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千里の道も一歩から

アレルギー学会へ

2015年05月28日 | 日記

開業医にとっては診療を休んで行かないと参加しにくい学会ですが、今回の日本アレルギー学会学術大会は休診日に東京開催であったため参加できました

朝早くから受付をしてシンポジウムに参加したのですが、すでに会場内は満席で立ち見状態

前日から泊りがけで参加されている地方からの参加者やアレルギー学を専門にする熱心なDr方で熱気ムンムンでした。

やはり学会に参加してみるといろんな最新の話題が聞けて刺激を受けます

これからも出来る限り学会へは積極的に参加したいですが、診療を休診にするのも患者さんへ迷惑をかけるので悩みどころです

 

先日は幼馴染の落語家の寄席へ久しぶりに行ってきました

いつも平日の夕方なので諦めていましたが、今回は日本橋で出番も遅かったため何とかギリギリ間に合いました。

落語を聞くには、集中力、そして何より想像力が大事です。

まだまだ初心者の自分には、最後のオチでドーっと他のお客さんと一緒に笑えた時には、落語通になったような錯覚をし嬉しくなってしまいます

とにかく学会も寄席も満員御礼といった感じでした


コンプライアンス、アドヒアランスの違い

2015年05月25日 | 日記

先日のE区小児科医会での特別講演では、I先生の「アトピー性皮膚炎に対するプロアクティブ療法」の話題がありました。

プロアクティブってニキビ用の製品でよく聞く名前ですが、最近はいろんなアレルギー疾患の治療でよく使われています。

リアクティブ療法が症状が出たときのみ治療するのに対して、プロアクティブ療法は症状が治まってからもしばらく治療を継続させるもの

特にアトピー性皮膚炎のような再発を繰り返す慢性疾患では、ある程度良くなったと思っても外用薬をやめてしまわないで、皮膚の状態が改善してからしばらくステロイド外用薬やプロトピック(免疫抑制剤)軟膏を使用し続けると再発までの期間が長くなり、トータルで見ると外用薬の使用量は少なく済む、という治療法です。

「良くなってからもうしばらく外用薬を塗布し続ける」

この「しばらく」という期間など含め塗布方法も詳細は今のところ定まっていないようです。

最低1週間~数か月と各施設でバラバラで、これからしっかりとしたエビデンスのもと期間や塗布方法も決まってくるのかもしれません

クリニックで乳幼児のアトピー性皮膚炎の患者さんの保護者へは、良くなっているように見えても皮膚の下ではまだボヤという炎症が起きて続けているから、「1日2回を1日1回へと回数を減らしてあと1~2週間続けましょう」とか、「2~3日置きに夜1回はあと1~2週間続けて下さい」などと指導しています。

ここで大事なのが患者さん、小児科では本人というより保護者、特にお母さんへの指導です。

医師が直接処置をする手術などと違って、薬物療法はいくらDrが懸命に指導しても、実際自宅ではDrの期待通りに薬を使っていないケースも多くあります。

これまでは、「治療コンプライアンス(遵守)」という言葉が使われていましたが、最近では「治療アドヒアランス」が慢性疾患の治療効果を高めるために重要だと考えられています。

 コンプライアンスとは

  医療従事者の服薬・外用指示に患者さんがどの程度従っているかの程度を表す概念

  ★主体は医療従事者であり、患者さんは受動的にその指示を守るという関係

 アドヒアランスとは

  患者さんや保護者が病気のこと、治療の必要性などを十分に理解し、「積極的」に治療方針の決定に参加・実行し、粘り強く継続する姿勢を重視する概念

  ★医療従事者と患者さんの共同作業

このアドヒアランスの向上のためには、日々外来での地道な説明が重要ですね


スポーツ活動中の熱中症予防

2015年05月15日 | 医療情報

ここ最近急に気温が上昇しており、「熱中症」の注意勧告をするTVが多く見受けられます

まだカラダが暑さに慣れず汗をかきにくいことも原因となるようですので、夏本番前の今から熱中症の対処法をおさらいしておきたいものです。

 スポーツ活動中の熱中症予防5ヶ条 

 暑い時は無理な運動は事故のもと

気温だけでなく、湿度や運動強度が高くなるほど熱中症のリスクは高まります。環境条件に応じて運動強度を調整し適宜休息をとりましょう。

 急な暑さに注意

熱中症の事故は、夏の初めや合宿の初日、夏以外でも急に気温が高くなった場合に起こりやすくなります。急に暑くなったら暑さに慣れるまで軽い運動程度にとどめましょう。

 失われる水分と塩分を取り戻す

こまめの水分補給をしましょう。スポーツドリンクなど0.1~0.2%程度の塩分を含んだもので、体重減少が2%を超えないように摂取します。
部活などの集団活動での運動中は、選手が自由にいつでも水分摂取できる「自由飲水」と、コーチなどが一定時間で強制的に水分を取らせる「強制飲水」が必要です。

 薄着スタイルでさわやかに

暑い日は吸湿性、通気性の良い素材のものを着用しましょう。直射日光の当たる屋外では帽子も忘れずに!
防具をつけるスポーツでは、休憩中に衣服を緩めるなど出来るだけ熱を逃がすように心がけましょう。

 体調不良は事故のもと

疲労、睡眠不足、かぜなどの体調が悪いときは熱中症を起こしやすくなるため、無理はしないようにしましょう。

 


 

今週2日間に渡りもう一人のDrに手伝って頂き、校医を担当している小学校の春の学校健診は無事終了しました。
5クラスという学年が増えてきており、この少子化のご時世では都内のマンモス校のひとつではないでしょうか
児童の健診以外に、毎年学校職員向けの「エピペン講習会」も定期的に行っています。
アナフィラキシーの緊急時の薬であるアドレナリンの注射薬「エピペン」を持つ児童が年々増えてきており、万が一の状況で慌てず対応できるようにする講習です
一年経つと忘れがちなので、一年に一回はやはりこのような講習が必要ですね。


5月のブログ更新

2015年05月11日 | 日記

しばらく忙しい日が続いており、ブログ更新も最近サボリがちに...

昨日の母の日は、遷座400年目の神田祭のため神田、秋葉原周辺は大賑わい

全108町会の大小200の神輿が練り歩き、威勢の良い掛け声が響き渡り、思わず近づいて立ち止まってしまう程でした。

 

日中は秋のラグビーシーズンに向けてのレフリー講習会へ参加した帰りだったため、夕暮れで携帯のカメラではピンボケです

ハッピにねじり鉢巻き、老若男女問わず粋でカッコいいですよね、一度は神輿を担いでみたいものです。

 

GW中、ニュージーランドからラグビー学生代表が来日し関東学生代表の対戦がありました

ニュージーランド学生代表のチームDrが大学の先輩の教え子だと聞いていたので、ゲーム以外でのDrの働きにも注目していました

学生代表であってもニュージーランドではゲーム前の戦いの儀式「ハカ」が行われます。

学生でも十分迫力のあるハカでした。

日本の関東学生代表もかなり頑張って良いゲームをしていましたが、最後は自力で上回るNZ学生代表が点差を広げて勝利

この中から将来のオールブラックス(NZ代表)が何人出るのか、楽しみです