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千里の道も一歩から

水いぼの季節

2015年06月25日 | 医療情報

毎年この時期になると、保育園、幼稚園、小学校ではプールが始まります。

ほとんどの施設では「水いぼ」があるとプールには入れないため、水いぼをとって欲しいとのことで外来を受診する子供たちが増えています。

水いぼは俗名で、正式名称は「伝染性軟属腫」、原因はMolluscum contagiosum virus(伝染性軟属腫ウイルス)

このウイルスが皮膚に接触することで感染します。

従来から「水いぼ」はウイルス感染で自然消退していくことが知られていますので、治療せず放置をして経過観察することが多い疾患です。

水いぼの処置は基本的には皮膚科の領域ですが、小児科は何でも診てくれる?という印象があるのか、上記のような理由で小児科を受診される方もいらっしゃいます。

いつも疑問に思うのが、プールに入るためだけに痛い思いをしてすべて摘除してしまわないといけないのか?というもの

日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚科学会、日本小児感染症学会が、皮膚の感染症に関する統一見解を出しています。

学校へ行かせてよいかどうか及びその取扱い
 水いぼは幼児・小児によく生じ、放っておいても自然に治癒することもありますが、それまでは長期間を要するため、周囲の小児に感染することを考慮して治療をします。プールなどの肌が触れ合う場ではタオルや水着、ビート板や浮き輪の共用を控えるなどの配慮が必要です。
この疾患のために学校を休み必要はありません。

プールに入ってよいか?
 水いぼはプールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。
ただし、タオル、浮き輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。

自然消失には6か月~数年もかかり、その間に掻き壊して広がったり、とびひになったりすることもあるため、みずいぼの数が少ないうちに摘除した方がベター、しかしプールは水いぼがあっても接触を避ければOKとの方針です。

伝染性軟属腫ウイルスの潜伏期間は2週間~50日くらいと言われているので、見える箇所を摘除しても掻き壊して他の皮膚へ感染していると、しばらくして新しいものが出来てきます。

まずは数個くらいの早めにみずいぼを発見し、表面麻酔のペンレス(リドカイン)テープを貼り、疼痛を緩和させてから摘まんでとるのが良いでしょう。

かなりの数となって広がってしまった水いぼは、皮膚科で何度かに分けてピンセットで摘除、または液体窒素などで治療してもらいましょう!

ヨクイニンなどの内服も効果があると言われていますが、用量も多く数か月間は服用してみないと効果は分かりません。

小児科外来で広範囲に広がった多数の水いぼの処置をこなすためには、残念ながら時間的な限界がありますので出来るだけ皮膚科受診をお勧めします。

当クリニックではあくまでも初期段階での処置のみを行っていますのでご了承下さい。(ちなみに処置は平日のみで、土曜日は診療が混雑するため行っておりません)


自転車の運転マナー

2015年06月12日 | 日記

以前から気になっていた自転車の危険運転の取り締まりが改正されました。

自転車がすごい勢いで突っ込んで来て身の危険を感じたり、歩道で後ろからチリンチリン~と煽られたりなどこれまで数知れず

信号待ちで止まっていた車に自転車がぶつかってきて当て逃げされた経験も2度ほどあります

平成27年6月1日より、交通の危険を生じさせる違反を繰り返す自転車の運転者(子どもでも14歳以上は対象)には、安全運転を行わせるため講習の受講が義務づけられることになりました。

交通の危険を生じさせる違反とは、たとえば「信号無視」「一時不停止」「遮断踏切立ち入り」「酒酔い運転」など14項目の違反。

これらの違反を3年以内に2回以上繰り返す自転車利用者に講習の受講を義務づけ、未受講者は5万円以下の罰金刑が適用されます。

 

車の運転中に遭遇するのが、走行車線を逆走行してくる自転車

結構ギリギリをすれ違って行くのでかなり危険です。

自転車は車と同じで、車道では左側通行です。

さらにスマホ操作しながら、イヤホンで音楽を聴きながら、傘をさしながら、などの危険な行為はこれから警察が厳しく取り締まってくれることでしょう

自転車は凶器になることを忘れず、自分自身も再度道路交通規則、マナーを守って自転車に乗らなければと再確認しました

    


この季節の風物詩

2015年06月09日 | 日記

いよいよ関東地方も梅雨入りしたようです

これから1か月半近くはジメジメと蒸し暑い雨の日が続きますが、農作物や植物には恵みの雨です。

紫陽花などのキレイな花たちが道端に咲き誇っているのを眺めるのも楽しみな季節です。

クリニックでは溶連菌感染やアデノウイルスなどが少し流行しているくらいで、比較的平穏な外来の日が続いています。

そのためお昼休みが長めに取れる時は気分転換に外へ昼ごはんを食べに行くこともまれ~に?あります

今年も某不動産屋さんの入口の天井にツバメの巣を発見

この時期の風物詩となっており、フン害対策などここのお店が巣作りを温かく見守っている様子が伺えます。

ツバメが巣を作ると商売繁盛する、と言われツバメは縁起の良い渡り鳥です。

ツバメの巣を見つけるたびに、どうしてツバメは人目に付きやすい場所に巣を作るのか不思議でした

ツバメが人目につきやすい所で営巣するのは、人がいつもいる所、人の出入りが多い所では、巣を奪うスズメや卵や雛を狙うカラス、蛇などが近づかないため、巣や卵、雛を守るために人間をガードマン代わりに利用していることが理由とも言われれいるようです

ツバメはなかなかの知恵者のようですね。

いつかうちにもツバメ来ないかなぁ~


7人制@KUMAGAYA

2015年06月02日 | ラグビー

今年も熊谷ラグビー場で行われたメディカルセブンズへ参加してきました

  第一三共カップメディカルセブンズ

毎年、関東医歯薬大学ラグビーリーグ加盟校、全国医歯薬大学招待校、関東医歯薬大学ラグビーリーグ加盟校OB、全国医歯薬系クラブチームより、総勢1000人ほどのプレーヤーが2日間に渡り、ワールドカップ方式で予選プール、決勝トーナメントで戦う7人制ラグビー大会です。

自分はレフリー3試合がノルマでしたが、出身大学のOBチーム(over40)で2試合も参加させてもらいました

土曜日の夕方に熊谷入りし、自分の大学の学生、OBが集合し土曜日の結果報告、日曜日の決勝トーナメントに向けた決起集会で

   

全国で揺れを観測した土曜日の夜の地震は熊谷でももの凄く揺れてました

夜であったため競技への影響はなく、翌日の日曜日は予定通り開催。

日曜日は熊谷らしく朝からガンガン強い日差しが照りつけ、日中にはもちろん30度越えの暑さに

暑さの中で昼食も摂らず水分摂取のみで一日中走り続けたせいで、帰りの電車の中から夜寝ている最中まで両足が攣り続けてました

限界を超えてカラだが悲鳴を上げていたのかもしれません。

とにかく今年も大きな怪我がなかったことが何よりです

いつもお世話になっている第一三共さんへ感謝です

また来年に向けてカラだ作りを頑張ります