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一視同仁

2014-03-21 17:27:15 | 日記・エッセイ・コラム
                                    

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  雨の後  揺れる木の葉や  鳥の声  身体や伸びて  畦道歩く
                                         ひのひら  ろくべえ



      
「一視同仁」という言葉がある。広辞苑によると、差別をせず、

  すべての人に平等に見て、仁愛を施すこととある。

    対人援助の根本の思想なのかもしれない。このことを心根に

  持ち、働いている人は、どのくらいいるのであろう。社会的には、

  このような思想など持ち合わせていないであろう人の事件がマ

  スコミを賑わすのもたびたびある。

    体罰とか、幼児虐待とか、高齢者虐待とか、マスコミの話題に

  なるのは、氷山の一角の話ではないだろうか。マスコミの話題に

  ならない、事件は山ほどあるような気がする。人間が人間の世話

  をする時、大切なのは平等に見ようとする心ではないだろうか。そ

  の心さえ見失う、最初から持ち合わせていない人、そんな人は、根

  本的に、対人援助職というものは、不向きなのではないだろうか。

   しかし、他の業界が不景気だからと、福祉、医療、教育業界に人

  材が流れていることも事実であろう。このこと事態はとても大切な

  ことであるが、受け入れる側が、どれほどの教育をできるかという

  事が大切なのであろう。教育となると、国の助成を受けながら行わ

  れているであろうが。その質は問われない、要件さえ満たしていれ

  ば認可されているようにも感じる。大切なのは質なのに質は問方が

  解らないから、行政も問わない、あるいは行政自体が、方針、目標が

  ないままに認可し、結果だけを問う、そんなシステムの中で、本当に

  質の向上が期待できるのであろうか。特に福祉、教育、特に養育と

  いうような世界は、社会の根本にかかわる人材育成の場でもある。

  大げさに言えば、将来の日本を支える人をつくる場なのに、その環

  境が劣悪で、いい人材が育つとも思えない、という事は日本の将来

  は期待できないという事にもなる。そうなれば経済的にも日本の企業

  に投資はしてくれない。ジリ貧になることは間違いなしであろう。このぐ

  らいのことは、何も知らない私ごときでも判断できる。国というものは、

  その基盤は人であろう。この人を大切にする国造りこそが今、求めら

  れているのではないだろうか。その第一線にかかわる、対人援助職の

  人こそ、その根本思想に「一視同仁」の思想を持ちたいものである。


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