三流読書人

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ドングリ小屋住人 

亡国!教育基本法改悪

2006年12月16日 10時50分22秒 | 政治 
 呆然とし、自失しているというのが今の状態だろうか。
 明確な理由もなく、その論議もないままに教育基本法が改悪された。その詐欺師的なやり口は、あまりにも低次元と言うほかない。政府与党、それを取り巻くパラサイト(学者・評論家・ジャーナリストなどを自称する)どもも、変えることに意義があるというのみ、次世代の日本人をどう育てるという視点がない。言えば、愛国心、日本の伝統文化など、これで論陣をはれるわけもない。
 子どもたちにとって、学校は喜びの場であり、学ぶことは喜びであるということなのだ。それをあたえるのが教育行政であり、国の教育政策として最も大事なところである。学校が苦痛の場であり、蹴落とし合いの場であり、いじめの場であるようにしてしまったのは、何か。それが教育基本法であるというなら根拠を示せ。

 以下は、『毎日新聞』12月14日付 コラム「発信箱」(飯田和郎氏)からである。
【「きっと花は咲く」
 舗装が途切れた道をさらに車で1時間進む。やせた大地に3階建て校舎が見えてくる。中国河南省の山あいにある程大圧小学校。日本の「草の根無償協力基金」で今秋、建て替えられた。
 どこまでも貧しい。住民1人あたりの平均年収は日本円で2万円に満たない。北京でなら2時間の酒席で消える金を1年かけて得る。
 倒壊の危険があった旧校舎では雨のたびに休校になり、多くの学童が転校や自宅待機を強いられた。今、新校舎から全員の声が聞こえる。
 程長遠校長は言う。「子供らの表情が一変しましたよ」。赤いほっぺのにこにこ顔がピカピカの教室に並ぶ。なんて幸せそうなんだろう。
 打算的に言えば、中国のへき地での教育支援は多方面の効果が期待できる。校舎を寄贈した日本という国に彼らはプラスイメージを抱き、成長していくだろう。
 私たちは納税を通じたドナーでもある。教育を柱に戦後、平和国家の道を歩んできた日本を中国に伝えられる。
 教育は貧困の連鎖も断ち切れる。河南省は5人に1人が出稼ぎで故郷を離れる。教育を通じて定着率を高め、農村の荒廃を防ぐ。それは中国の安定につながり、隣国も歓迎できる。
 だが何より、子どもたちの笑顔こそ最大の効果だろう。限られた条件のなかで学び、友と交わる。教育のひずみに起因する問題が、日本で相次ぐせいだろうか。中国の寒村での教育の原風景は接した者の心を打つ。
 広大な中国に一滴の水をもたらすだけかもしれない。でも水をまかなければ、草木は生えず、花は咲かない。            (中国総局)     】


 日本は教育基本法を改悪した。
 日本がなくしてしまったもの、 忘れてしまったものがある。
 教育の成果には大きな差となってあらわれるのではないか。
 一見物質的には豊かに見える。が、この亡国的教育政策によって、教育は不毛の国となるのではないか。


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2 コメント

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Unknown (てんてまり)
2006-12-16 23:11:46
これで「タウンミーティングで発言者に金まで配って世論誘導をさせたあげく、自民・公明の強行採決によって成立した教育基本法」と語り継いでいかなくてはならなくなった。このような恥ずかしい修飾語がつくような法律はほかにあるだろうか。こんな法律で次代を担う子供の教育が本当にできるのだろうか。
自民・公明の国会議員に聞きたい。子供の前でこの法律成立の経緯を胸を張って説明できますかと。
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はじめまして (ima)
2006-12-20 15:48:08
全くバカバカしくて 話になりませんよね。何が 自由 民主だ! と云う感じで。

わたくし達の教育基本法 必ず取り戻しましょう! あんなに素晴らしい法律、何処を探したって ありません!
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