夏は朝墳活という訳で、朝5時に家を出て、今回は佐紀盾列古墳群の東群にあたるウワナベ古墳やコナベ古墳などを見て回った。
朝早い近鉄電車は普通電車しかなく、各駅停車でゆっくりと目的地へGOGOである。こんな時間でも、意外と電車に乗っている人は多く、これから朝練に行くであろう高校生や仕事帰りのような若者たちが結構いた。ただ、こんな早くから古墳の写真を撮りに行こうという人はいない。昆虫採集の子どもはいたけどね。(笑)
目的地であるウワナベ古墳には6時過ぎに到着。すでに陽は昇っておりました。途中、一条高校の横には、石上宅嗣によって設置された日本最古の公開図書館「芸亭」の伝承地という碑文が立っていた。
古墳には、早くも古墳の外周を走るマラソンランナーが早くも数人いた。
ウワナベ古墳は、5世紀中ごろに築造された古墳である。残念なことに古墳は陵墓参考地として宮内庁が管理しているので詳細はわからないが、2020年、宮内庁や橿原考古学研究所、奈良市と合同で発掘調査が行われており、その時に円筒埴輪などが出土するとともに本来の墳丘裾が検出され、その結果墳丘長が、従来の約255mから270~280mと見直されている。
この日は、残念なことに曇り空。朝日を浴びるウワナベ古墳の姿を撮りたかったのだが・・・。
それでも、ウワナベ古墳の雄大な姿は、やっぱり写真の被写体としては最高で、古墳を一周しながら。写真を撮った。
墳丘の所々にシートが掛かっている。これはたぶん、先の発掘調査の名残なのだろう。さらに眺めていると、樹の植生から確かに墳丘が三段築造なのがわかる。
昔、この古墳の周濠に法華寺の尼僧が舟を浮かべて楽しんでいたという話が伝わるが、さもありなんと言う気がした。
途中、隣接する国道とJR線を越えて、陪冢(い号)を見に行く。
陪冢に向かうも、半ばで道が途絶え、少し暗い雑木林の中を入って、存在を見つけるも蜘蛛の巣と蚊の攻撃に耐えきれず退却。遺跡地図では、前方後円墳という事だが、後円部らしきものしか確認できなかった。
この後、再びウワナベ古墳に戻って、コナベ古墳に向かう。ウワナベ古墳とコナベ古墳の間には航空自衛隊の奈良基地がある。まだ、7時というのにちゃんと門のところで制服を着た人が立番していた。目が合うと敬礼をしてくれたので、こちらも敬礼のお返しをしておいた。
朝の早い時間からご苦労様です。
そして、この後はコナベ古墳、ヒシアゲ古墳に向かうことにしよう。
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