Hiro’s Diary (あしあと)

『TEAM DU BON TEMPS』に所属。 チーム名の意味は、フランス語で『楽しい時間』なんですよ。☆ミ

イロイロ見せてくれるね。桜が散って菜の花へ

2008年04月22日 | プロローグ


桜も散り、華やかさもなくなったかなと思いきや、次は菜の花が咲き誇っています。

ここは、足羽川という川の堤防沿いですが、本当に次から次へとイロイロ見せてくれるサイクリングコースです。

菜の花が両端に咲き、ここを走ることが出来るんだよね。

木々の芽や、いろんな植物の変化を楽しみながら走るのも至福の時です。

この日は、日中に出かけたのですが、とても暖かい日でした。

暖かいというよりも暑い。

あまりの暑さに、途中で冬のロングジャージは脱いでしまった。

もう、そろそろ半そでのジャージの季節なんですね。


やはり私は、冬より夏のサイクルのほうが好きだ。

何せロードバイクに乗るのに、冬の準備より夏の方が手軽だからね。

さてさて、またまたプロローグの続きをお読みください。


【プロローグ④】

さてこの前の話の続きですが、レントゲンの結果も出て、手術する事になりました。

手術する前に、麻酔をしないといけないんですが、これがなんと脇の下から2時間程かけてゆっくり麻酔する方法でした。

うまく麻酔が効けば腕が1本、全く感じなくなるほど効くそうですが、私の場合半分しか効きませんでした。

仕方がないので、局所麻酔にて行うことに…  (これが結構、痛い!)


手術台に乗り、左腕を真横に差し出し所へ、先生がきた。

まず、何をするのかなと思いきや、折れた骨をもとの位置に戻すため、透視の装置か何かわからないが、透視しながら手首の所を 『グギッ』

麻酔がかかっている筈なのに、これがもの凄く痛い。

先生が 『はい、うまく戻りました。』 という。

私は、なんだコレで終わりかと思っていたら、これからが本番!
ガッカリ!

左真横をみれば、どのような手術が施されるのかわかるのだけど、先生が見ていない方がいいよと言うものだから、反対の方を向いた。

全く、まな板の鯉状態!

実際、何にも見えないと、音と想像の世界だ。

『ギュルルーッ』

何かドリルのような音がする。

『(ゲッ、骨に穴開けているのかな?)』

麻酔で痛みはないが、なんだか気持ち悪い。

『トン、カン、トン、カン』

なんだか、トンカチで釘でも打っているような感じ。

そういえば、手術前にチラッと見たとき、たしか金槌みたいなのと、ステンレスの長い釘みたいなのがあったことを思い出す。

しかし、これがすごく痛い。骨のずーっと奥まで、ツンザクような重い痛み。

あまりの痛さに、身体が動く。

それを看護師さん達が、私の身体を押さえる。


看護師さん  『もう少しだからね。 がんばって!』

本人      『ウウーッ』

先生      『ペンチとって』


何だかな~  工作しているみたい。

どんな風に処置されたのかなと、見てみれば…

なんか釘と言ったらよいのか、ハリガネの太いやつと言ったらよいのかわからないが、手首の所に2本飛び出して刺さっているではないか…

こんな状態でしばらくすごさなくてはならないのか…

お風呂はどうする…

いろいろ不安がつもり始めた…

手術は終わり、ギブスを巻くことになる。

最近ギブスは昔みたいに、石膏で固めるようなことはしないみたい。

シーネとかいう、包帯状のものをお湯で濡らし、それをグルグル巻いていくのだが結構技術がいるのだ。

巻いてくれた先生いわく、ある程度スキマがないといけないようだ。

また、ブカブカでもだめらしい。

数十秒もしないうちに、どんどん固まってきて、カチカチになる。

完全に固まると、なんだかプラスチックのように固まっている。

でもって、軽い。 それと、通気性が良くうちわで仰ぐと風が入ってくるのがわかる。

これから、夏場に突入しようかという時期にこれはありがたい。

しかし、この日の晩は麻酔が切れてから、かなりうなされた。


翌日、手を見れば内出血のせいか、手指は紫色に…

なんだかゾンビの手のようだ…


ギブス生活も少々飽きがきたのと、しばらくロードバイクに乗れない状態が続き、ほんの少しストレスが…

夏場の暑い時期に突入したおかげで、お風呂は左腕を濡らさないようにして、シャワーのみ。

シャワーを浴びるのも、左腕が反固定状態なものですから使えず、片手で体を洗うことも結構しんどい。

右手一つでシャンプーや体を洗わないといけないので、時間も倍近くかかります。


そんな生活を過ごしているうちに、1ヶ月を過ぎギブスを外すことになりました。

先生の診察を受け、レントゲンを見るからには、骨はだいたいつながったとのこと。

ギブスを取って、リハビリをしましょう。ということになった。

『(ヤッター これで少し自由がきくぞ)』

ギブスを外すことで、楽になることばかり考えていましたが…


『あまいっ』


実は、骨折を経験したことのない私は、ギブスが取れれば通常の生活ができると思っていましたが、これからが大変です。

そうです、リハビリです。

ギブスをはずし、リハビリの先生の前で説明を受けることになりました。

なんと、手首が石のように固まっているようで、全然まがらない。

『(エーッ、こりゃヤバイ)』とあせってしまった。

こんな状態で固まってしまっては、何にも出来ないじゃないか! 
と、ここからが真剣になりました。

ギブス状態の時は、不便ではあるものの、ノホホンと毎日を暮らしていました。

(骨がつながるまで何もできないのは、仕方がないことですけど…)

ギブスの上から叩いても痛くなかったものですから、危機感が全くなかったのですね。

ギブスを横から真っ二つに割り、外したとたん腕が痛い。

ギブスの役目がここまで大事なのかが、ここへ来てやっとわかった次第です。

しばらくは半分に割ったギブスを、副木状態で使うことになりそうです。


そうのこうのしている内に、手首に刺さっている釘を抜くことになりました。

先生が言われるには、抜くときはそんなに痛くないという話だ…

しかし、入れる時あんなに痛かったのに、抜くのはそんなに痛くないというのが信じられない。

まあ、先生を信じて抜くことに…

覚悟して左腕を出して先生にまかせた。

すーーっと抜けた。

傷口のところが少々痛いだけで、骨自体はそんなに痛くない。

傷口はというと、なんだか吸血鬼に噛まれたような傷跡で、ポッカリと二つあいている…

先生から、『その傷口は2~3日でふさがりますから、ふさがったらお風呂に入っても良いですよ。』とのこと。

1ヶ月以上もポッカリあいた傷口が、どうしてそんなに早くふさがるのかがわからない。

人間の体ってうまく出来ていますね。

抜いた後、看護師さんが処置をしてくれた。


看護師さん 『この釘、もって帰りますか?』

本人    『えっ、貰えるんですか?』

看護師さん 『皆さん記念に、持って帰るみたいです。』

本人    『それでは貰います。』


そんなわけで、写真に写っているものが、腕の中にささっていた混入物です。






8月も終わりに来て、子ども達と約束した夏休みのディズニーランドも、まだ副木をした状態で行かないといけない羽目に…


  

  

1枚目は私、本人です。
2枚目は私の愛娘です。暇な時に聞こうと思って、持っていったipodを取られてしまいました。最近、生意気です。
3枚目以降は、パレードの様子です。まだ、沢山ありますがほんの一部です。


とにかくリハビリは、結構必死にやりました。
リハの先生に教えて頂いたリハビリの方法を、時間さえあれば自宅でもがんばった。


数週間が過ぎ、自分でもかなり良くなってきた。

リハの先生にも、『すごく早くもとに戻ってきているね。』

『良く、ガンバッタね』と、お誉めの言葉!

ウレシイーッ

でも、まだ手首に違和感があります。

まだ先生の許可がでてはいなかったんだけど、ロードバイクにまたいでみた。

ソーッとハンドルをにぎる。

なんとなくまだ痛い。

久しぶりに乗る物だから緊張する。

ソロソロと走り出した。

振動でやはり手首が痛い。

まだ無理のようだ…


ここで焦って、また転けたら今までの努力が無駄になると思い、もう少しリハビリに専念することに…



つづく…