nakacli.blog

千里の道も一歩から

インフルエンザワクチン情報(その5) 授乳中・妊婦さんへの接種

2008年10月13日 | インフルエンザワクチン

10月に入り,インフルエンザの感染症の報告が増えてきています.

H県,T県などの小中学校でインフルエンザでの学級閉鎖が報告されていましたが,先週都内でも初の学級閉鎖の中学校があったようです.

今回は,インフルエンザワクチン接種の際,妊婦さんや授乳中のお母さん方に接種できるのかという問題です.

【妊婦さんへの接種について】
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンのため,胎児に影響を及ぼすとは考えらていません.また,接種後に避妊の必要もありません.
妊婦さんがインフルエンザに罹ると合併症などより入院になるリスクも高いため,感染の可能性がある場合にはワクチンを接種した方が有益だと考え接種すべきと思われます.
但し,妊娠12週までは自然流産が起こりやすい時期であるため,混乱を避けるためにも12週以降の妊婦さんが対象になります.

【授乳中のお母さんへの接種について】
インフルエンザワクチンを接種するとごく微量のワクチン成分が母乳中に出てくるようですが,乳児に悪影響を及ぼす程のものではありません
赤ちゃんへの感染防御という観点からも,インフルエンザワクチンは接種しておいた方が良いでしょう.

ちなみに産後なら,体調の回復する1ヶ月検診以降が良いでしょう