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千里の道も一歩から

花粉症のくすり、いつ始める?

2013年01月29日 | 医療情報

今年スギ花粉の飛散量は、例年より多いと予測されています

日本気象協会によると、今年のスギ花粉の飛散開始時期は2月中旬で、3月上旬~中旬がピークになりそうです

関東地方では例年の約1.5倍、昨年の約2倍の飛散が予想されております。

→ 環境省花粉観測システム(はなこさん)

それでは、いつごろから抗アレルギー薬を服用すれば良いのでしょうか?

以前までアレルギーの薬は効果までの発現が、2~4週間と長かったので、「1月中旬頃には予防投薬開始~」という感じでした。

しかし、現在主に使われている第2世代の抗ヒスタミン薬(アレグラ、アレロック、ザイザル、クラリチン、ジルテックなど)やロイコトリエン受容体拮抗薬(シングレア、オノンなど)は服用後、治療効果が現れるのが早いことが知られています。

そのため、症状が出始めたなぁと思ってから服用しても十分効果があります。

花粉症の鼻症状が強い場合は、ステロイド点鼻薬の併用が効果的です。

点鼻薬の使用開始は、「症状が軽めの早い時期に開始し継続する」が基本です。

鼻症状がひどくなってから点鼻すると、刺激になりかえってくしゃみ連発という事になってしまいます

目薬も同様に、「症状が軽めの早い時期に開始」を!

昨年まで処方箋がなくてはもらえなかったアレグラなどの第2世代の抗ヒスタミン薬は、薬局でも手に入るようになっています。

花粉症の治療開始は、「軽い症状が出てから」が基本ということです

スギ花粉症持ちとしては、減感作療法のひとつ、舌下免疫療法(現在承認申請中:年内にも登場?)が手軽に外来で出来る日が待ち遠しいです


インフル予防接種って効果ある?

2013年01月25日 | 医療情報

大学研究チームが、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、毛髪を作る皮膚の組織をマウスの体内で形成させることに成功と発表!

心筋などの重要な臓器だけではなく、身近な脱毛症の治療薬開発につながると期待されるというのがいいですね

インフルエンザの感染もだいぶ拡大してきています。

今年の特徴は、まず大人への感染が先行して拡大しているという点です。クリニックでも1月中旬までのインフルエンザ感染者は、内科(15歳以上)の方が多く認められていました。

しかし、幼稚園や学校が始まり徐々に子供たちへも感染が拡大して来ています

小児科では、「100%予防は出来ないけど、脳症や肺炎など重症化しないようにインフルエンザの予防接種をしましょう!」と説明し、どの医療期間でも10月~1月くらいまでワクチン接種を行っています。

予防接種を受けてもある程度感染するものと分かっていますが、わざわざ2回もワクチン接種にクリニックまで来てくれたお子さんたちが高熱で受診し、検査で「インフルエンザです」と保護者の方へ伝える時には何とも言えない感じです

診断キットも断然感度が良くなり、タミフル、リレンザ、イナビルなどの治療薬も揃っています。

こんな事ならわざわざお金を払って痛い思いをするワクチンなんて接種しなくてもいいのでは?と誰もが考えますよね。

米国では「予防接種の実施に関する諮問委員会(Advisory Committee on Immunization Practices:ACIP)」から、ワクチン株と流行株が一致している場合には、65歳以下の健常成人での発症予防効果は70~90%、施設内で生活している高齢者での発症予防効果は20~40%と下がりますが、インフルエンザに関連する死亡の予防効果は80%みられたと報告されています。

また、A/H3N2亜型とA/H1N1亜型が流行した年におけるインフルエンザによる呼吸器疾患の予防効果は1~15歳の小児では77~91%、また3~9歳の健康小児では56%の発症予防効果などが報告されています。

日本では、厚生科学研究費による「インフルエンザワクチンの効果に関する研究」の報告によると、65歳以上の健常な高齢者については約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったとしています。

また、乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に対する研究では、
1) 1歳未満児については対象数が少なく、有効性を示す確証は認められなかった。
2) 1歳以上6歳未満児については、発熱を指標とした有効率は20-30%となり、接種の意義は認められた

となっていますが、国内ではH23年からワクチン接種量を欧米並みに増量(6か月~3歳未満:0.25ml/回、3歳以上:0.5ml/回)してからの研究報告はありませんので、今のところ小児の発症予防効果は、3~9歳の56%、という米国の数字が当てはまるのでしょうか

インフルエンザワクチンを接種した大人も子供も、約半数は感染する可能性があるということです。

しかし、これは多くの人が予防接種しているおかげでこの程度の感染で済んでいるということも忘れはいけません

感染者が増えると社会全体へ拡大していきます。これを防ぐのも予防接種の「社会防衛」という役割の一つです。

結局は、毎年大変な思いをしながらインフルエンザの予防接種している我々医療従事者も、決して無駄なことはしていないと自分でも納得


溶連菌も流行ってます

2013年01月21日 | 医療情報

先週の雪が解けきらないうちに、明日は予報も....

 

こんなに大きな雪だるま?もまだまだ解けずに道端に残っていました。しかしこんなデッカイものよく作ったなぁという感じです

クリニックでは、小児のインフルエンザがかなり増えてきております。それ以外では意外と溶連菌感染症が目立っています。

本日だけでも溶連菌の感染者は5名ほどいました。

しかし、これからまだまだインフルエンザは猛威を振るいそうですね

週末は、新年会のハシゴ

 

我々が所属するリーグの60周年記念式典を兼ねた新年会

現早稲田大学のG監督も来賓での参加

毎年G監督には、若い学生達を対象に安全講習会を行っていただいておりお世話になっております。

その後は、大学の同級生たちとの新年会に合流

昔話で盛り上がりアルコールもすすみ、最近では全く歌っていないカラオケまで~

旧友とのお酒はほんと楽しい~、のですが、いつも飲み過ぎて次の日後悔することが多いんで~す


大雪

2013年01月15日 | プライベート

日曜日は天候に恵まれ、毎年恒例のラグビースクールのグランド開きには絶好のお天気となりました

 

神主さんがわざわざグランドまで来ていただき、コーチ、選手、父母一同で今年1年の安全祈願を行いました

 

大学生のOBも集まり、練習に付き合ってもらった上に、中学生に交じってオヤジチームとの試合まで

現役の大学生プレーヤーにはオヤジ達も全く歯が立たずといった感じでした

OB諸君、本当にありがとう!

今年も1年間、子供たちに大きな怪我がないように願うばかりです。

昨日の成人の日はうって変って爆弾低気圧による大雪の影響で交通も大混乱の一日

  

午前中は雨だったのでで出掛けたのに、帰りは車を乗り捨てになりました。

駅からのバスもタクシーもおらず、徒歩でなんとか無事帰宅

 

爆弾低気圧の恐ろしさをマジマジと感じさせられた今回の大雪

今朝クリニック前に降り積もった雪をスタッフ全員で除雪しましたが、カチカチに凍っており熱湯を掛けながらのチカラ仕事となりました

凍結は恐ろしいので、早く溶けて欲しいなぁ


2013新年会スタート

2013年01月11日 | プライベート

毎年恒例のA医師会の新年会へご招待頂き、今年最初の新年会のとなりました

今年も余興として「ザ・ニュースペーパー」の時事ネタコントで初笑いwwwwww

まずは、安部新総理からスタート

 

今年はアメリカからオバマ大統領も来日

 

そして、野田元総理に教育評論家の尾木ママまで登場

 

こんな感じでアッという間に楽しく時間が過ぎました。

いつもこんな楽しい会へ参加させて頂き本当に嬉しい限りです

クリニックではインフルエンザの方がかなり増えてきて、学級閉鎖の幼稚園なども出始めているようです。

インフルエンザの予防接種を受けている方でも、周りに感染者がいるとうつる可能性も高まります。

手洗い、うがい、マスクの予防三種の神器?を忘れずに