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子どもにとってのゲームと勉強

2015-10-05 11:33:23 | 学習全般

「いまどき」

という言葉がとても当てはまる「ゲーム」をする子の存在

私たちの学生時代にはまだインターネットやそれに付随するゲームは

身近な物ではありませんでしたね

 

購入した機器を使ってのゲームからあっという間に

インターネットに反映されたゲームが登場し、今やゲームは世界中の”ゲーマー”と繋がる

イベント事になっています

小学生でもスマホを持ち歩き、インターネットは年齢を超えて身近な物になっています

そのスピードは、インターネットに潜む危険やその解決策が明確になる余裕のないまま

子ども達の手に渡りました

子ども達にとって、ゲームは流行のテレビ番組より優先され

それを所有している事に優越感や安心さえ感じるようになっています

 

今日の題名はそのゲームと勉強についてですが

実際は勉強と言う限定された範囲に縛られず、もっと広い意味において

私たち大人が考えなくてはならない問題だと感じています

 

「ゲーム脳」という言葉が一時期使われていましたね

ゲームをする事で脳の機能に障害がでるという話でしたが、明確で信頼性のある臨床例もないままの

発表にその言葉は薄れて行きました

脳への影響があるかどうかはわかりませんが、「ゲームにどんな要素や影響力があるのか?」という部分について

書こうと思います

 

ゲームは比較的男の子の方が熱中するような気がします

格闘するシーンが含まれるゲームが多いからなのか?そう感じるのは私だけなのかはわかりませんが

女の子はストーリ性のあるゲームをするようですが、こちらはそのストーリーが終わってしまえば

そのゲームも終わりという事で、長期間にわたりゲームに熱中することはあまり無いように感じます

格闘そのものが趣旨のゲームはインターネット上に多くあり、ストーリー性も無く終わりがありませんね

そこに熱中する事がゲームの中の一番の問題点です

ネット上のチームが無数にあり、その中の「仲間」と一緒に他のチームと戦ったり「敵」と戦うという

スタイルが非常に多く、そこにバーチャルの世界が形成されています

現実世界と違うのは、そこに「親の目がない事」が一番の違いでは無いでしょうか

現実の友達は殆どの場合、親同士が繋がっていたり、学校で顔を合わせる事もありますね

「親の知らない仲間」との交流は子どもにとって、スリリングで魅力的なのかもしれません

現実社会とは違う自分の「地位」を獲得し、そこに「固守」する傾向が出てきます

現実的な問題はそこには存在しませんよね

現実にある「生活」とはあまりにかけ離れたバーチャルの世界に子ども達は現実逃避を始めます

 

「ゲームばかりしてちっとも勉強しない」と口にする親御さんは増えています

しかし、なぜゲームにそこまでのめり込むのか?とよくよく考える親御さんはどれほどいらっしゃるでしょう?

ゲームにのめり込むのは今や子どもだけでなく、いい歳をした社会人もしかりです

「のめり込む理由」は「楽しいから」という単純な一言に要約されがちですが、もっと深い問題を含みます

思い返してみてください

「ちっとも勉強しない」と焦点を絞る事ができますか?

部屋は散らかし放題で、家族と食事も一緒にしなくなっていませんか?

会話する時間さえ惜しみ、時間を作ってまでゲームをしようとしませんか?

お母さんのお手伝いをしたり、買い物に行ってくれますか?

 

最近、こんな話を聞きました

「修学旅行に携帯を持って行かれないから行かない」という生徒さんが増えていると言うのです

私もある生徒さんとの会話でビックリした事がありました

「短期留学?行かないよ・・だってゲームできないでしょ。耐えられないよ。」

平然とそう口にするんですよね

 

勉強するしないの話以前の問題に「ゲーム」はあります

ゲームは私たち大人が思う「遊び」ではなく

子ども達にとってはそれが「世界」となりつつあるのかもしれません

ゲームに多くの時間が費やされ、勉強する時間が削られますから

成績が落ちるのは当たり前です

そして、修学旅行や短期留学もしかり、外に出て学ぶ機会にも背を向ける子ども達がいます

 

保育士をしている長男と、つい最近子どもを取り巻くゲームについて深夜まで話し合う機会がありました

長男もゲームに多くの時間を使って来た”ゲーマー”の1人だと私は思います

息子はその中に浸りながらも現実の世界での自分のあり方を常に模索していたようです

ゲームに熱中する子どもの心理を息子は「居場所を探している」と表現していました

現実の嫌な事から逃避する場所

その嫌な事はそれぞれ違うでしょう

勉強だったり、家庭だったり、友達だったり・・

理由は違っても、簡単に現実逃避できるのがゲームという事なのです

そして、そこで知り合った「仲間」には「本来の力量以上の自分」でいられる優越感の方が

ゲームの楽しさを上回っている可能性も否定できません

 

勉強云々の前に、お子さんがなぜゲームにのめり込んでいるのか?

そこを保護者の皆さんが考える必要があると思います

 

長男は今でもよくゲームをしています

しかし、現実世界でもしっかり自分の意志を持って生活しています

そのバランスの取り方を皆さんのお子さんも上手になると

勉強も生活もそしてゲームも本当の意味で楽しくなってくるのではないでしょうか?

バーチャルの世界に我が子を持って行かれてしまう前に

どんな対策ができるか、理由がどこにあるのかを探してみてください

 

成績が落ちる前に兆候があります

会話をしなくなる

部屋から出てこない

お手伝いをしない

学校や部活動をサボる

など、普通の生活に違和感がでてきます

子どもの行動に目を向けてみてください