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三流読書人

毎日の新聞 書物 など主に活字メディアを読んだ感想意見など書いておきたい

ドングリ小屋住人 

やはらかに柳あおめる

2012年04月05日 07時55分14秒 | Photo





    やはらかに柳あをめる

    北上の岸辺目に見ゆ

    泣けとごとくに

とは石川啄木(歌集「一握の砂」明治43年・1910)。

北上川は岩手県と宮城県を流れる。河口は石巻市、去年の東北大震災の際、津波は40kmを遡ったそうだ。
これは岸和田城の堀端の柳であるが、のどかな春の景色を見ても去年の3月を思い出させる。


蕗の薹 早くも春の気配

2012年01月27日 11時21分57秒 | Photo
ふきのとうである。
例年は、12月中にでる。
先日雪の降った日の翌日。
てんぷらにするかと採りにいってきつい斜面で滑って転んだ。
これが大変だった。
実はこのふきは、栗の木の下に生えている。
尻もちをついたのは枯れた栗のイガの上だったのだ。
後はご想像に任せる。

しかし、てんぷらは香りは良く、味も絶妙であった。

  蕗の薹小さき壺の緑かな      川端茅舎

  老いの摘むありのすさびの蕗の薹  遠藤梧逸

まだ大雪で大変な処には申しわけないが春の気配である。




お正月終わる

2012年01月14日 15時50分18秒 | Photo
明日は1月15日、松の内も終わり。と言っても松の内を1月7日までとか1月4日までとか地方によっていろいろ違うようだ。
ま、長いほうが良いだろうと思って15日とする。
ただしこの写真は1月7日、岸和田市の阪神高速湾岸線のすぐ下の広大な緑地帯の中。
お正月の終わりの風景である。
この凧はもう飛ぶことはない。
しかし、凧という字は国字だそうだがどう考えても凧だ。ちょっと変か。

あまりにも青い空だ。



秋 千日紅

2011年09月03日 10時47分39秒 | Photo

千日紅という花です。
百日紅はサルスベリ。
9月1日、携帯電話のカメラです。
9月1日と言えば二百十日、今日は9月3日、台風12号嵐の最中、私の誕生日、満72歳。
ちなみにドラえもんの誕生日も9月3日です。2112年 、100年後ですね。

この空は秋でしょう。
この地方に住んで秋が深まっていくのはうれしい。
自然の荒々しい営みが次第に穏やかになっていくような気がする。
しかし逆の地方もあるのでしょうね。
秋が終わると待っているのは酷寒と雪。

「どこでもドア」がほしいですね。






合歓の木

2011年06月26日 15時02分49秒 | Photo


淡紅色の針状のものはおしべなのだそうだ。
鳥が運んできた種が成長した。
すぐ大きくなる。
   
  くれなゐの暮のすがたや合歓の花      野 坡

  あをぞらに昼はゆめみる合歓の花      石原秋月

夕暮れ前に開花するというけれどこの写真は朝撮った。
虫のつきやすい木である。
  

紫式部

2010年11月08日 09時14分28秒 | Photo



紫式部をここまで育てるのはむつかしいのでは。
このあざやかな紫、日本人の美意識。
写真はそれを伝えているかは自信はないが、見事なものです。
『源氏物語』を書いた人がしのばれるのですが、私はあまりあの話は好きではない。

     むらさきは中年の色式部の実        勝俣一透

     むらさきしきぶかざせば空とまぎれけり   草間時彦

                いずれも『新撰俳句歳時記』(明治書院)



栗豊作

2010年10月25日 08時53分10秒 | Photo

今年は柴栗が豊作であった。
虫もあまりついていない。

大きな実の銀寄とか丹波栗のような栗は、多くはない。
が、それが落ちるとすぐ動物に食べられてしまう。
硬い鬼皮を器用に向いて食べている。
皮が散乱している。
アライグマらしい。イノシシかも知れないが鬼皮まで剥くだろうか。

この柴栗は家のそばに木があるのでこないらしい。
大量に拾ったが小さいので食べるのが大変だ。
勝栗にして冬場の食料となる。

この強靭な感じの褐色がなんともいえない。

夕顔

2010年09月27日 16時10分28秒 | Photo


なんという花だろう と思う。
夕闇に浮かぶ凄みのある花。

このごろ文章を書くのが億劫になった。
歳のせいか。

「天の夕顔」という小説がある。
純愛小説という言葉があった時代のもの。
中河与一の作。思い出した。

     夕顔や物のかくれてうつくしき    千代尼

     夕顔やひらきかかりて襞深く     杉田久女

     夕顔の浮かぶ高さにものを干す    中西舗土

季語としては夏である。
が、わが家では今が見ごろ。


賭博について

2010年07月26日 20時47分18秒 | Photo


このような札を見たことはおありだろうか。
あるとすれば現在はあまり幸せにお暮らしではない、のではないかと案ずる。
現在も良いお暮らしをされているとすればまことに幸甚というほかない。
デザインは1から6までの数字を表す。
優れたデザインである。
サイコロもある。
要するに賭博の道具である。
素人が仲間内で楽しむような賭博に使うものではない。
わたしはばくちをできない人間なのでこれをどう使うかは知らない。
なぜこんなものを紹介するか、はまた書きたい。




アジサイ(photo) 五月雨 参院選

2010年06月28日 11時37分01秒 | Photo



久しぶりの梅雨の晴れ間、我が家のガクアジサイ。
急激に気温が上がって少し花びらに勢いがないが、この色は好きである。
日本の色だと思う。

参院選がたけなわでかまびすしいことである。
普天間の移転、消費税など嘘のつきとおしの民主党。
どこまで日本の庶民の生活を苦しめたら気が済むのかと、
ほとほと愛想をつかされて、昨年の衆院選の結果とはなったが、
それについての反省の全くない自民党。
 
どっちもいややねん。
どうする。

昨夜、NHKスペシャルで「深層崩壊が日本を襲う 豪雨が起こす巨大災害」
というタイトルの50分の番組を視た。
台湾南部の一村が完全に消滅し、500人の命が奪われた。
深層崩壊という現象による土砂崩れによるという。
地表の数メートルの部分が崩れて落ちるのを表層崩壊。
深層崩壊は地下80メートルぐらいから根こそぎ崩れ、落下する。
地球の温暖化が原因らしい。
日本にもその危険性はある。対策の打ちようはない。

考えてみれば昨年の衆院選の結果民主党が大きく票を集め、
自民党と政権を交代したが、所詮は表層崩壊。
すさまじい深層崩壊をおこすエネルギーがじわじわと蓄えられつつあることを、
彼ら自民党・似非自民党・自民党もどきは気づいていないようだ。

旧暦ではまだ5月末、
   五月雨を集めて早し最上川  
という芭蕉の句がある。
ひと粒ひと粒の五月雨も集まって滔滔たる大河の流れとなる。
そして海から世界につながる。

参院選の一票はそういう意味をもつ。





万緑の中

2010年05月20日 17時12分57秒 | Photo



    万緑の中や吾子の歯生え初むる    中村草田男

なんにも言うことあらへん!
中村草田男 百年前に生まれた。
この俳人好きです。

杏、柿、欅、樫、栗、李、樟、梅、竹は竹秋。
すべて初夏の雰囲気、まだ梅雨ではないが、生命あふれる季節。

写真のできは例によって考えないことに。