東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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幼児期の理想の教育

2015-10-28 08:39:47 | まま塾

今日は比較的暖かい一日だそうですが、私が教室から帰る夜の10時過ぎはもう冬だな・・・っと感じる寒さになってきました

帰りの遅い生徒さん達はちゃんと上着を持っていないと心配になります

 

夕べは保育士をしている長男とこんな会話がありました

「最近の幼児の体温は高いか低いかで、”普通”っていう子がいなくなって来ているんだって」

つまり、平熱が35°代が37°前後で、36°代の私たちが平熱と認識している体温とは違うのだそうです

息子は

「暑さや寒さから守られすぎる事で、体が体温調節を出来なくなってきているんだってさ」と続けます

私は話を聞きながら、息子が中学生だった頃の事を思い出しました

中学の体育の先生が話していた事です

「最近の子ども達は直に骨を折る。バスケやサッカーをしていて生徒同士がぶつかり、『骨が折れた』って騒ぐのも

冗談だと思っていたけれど、最近は本当に折れている事が多くて、その弱さにビックリする。」

 

日本人の平均身長も伸び、男性なら180cm前後も珍しくなくなってきましたね

環境が与える子どもへの影響がよくわかります

身体的な事以外ではどうかと言うと、少子化問題に逆行して学習障害や多動等

なんらかの障害を持つ子どもが増えていると言うデーターがあります

多動性症候群のADHDなどの障害とは違い、学習障害に付いては”脳の障害”か”環境の障害”かがはっきりしない事が多いそうです

 

今日は理想の教育という題にしました

学習環境がどうある事が理想かを考えようと思います

始めに書いた幼児の平熱の”異変”が学習に与える影響に付いてはわかりませんが

学習にも同じように幼児期の異変が起きていると考えるのは理にかなっていると思います

それがデーターになったり、目に見えているなら誰でも対応し易いのですが・・・

私が心理学の講習で習ったのは、学習障害は脳の問題である事の方が少なくその環境

つまり、習慣の無さから来ている事が多いと言う話を聞きました

しかし、それ以前に問題があります

電車の中やファミリーレストラン等で見かける親子の姿がやはり昔と違いますね

隣に座っていても、それぞれが携帯に向かって目を落とし沈黙している姿

子どもが話しかけているのに、携帯を手放そうとしない親

こうして文字にしてみるとドキッとしませんか?

その逆で先日目にしたある親子はこうでした

電車に乗り込み座るや否や、お母さんは息子のリュックに手を入れて

教材とノートを取り出しました

鉛筆と消しゴムまで用意して、お子さんは揺れる電車の中ひたすら問題を解いていました

これから大事なテストでもあるのでしょうか?

もしそうだとしても、こんなところで焦った所で得点が上がるとは思えませんが・・・

問題を解くお子さんの隣でお母さんは本を読んでいました

極端ですが、

そうした幼児期を親自身が提供して来たのに子どもには理想を押し付けます

勿論、こうした世代の子ども達はまだ中学生にはなっていないでしょう

ただ幼児期からの流れが今の子どもを形成している事には違いありません

幼児期の理想の教育とは

コミュニケーションだと私は思います

電車に乗っている時、一緒にご飯を食べる時、親子の会話が何よりもの教育だと考えています

目の前に本来なら席を譲るべき人が立っていても気付かず、もしくは無視をする事が子どものためになるはずはありませんよね

場所をわきまえず大声でお喋りしたり、笑ったりする事が良い事ではないと教えるのは親の役目です

そうした事を教えるには公共の場で子どもと会話する事で養われて行くのではないでしょうか

また、語彙力が極端に弱くなっている子ども達を見ていると

親子の会話が無かったのだろうか?とさえ思ってしまいます

進学の話し合いが必要な時期になり、お子さんとよくよく相談できないとしたら

これまでの親子関係のあり方を振り返り、どうしたら子どもとより良い話し合いができるかを模索する必要があるでしょう

 

子どもにとって親は最初の「他人」で「絶対的存在」です

お子さんが学習に対して、「受け身」になるか「自主性を持つ」のかの鍵は家庭にあるということです

人それぞれが持つ性格や資質・得意不得意を含めてそれらを養う場が家庭だと考えると

どうでしょう?

幼児期から勉強を押し付けられて来た子は「受け身」になって当然です

自分で発想するのではなく、与えられたものをこなしていれば怒られないという保身から自らの発信を控える子になって行きます

子どもは親に「褒められたい」という欲求を常に持っていますが、それが何かのタイミングで切れてしまった時

もう親には押さえつける力はなくなります

 

親が与える影響の大きさにちょっと憂鬱な気分になりそうですね、でも捉え方を少し変えれば全く違う物になります

自分の対応一つで、子どもは面白いほど変わるからです

これはくだらない例えなのですが、私はせっかく生まれたたった一人の娘に

優しい女の子らしくなって欲しいと

フリルの付いた洋服やピンクの好きな子に育てようと思いました(ほんと、くらだなくてすみません)

話し方も、常に娘には「~~よ~」「~~ね~~」と優しく優しく話しかけていました

娘の幼少期の写真は何も指示していないのに、いつも可愛いポーズをとってピンクを選ぶ娘の姿がありました

実際、今の年頃になりフリフリやピンクを選ぶ事はありませんが、優しい話し方で誰とでも会話する娘を見ていて

「うん、成功成功^^」と心の中で思っています

始めに書いた息子にも「こうなって欲しい」という思いを持って育てた結果が保育士という形になったのだと思います

 

まとめ

幼児期の理想の教育は

*親子の会話を沢山する

*親がお手本となる

*押し付けることなく促す

*子どもの持つ性格や資質を伸ばす

のちのち自主性を発揮するように育てるには

ルールのある遊びを沢山したり、自分でルールーを決めさせる、廃品等を使った工作を自分の発想でする

自分の事はなるべく自分でさせる、子どもの意見を尊重する、いけない事は叱るのではなく教える

そして何より大切な事は

一緒に学び、楽しむ姿勢を持つ事だと思います

 

秋の日差しが気持ちいいですね、子どもと一緒に出掛けましょう!

先日の日曜日に浜辺で見かけた光景です