根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

映画『ツリー・オブ・ライフ』

2011-08-22 21:59:20 | エッセイ、コラム
監督・脚本:テレンス・マリック、出演:ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステイン他の映画『ツリー・オブ・ライフ』を観てきました。

ストーリーは1950年代のアメリカ・テキサス州のとある町を舞台に、オブライアン家夫妻(ブラッド・ピット、ジェシカ・チャステイン)とその三兄弟の長男・ジャック(ショーン・ペン、少年期はハンター・マクラケン)の子供時代の回想という形で進行するものです。
厳格な父とそこに戸惑いを覚える長男・ジャックの胸の内が骨子でしょうか…。

分かりにくい作品だとは聞いていましたが、ホントに難解な映画でした。
ストーリーの中途に挿入される比喩や象徴に満ちた映像が何を意味するのかが分からなければ、非常に退屈な作品に思えるでしょう。
理科Ⅰくらいまでの科学的な知識と、キリスト教的価値観が皮膚感覚で身についてないと、監督が放つメッセージはよく理解出来ないのではないかと…。
万人向きではありませんが、アーティストを自認する人、もしくは芸術鑑賞が好きな人には、面白く思える作品と言えるでしょう。
幻想的な映像を楽しむ要素も多分に盛り込まれているので、これから観に行かれる方は大きなスクリーンがある劇場での鑑賞をお奨めします。

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