
葛城市の兵家にある平林古墳。葛城市歴史博物館に鍵を借りて開錠。博物館から古墳までがかなり距離があり、歩いて1時間ほどかかった。

とりあえず古墳までは、道の駅かつらぎを目印に北西へ、南阪奈道路をくぐって兵家の浄水場の横に所在する。
全長62mの前方後円墳で、前方部が山側を向いていて、後円部よりも前方部の方が高い位置にある古墳である。

後円部に両袖式の横穴式石室があり、通常は鍵がかかっているが、傍まで行くとライトが点灯するようになってる。
今回は、鍵を借りているので堂々と入室。パチパチパチ。

この古墳の珍しいのは、羨道部の前に天井石の無い前道部があり、併せると20mもの長さになる。
長い羨道になぜか組合式石棺の底石があり、それを避けるようにして進み玄門をくぐると、急に視界が広がり、巨大な玄室の中に入る。


玄室は、長さ5.7m、幅3.3m、高さ3.8mでとにかく天井が高い。

側壁は持ち送りになっているので思いのほか天井は狭く、三石で構成されている。

玄室内はかなり広い空間になっていて、人が二人ほど寝転んでも余裕な感じ。実際、玄室には石棺と木棺があったようだ。
ちなみにこの古墳が築造されたのは6世紀後半とされる。

墳丘にも上がることが出来て、後円部に登った感じでは2段築造で、足元には葺石のようなものがあった。ここからは奈良盆地をよく見渡すことが出来た。

この古墳の周辺には小さい古墳がいくつもあり、この古墳が盟主墳になるのだろう。

平林古墳を見学の後、近くの芝塚古墳をめざす。さあ、新・葛城の国の古墳めぐりのスタートだ。

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