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藍染と茜染のタペストリー

2006年10月22日 | 草木染

以前に、麻の生成生地ののれんを、まずは茜染をして、茜色にした後、藍染でグラデーションを入れていき完成させました。Akiakane8_1

その時の様子は、このブログの中の麻ののれんを織って、後染めをする。の終わり頃にあります。

今回は、藍色の部分を多くしたものを作りたいと考えました。

そこで、藍染と茜染のタペストリーを作ることにしました。

Dscf0005_1 茜染で、麻の生成生地で作ったタペストリーをまずは茜色に染めました。

下染のインド茜による朱色は、二回に分けて染め込みました。麻の生地がかなり分厚く、麻の薄い草色がなかなか抜けませでしたので、朱色に染まるのがなかなかでした。
何回も染め込むともっと茜色に染まると思います。

Dscf0007_2 それから、藍染でグラデーションを入れていきます。

まず、真ん中で半分に折っておいて、ハンガーにジグザグにぶら下げておきます。

Dscf0008_1 今回は、かなりつけるところからスタートして、藍色の部分の面積を多くしました。

Dscf0011 真ん中で半分に折ってあるので、広げると、中央から左右へのグラデーションができます。

Dscf0014_2 左右からのグラデーションのみということで、こういう作品ですということにして、ここで完成にしても良かったのですが、今回は、これに、さらに上下のグラデーションもつけていきたいと考えていました。

Dscf0016_2 藍がめの藍の調子は、昨日の糸染めでもえらかったと思います。
それに加えて、今日は気温も低く、かなり弱ってきているところへ、のれん二枚分というかなりのことをさせてしまったので、後半息切れ状態でした。

乾くと、もっと色が薄くなると思います。

Dscf0017_2 それでも、続行しました。

次は、上下に、真ん中で半分に折ります。

Dscf0018_3 それから、上下のグラデーションをしていきました。
当然ですが、いつもの二倍ほど時間がかかりました。

Dscf0021 暗闇の向こうに、明るい灯りのついた窓が光っているようなイメージで作りました。
もしくは、晩秋の夕焼けの終焉みたいな感じでも思っています。

四スミがグラデーションをつけていく中でも、色が重なって一番濃い藍色です。

他の場所は、下染のインド藍の朱色の関係で、淡い藍色です。

藍の色合いを朱色と重ねながら楽しみたかったので、紫色っぽいところが増えましたが、この前ののれんは、茜色の中に藍色だったのに対して、今回のタペストリーは、藍色の中に茜色を囲ってみました。予想通りの物ができて満足しています。