おはようヘミングウェイ

インターネット時代の暗夜行路。一灯の前に道はない。足音の後に道ができる。

ダイヤモンドヘッドに登る ハワイにて 8

2024-09-02 | Weblog

ハワイへの旅。それは歴史と自然に出逢うことである。それを叶えるのが、パールハーバーを訪れることと、ダイヤモンドヘッドに登ること。標高232m。登山路は整備され初心者でも登りやすい山。ガイドブックにそう書いてある。現地居住の友人に声を掛け、家族ともども一緒に登ろうとなった。

野に遊ぶというのが小さい頃から好きだった。長じて自分の足と体力、技術と経験を活かしての山登りや山歩きが人生の友ともなった。ワイキキビーチから眺めるダイヤモンドヘッドの寡黙な佇まいに改めて惚れ込んだ。天気晴朗にして、波穏やかなり。わたしたちは早朝に麓へ出かけ、日の出を目指して登り始めることにした。

登頂する数日前、麓にあるカピオラニパークから眺めたダイヤモンドヘッド。この山容を眺めて想う。ワイキキビーチと一緒になった姿こそが、この岩山の魅力を際立たせるということを。地味な存在の岩山と、派手で輝いた存在のワイキキビーチとのマリアージュ。その成功例とも言えそうだ。

 

ワイキキビーチから観たダイヤモンドヘッドの後ろ側から登っていく。つづら折りの登山路を頂上目指して黙々と歩いて行く姿を仰ぎ見ることができる。

 

手すりがついた細い登り坂をゆっくりとした足取りで進んでいく。

 

急傾斜地の山腹を掘削して作った、長い階段が待ち受けている。大人も子供も一歩ずつ足元を踏みしめて上がっていく。低山とは言え、舐めてはいけません。

 

頂上に着く前に朝陽が登り始めた。ダイヤモンドヘッドからしか拝めない景色でもある。

 

頂上から来し方道を振り返る。世界一有名な低山には多くの人たちが訪れる。

 

頂上では360度の眺望を楽しめる。様々な言語が飛び交い、スマホのシャッターが押され続ける。

 

眼下に広がるハワイの青海原。エメラルドグリーンあり、ダークブルーありと表情豊かな海である。

 

ワイキキビーチ一帯やアラモアナ地区の街並みを遠望する。ビーチから眺めていた山の頂に立つ。この高揚感は月面に立つ境地に通じるものかもしれない。そこに山があるから登るのだ。天空に月が輝いているから赴くのだ。人が持つ好奇心と冒険心が頂上という高みへの歩みを導いてくれる。登頂したという達成感と、地上を山頂から見下ろすという感動が、登山者たちを待っている。

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