東山魁夷が大作「静映」を描いたという斑尾高原の希望湖(のぞみこ)湖畔に、大きい看板が立った一本の高木がありました。
ヤエガワカンバ :八重皮樺(カバノキ科カバノキ属)は、雌雄同種の落葉高木で高さは15~17mになります。
わが国での分布域は、山梨県・長野県・群馬県・埼玉県と北海道の十勝・オホーツク・日高管内で、多くは単木や小林分として分布しますが、比較的珍しく、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に分類され、希望湖畔のも飯山市の天然記念物に指定されています。
ヤエガワカンバ(八重皮樺)の名は樹皮が幾重にも剥がれることからきており、斧が折れるくらい堅いのでコオノオレの別名もあって、材が柔らかいカバノキの仲間では珍しいといえます。