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千里の道も一歩から

重いテーマですが

2008年10月23日 | 医療情報

東京高裁は先日、小児科医の過労自殺をめぐる民事訴訟で、損害賠償請求を棄却するという判決を言い渡しました。若干44歳という若さでこの世を去られ、ご本人はもとよりご遺族も無念極まりないことでしょう。

ほぼ同世代の同じ小児科医として、いろいろと考えさせられ気が引き締まります。
昔は何十時間連続勤務しても「病気になったり弱音を吐くやつはダメなやつ」的な雰囲気がありました。(休みたいけど休めない
善意と気力で成り立っていたものが、最近少しずつ合理的になりつつあるようです。
しかし、なんと言ってもマンパワーがなければ組織的なチーム医療もなりたちませんよね

都立病院で妊婦の搬送が拒否されたなどの報道もありました。
搬送先の病院としてよくお世話になっているので、真相をきちんと知りたいところです。

搬送する側、受け入れる側、両方の立場が分かるだけに自分に置き換えて考えると複雑な思いがします。

大学病院勤務の後輩達の頑張っている姿を見ると、「頑張れ、でも無理はするなよ」とつい心の中で余計なアドバイスをしてしまいます

一度きりの人生、日々大切に過ごしたいものです