようにしてしまったのは、何か。それが教育基本法であるというなら根拠を示せ。
以下は、『毎日新聞』12月14日付 コラム「発信箱」(飯田和郎氏)からである。
【「きっと花は咲く」
舗装が途切れた道をさらに車で1時間進む。やせた大地に3階建て校舎が見えてくる。中国河南省の山あいにある程大圧小学校。日本の「草の根無償協力基金」で今秋、建て替えられた。
どこまでも貧しい。住民1人あたりの平均年収は日本円で2万円に満たない。北京でなら2時間の酒席で消える金を1年かけて得る。
倒壊の危険があった旧校舎では雨のたびに休校になり、多くの学童が転校や自宅待機を強いられた。今、新校舎から全員の声が聞こえる。
程長遠校長は言う。「子供らの表情が一変しましたよ」。赤いほっぺのにこにこ顔がピカピカの教室に並ぶ。なんて幸せそうなんだろう。
打算的に言えば、中国のへき地での教育支援は多方面の効果が期待できる。校舎を寄贈した日本という国に彼らはプラスイメージを抱き、成長していくだろう。
私たちは納税を通じたドナーでもある。教育を柱に戦後、平和国家の道を歩んできた日本を中国に伝えられる。
教育は貧困の連鎖も断ち切れる。河南省は5人に1人が出稼ぎで故郷を離れる。教育を通じて定着率を高め、農村の荒廃を防ぐ。それは中国の安定につながり、隣国も歓迎できる。
だが何より、子どもたちの笑顔こそ最大の効果だろう。限られた条件のなかで学び、友と交わる。教育のひずみに起因する問題が、日本で相次ぐせいだろうか。中国の寒村での教育の原風景は接した者の心を打つ。
広大な中国に一滴の水をもたらすだけかもしれない。でも水をまかなければ、草木は生えず、花は咲かない。 (中国総局) 】
日本は教育基本法を改悪した。
日本がなくしてしまったもの、 忘れてしまったものがある。
教育の成果には大きな差となってあらわれるのではないか。
一見物質的には豊かに見える。が、この亡国的教育政策によって、教育は不毛の国となるのではないか。
自民・公明の国会議員に聞きたい。子供の前でこの法律成立の経緯を胸を張って説明できますかと。
わたくし達の教育基本法 必ず取り戻しましょう! あんなに素晴らしい法律、何処を探したって ありません!