やっと寝苦しい暑さから解放されましたねぇ~
外が暑すぎて冷房も効かず、うちわを仰ぎながら寝ていましたが、少し寝つきがよくなりそうです。
夏の感染症の代表としてのヘルパンギーナ、手足口病のピークが過ぎた感じがしていますが、今は熱が4~5日間続く咽頭炎のような風邪が多く認められています。
咳や鼻水などの症状は認めず、比較的元気なお子さんが多く、血液検査をしても白血球、CRPといった炎症反応もほとんど上昇を認めません。
なんらかのウイルス感染だと思いますが、今年の夏はかなり多い印象です。
もうひとつ流行と思われるのが、「マイコプラズマ感染症」
以前は4年に1回流行するのでオリンピック肺炎などと言われていましたが、今ではもっと短い周期で流行があるようです。
風邪と似ていますが、激しい咳が続き、熱も長いと7日以上続きます。
マイコプラズマに感染してもほとんどは気管支炎程度で済むのですが、10%前後が肺炎になると事もありやっかいです。
今年の特徴は、マイコプラズマ感染に効果があるマクロライド系抗生剤(エリスロシン、クラリシッドなど)があまり効かない事
ミノマイシンという抗生剤がこのようなマクロライド耐性の例にはよく効きます。
しかしミノマイシンはいろんな副作用のこともあり、なかなか小児ではファーストチョイスで使いにく薬であるため、今年のマイコプラズマの治療には苦慮しております
幼児~小学生で高熱と咳が長引くような場合は医療機関で血液検査、レントゲン検査などが必要なこともありますので早めの受診をお勧めします