1969/04/09に生まれて

1969年4月9日に生まれた人間の記録簿。例えば・・・・

柏の赤獅子②

2007-12-11 11:22:54 | 旅の記録
その店で使用されていた暖房器具は、ベージュ色のいわゆる昔ながらの円筒形の石油ストーブで、小窓から見える橙色の炎が、店内を暖かいものにしていた。

奥にどうぞと言われ、奥へ行くと、そこには4組の20代のキレイ系女性達がランチ中であった。

そこには、オヤジはお呼びでない雰囲気が漂っており、それ以上奥へは行けなくなったボクはオーディオが置いてある一番手前の席に腰をおろした。

ジーインズでラフな格好をしたカワイイ顔のウェイトレスの彼女に、とりあえずビールを注文した。

彼女はキョトンとした表情になった。ツカツカと接近してきて、「生ビールでよろしいでしょうか」と意思確認のような口調だった。
「ハイ、ナマを・・・」ボクはそう答えるのが精一杯だった。
「ナニかツマミを・・・」と言いそうになったが、メニューも見ずに「ランチ下さい」と無難に言った。


店内には、スローなかんじのクリスマスソングが流れていた。
オーディオが置かれたラックには、サーフ系雑誌やハワイアンのオーガニック系のCDがあった。

ランチを待っている間、ボクは音楽を聴きながら生ビールを喉に流し込みながら、ここまでのミッションの過程を野球に例えて振り返っていた。

1球目は『見逃し』だった。→場所を間違えた。
2球目は『空振り』だった。→店は閉まっていた。
打席を外し、一呼吸している。→現在だった。

ランチを運んできた彼女に、『赤獅子』について訊いてみた。

もともと『赤獅子』は古着屋でこの近辺では有名な店だったと話してくれ、だけど、最近、ソレはやめているみたいだと付け加えた。そして、いつもは12時には開店しているとそう教えてくれた。

時計は既に12時30分を回っていた。
クリスマスソングが止み、ボクがオーディオを気にしていると、厨房から若いシェフがでてきて別の音楽に替えてくれた。
アコースティックギターをバックに男性ボーカルが暖かい風のような唄を奏でていた。
2杯目が全身をゆるくほぐしてくれ、ボクはビールと音楽をしばらく楽しんだ。

だけど、3球目が心配だった。
三振したら、また、この店にくればいいや、そう思った。

時計は1時を過ぎた。
酔いが回り最高の気分になった。
お店をでるときに、今、流れてる音楽のアーティスト名を訊いた。
彼女はCDケースをボクのところに持ってきてくれ、喜々としてそのアーティストについて説明してくれた。LAULAという男性デュオだった。時々、お店でライブもするという。今度是非、聞きに来てくれと満面の笑みで誘ってくれた。
だけど、ボクはこういう素性の男で残念ながらそう簡単には来れない旨を話し、今から行く『赤獅子』が閉店だったらまた戻ってきてゆっくりさせて下さいと言って、そのカフェを後にしたのだった。
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柏の赤獅子①

2007-12-10 23:26:43 | 旅の記録
実は、コード「柏の赤獅子」の計画は秘密裏に進行していたのだ。

一昨日(日曜)の晩、ボクは『赤獅子』と連絡を取った。

そのときボクは既に酔っていた。
メモ帳に記しておいた04から始まる番号をプッシュした。

電話の向こうは“メス赤獅子”だった。
なんて言っているのかうまく聞き取れなかったがボクはかまわず訊いた。
「明日(月曜)はやっているのか?」

返事はYES。11時から始めると言う。
それを確認するとボクは電話を切った。
だけど尋ね忘れたことがあったから、スグに掛けなおした。
電話に出たのはやはり“メス赤獅子”だった。
「そっちにオリジナルのものはあるか?」

返事はYESだったが、明日の営業は12時からだと訂正の報告があった。
結構、アバウトな『赤獅子』だなと思った。



友人KRHのマンションを出たのは9時過ぎ。
友人KRHの奥さんは、もっとゆっくりしていってもいいのよと優しく言ってくれたが、そういうワケにもいかなかった。
KRHの住むマンションは、工場跡地に再開発で建設された10数棟からなる高層マンション群の南西側に位置していて、6階の部屋からはTOKAIDO LINEが見下ろせた。マンション群の中央には瀟洒な集会所や図書館があって北東側には体育館もあり、ボクが住んでる熊本なんかじゃ考えられないような設備が揃っていて、共用部分の全体的な雰囲気はカリフォルニアになっていた。

ボクはそのカリフォルニアを背にしながら、OOFUNA STATIONに向かって歩き出した。

OOFUNAからTOKAIDO LINE、YAMANOTE LINE、JOBAN LINEに乗って、KASHIWAに到着したのは、11時30分だった。

ちょうどいい時間だった。
ボクはあるデパートの地下に潜り国土地理院の1万分の1の地形図を購入した。
そのとき携帯が鳴った。
TDKオヤジからだった。電波の入りが悪くて用件が何か分からなかったけど、ボクは自分のミッションに集中することにした。
地形図を頼りに目的地に向かった。


目的地に近接したと思ったところで、ボクは過ちを犯しているのではないのかと疑い始めた。

ボクはタバコを取り出し路上で一服した。
メモに記した住所と、目的地と思ってやってきた地形図に記された住所を交互に眺めた。
微妙に違った。

メモにはCHUOUCHOU2-○-△、目指してやってきた近辺の住所はCHUOU2CHOUMEとなっていた。

やっちまったと思った。
全然違うところに来てしまったかもしれない、そう思った。

ボクの真正面には不動産屋があった。入り口には自動販売機があった。
無糖の缶コーヒーを2缶購入すると、迷わず、その不動産屋の中へ入った。

入り口の一番近いところにいたのはトータス松本に似た青年だった。
ボクは彼のデスクに缶コーヒーを置き、目下の悩みを打ち明けた。
トータス君は、「道を尋ねるだけなのに缶コーヒーとは!、その心意気、気に入っちゃいました、スッゲーオトコっぽいです!」なんて大げさに喜んでくれた。だけど、お店の中には3人の男性従業員がいて1本足りねぇ~なんて思ったりした。
そして、『赤獅子』について尋ねてみた。
すると、トータス君は『赤獅子』のことを知っていて、ボクの大荷物を見ると、アナタもそういうお仕事をしているのかみたいなことを訊いてきた。
そんな会話をしている間に、奥にいたメガネの男性職員が、A3用紙に地図をプリントアウトしてくれた。
そのお店をでるときにトータス君は言った。
「熊本の人たちに、KASHIWAの人は親切だったと伝えてください」
そしてボクは言った。
「缶コーヒーは3人で仲良く飲んでください」

手渡された地図には、『赤獅子』までの道順がピンク色の蛍光ペンで示されていた。

『赤獅子』に到着した。時刻は12時15分になっていた。
しかし『赤獅子』は閉まっていた。

ここまで来て、ミッションは失敗に終わるのかとそう思ったら、急に腹が減ってきた。

そこで、『赤獅子』の隣の隣の隣くらいにあった古民家を利用した洒落たカフェに突入し、生ビールと日替わりのランチを注文した。

つづく
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計画実行

2007-12-10 08:48:41 | 雑談の記録
友人KRHの家には2泊させてもらった。
KRHはさっき出社していった。

ボクもそろそろ出る時間だ。

昨日は、朝からワインを飲んで、それから近所を散歩して、お昼は鎌倉で蕎麦を食べた。
もちろんビールも飲んだ。

なんていうかスローな1日だった。

さて、帰りの飛行機は夕方4時半。

時間はたっぷりある。

そこで、ある計画を実行しようと思う。

その計画のコードネームは
・・・・「柏の赤獅子」なのだ。
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朝ワイン

2007-12-09 08:56:29 | 雑談の記録
ここに一本のボトルがある。
外国の赤ワインのボトルだ。ボトルの底に少しだけワインが残っている。

6時半に目が覚めた。
ソファには、大手重工メーカーで新技術エネルギーの開発に携わっている高校んときの同級生が寝ていた。
彼もボクと一緒で友人の家に泊まったのだ。彼の名前はKRS。ある大手電気メーカーの野球チームに入っていて6番サードだ。

ボクとKRSより奥さんが早く起きていて朝食の準備をしてくれていた。

テーブルはキレイに片づけられていたけど、そこには昨日僅かしか飲んでいないワインのボトルがあった。

「これ、飲んだほうがいいんじゃない」KRS。

「飲もうか」ボク。

朝飯前の赤ワインだった。

KRSは8時に去った。

今日は仕事だという。

「オマエ、上司になんて言うんだ」

「昨日の酒って言えば問題ないだろ」

KRSは英語雑誌を脇に抱えて友人の家を後にした。
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乾杯!

2007-12-08 21:29:05 | 雑談の記録
読者のみなさん、ご心配かけました。

無事、試験は終了しました。

口頭試験は45分ってことになってたけど、35分で済んだ。

ある人に言わせれば、試験官が諦めたってことになるらしいんだけど、試問されている間は終始いい雰囲気だった。


話は変わるけど、今はヨコハマにいる。


友人の家だ。


PCがMACだからなかなか使いづらい。

ま、そんなことはどうでもいいか。

明日は何しようかな。

今日のアルコール摂取量は、エビスビール3缶とオーストラリアワインとチリ?ワイン、今から、鹿児島の伊佐大泉( 焼酎)を飲もうと思う。

カンパイ。
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神宮球場近く

2007-12-07 23:15:11 | 雑談の記録
今、青山1丁目にいる。六本木と神宮球場の中間地点だ。

伯父さんの家だ。

伯父さんの家に着く前に、昔勤めていた会社に寄ったら、アホな先輩達に掴まってノメノメ攻撃だった。

5時30分から7時30分の間に焼酎5号瓶、2本だ。ま、5人でだったけどね。

すっげー酔っ払ってるけど、明日は頑張るんで、頑張るんで・・・・
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行ってきます

2007-12-07 09:30:34 | 雑談の記録
最近、記録の更新を怠っておりましたが、毎日、たくさんの方にお越し頂き有り難く思っております。

試験準備は万全とは言えませんが、やるだけやってきます。

昨日、帰宅しますと、愚息がバットを振っておりました。ハネトスを1セットやったあと、バッティングセンターへ連れて行きました。
着実に力をつけている(成長している)息子を見まして、誇らしく思う反面、自分はどうなんだろうと思いました。

ボクも成長したいと強く思いました。

では、行って参ります。
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日本人の弱点

2007-12-05 17:03:13 | 雑談の記録
日曜日の晩は、野球の日韓戦も見ずに勉強するなんて、ボクはなんて頑張り屋さんなんだろう・・・、というのは真っ赤なウソで、実は3回まで観戦し、それから勉強しようと思って机に向かったんだけど、土曜日に福岡であったリトルリーグの理事会や日曜日の体験入団の手伝いでヘロヘロになっていたボクは1時間もしないうちに眠ってしまったのだった。

ということで、月曜日の朝から会社で話題になった日韓戦の話しには全く付いていけずにメチャクチャ悲しい思いをしたボクは、その日の台湾戦はシッカリと観戦したのであった。


話しはかわるけど、犠打成功のあとの打線爆発って、少年野球や高校野球ではよく見る光景だ。
自慢じゃないけど、7回でノーアウト満塁になったとき、次はスクイズと思った。報道で、バント練習は全員がやってるって聞いてたし・・・、だけど、1球目か2球目に三郎選手がファールしたとき、「違うか・・」とアッサリその考えを否定してしまったところが、ボクの未熟な部分なんだろう。

・・・・にしても、「犠打のあとの打線」ってのには以前から興味がある。

犠牲になりながらもキッチリ仕事をこなすという姿勢に、日本人のボクらはヨワイのかもしれない。
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最近のリョー坊

2007-12-01 08:25:08 | リトルリーガーの記録
最近のリョー坊ついて記録しておこうと思う。


土日のチームの練習以外でやってる月曜のキッズソフトでの自主練と木曜日のバッセンデーは、この1年、一度も休んでいない。

これ以外の練習で、ほぼ毎日やっているのがハネ打ち。最近のハネ打ちの内容はこうだ。
最初の25ハネは、250gのバットウェイト付き
次の25ハネは、生バット。ハネ投げは緩急内外本気モード
次の25ハネは、250gのバットウェイト付き
最後の25ハネは、生バット。ハネ投げは緩急内外本気モード

ボクが結構キツイ。

そういうワケで、着実に力をつけているリョー坊。
バッティングセンターでの練習はこんな具合にしている。
100キロ、100キロ、120キロ、80キロ


80キロのブースに入って最初の5球くらいまでがすこぶる面白い。
タイミングが取れず、大空振りに見送り。
こないだボクは笑い転げてしまった。

家に戻る途中、車の中で黙っているリョー坊に聞いてみた。
「80キロって難しかろ~」

「フツー」
だそうだ。
コメント (4)
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