根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

羽根木公園に行こう

2008-03-08 00:03:22 | エッセイ、コラム
陽光が日ごとに強くなり、本格的な春の訪れを感じさせる。
沈丁花の甘い香りはまだ感じていないが、そろそろだろう。
木蓮が樹を白く彩るのも近い筈だ。

あと1週間するとまた歳を1つとってしまう。
何も変わってないのに、立ち止まったままずっと過ごしているのに、歳なんか全然とりたくもないのに、また1つ歳が増えてしまう。
歳月は残酷だ。

正直、1年先の事は全く分からなくて、毎日を平穏に過ごす事だけに執心している日々。
現在の私にとって先の事を考える事は御法度で、それは神様に任せるしかない事。

現在こうして生きていて、駄文を綴っていられる状態にあるからには、神様は私に生きるだけの価値があるとみなしていてくれているのだろうが、当の本人は生きる意味をまるで感じてなく、刹那的に日々を過ごしているのみ。
といっても自ら命を絶つような考えは全くない。


ただ平均寿命の半分近く生きているのに、この体たらくは何だろう。
情けないが、やるせないが、でも仕方がない事。
受け入れるしかない事実だ。
考えても答えが出ない事は考えない事だ。
それは神様の領域、凡人が軽々しく立ち入るべきではない。


そうだ、明日晴れたら羽根木公園に行こう。
羽根木公園の甘酸っぱい梅の香りに包まれて来よう。
不安を感じながらも、人生に沢山の期待を抱いていたいつかの若き日のように公園を散策するのだ。
そしてあの時の自分に逢うのだ。

そうだ羽根木公園に行こう。