むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

コガネバナ:黄金花(名は体を表すというが・・・)

2013-08-06 17:42:50 | 日記

薬大の薬用植物園で見たコガネバナ:黄金花(シソ科タツナミソウ属)です。
何の変哲もない一見シソ科とわかる紫色の花ですが、これがなんでコガネバナというのか不思議で、記憶に残りました。
名前の由来は根の断面が鮮やかな黄色(黄金色)をしているとこらきているそうで、漢名で黄芩といい、根をとって乾燥したものを生薬として用いると聞けば、根の色が名前になったことも肯けます。
ロシアの極東地方からモンゴル、中国北部、朝鮮半島にかけて分布し、徳川吉宗の頃、朝鮮から種子が導入されて、小石川養生所(現・東大小石川植物園)で栽培されたのが、日本での栽培の最初とされています。
黄金柳の別名もあります。
別にミヤコグサのことをコガネバナと呼ぶことがありますが、もちろんこちらは根ではなく花色から来た名前です。