三流読書人

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ドングリ小屋住人 

摩文仁の丘で 6月23日

2008年06月24日 17時36分54秒 | くらし
昨日、6月23日は沖縄戦が終結した日。1945年6月23日、日本の軍として沖縄での組織的戦闘が終結した。
沖縄県内各地で慰霊祭などが行われた。
那覇市では、摩文仁の丘で「沖縄全戦没者追悼式」が行われた。

1945年4月1日、米軍54万8000人が上陸。日本軍は現地招集の防衛隊、学徒隊含めて10万2000人。
地獄の戦争がはじまる。日本軍は日本本土への上陸を食い止めるとして沖縄を盾とし、持久戦をとった。
そのため数多くの民間人を巻き込んだ。
この過程で日本軍のスパイ視による虐殺、壕追い出し、食料強奪、集団自決などがおこった。
犠牲者は日本軍9万4136人、米軍1万2520人、沖縄県民9万4000人。県民の死者数は推計であり、12万~16万人とする見方もある。

あまりにも絶望的な戦いであった。非戦闘員の年寄り、女性、子ども含めて県民の4分の1が殺された。

この日挨拶した福田首相は、その中で「私は、無念にも散って行かれた人々の思いを、今の政治に反映する責務を負っている。戦没者の方々のその思いを、平和の尊さの礎として、引き継いでいく」と述べた。

本当のそう思っているのか。
「散って行かれた人々の思い」を捏造してはいけない。真実を伝えなければならない。
しかし、昨年の教科書の記述の問題に見るように、真実を伝えたくないと思っているのではないか。
自民党をはじめ、あったことをなかったことにしたい。という人々がたくさんいる。
歴史を歪曲し、憲法を変え、日本を再び戦争する国にしたいという動きはただならないものがある。

監視の目をゆるめてはならない。
繰り返すが、戦争では、非戦闘員で武器を持たないもののほうが圧倒的に数多く殺される。
戦って死ぬのではないのだ。