飛鳥寺の西側、飛鳥川との間の田園が広がる所に、蘇我入鹿の首塚と伝わる五輪塔がある。
蘇我入鹿は、飛鳥時代の豪族で、皇極天皇の時代に、父、蘇我蝦夷とともに、政権を主導するも、中臣鎌足や中大兄皇子らに暗殺された人物である。ただ、非常に聡明な人物であったともいわれている。昔、教科書では、この入鹿の暗殺が大化の改新であるかのように習ったのだが、あくまで、ここから、律令国家の成立に向けての一連の改革の出 . . . 本文を読む
国営飛鳥歴史公園から野口王墓古墳(天武・持統天皇陵)を通っていく道から、レンタサイクルの貸出場のあたりから、脇にそれる道を東に入っていくと、大きなお地蔵さんの石像がある。
この道は、南側に田んぼが広がる奈良らしい景色の広がる道であるが、少し東へ行くと売店の脇に亀石と呼ばれる巨石がある。亀石は、飛鳥の三大謎の石造物の一つで、残りは「益田の岩船」と「酒船石」である。
しかし、田ん . . . 本文を読む
亀形石造物の出入り口から遺跡の裏にある丘を登っていく。この道は、僕が飛鳥を歩きはじめるようになった30年程前にはまだなかった。たぶん、亀形石造物の発掘調査が始まった時にできたのだと思う。それでももう20年程前になるのか。
酒船石まで登っていく途中に、砂岩で造られた石垣がある。
この石垣は、酒船石のある丘陵をぐるりと四重にも囲んでいるらしい。
また、石垣のある盛土は版築で造 . . . 本文を読む
飛鳥にある奈良県立万葉文化館へ行く道に入らず、少し下るようなところを入っていくと亀形石造物と言われる遺跡を見学することができる。
最近は、この遺跡の南側の丘の上にある酒船石などの遺跡などと併せて酒船石遺跡と呼ばれることもある。ただ、酒船石と一体の遺跡であったかどうかは議論が分かれるところでもあるらしい。
という訳で、入り口の小屋で文化財保存協力金300円を支払い、遺跡を見に行く。遺 . . . 本文を読む
観墳橋を渡って、南エリアに入る。しかし、観墳橋とはよく言ったもので、中央エリアの倉塚古墳や一本松古墳、両エリアにまたがる佐味田狐塚古墳(見事に道路でぶった切られている所が良く見える。)、そして南エリアの巣山古墳などが見渡せる。
巣山古墳の北側の外堤と接するところに古墳のような高まりがある。上に登ってみると円筒埴輪の模型と埋葬施設を示すものがある。
奈良県の遺跡地図には、久保松塚古墳 . . . 本文を読む