黄色い彼岸花が花束みたいに自生しているのを見つけた。眺めているだけで、元気満々、気分は絶好調! そんな想いにさせてくれる色合いである。ウオーキングから帰ったら、朝ご飯しっかり食べよう! もちろん卵かけご飯だ! 生卵2個使ってとろとろにしちゃうぞ。そんな意欲と食欲をばりばり刺激してくれる彩りだ。
耕作放棄地に鮮やかな紫色の花々が咲いていた。朝顔だ。夏を彩る花の印象が強いが、どっこい秋に入っても勢いに陰りはなさそうだ。わが肖像を影にして入れ込み、朝顔の一群と記念撮影をしてみた。人の手入れがなくても、しっかり生きていく。野性の花は逞しい。
最近、ウオーキング経路の途中にある民家で飼われている柴犬と会うことがなかった。農業倉庫内の犬小屋にいたのだが、倉庫の扉が閉まっていて安否を気遣っていた。どうしているのか。大丈夫なのか。他人の飼い犬ながらが心配になっていた。ウオーキング途中で会うたびに、わたしに向かって牙を剥いて吠えまくる犬だった。吠えてくれる相手が姿を見せないと、こちらも張り合いがなくなるというもんだ。それが、今朝は姿を見せてくれた。腹巻をしていて元気がなさそうだ。年も取ったしね。病気か事故か。頑張れ! 励ましのつもりで手を振ったら、ウワン! いつものように吠えてくれた。いやあ、よかった、よかった。これからも不審者と想って、もっと吠えてくれ!
空は広く、高くなり、雲はのびのびとして秋の到来を告げている。景色ものどかさを一段と増していく。なんだろう、このゆったりとした雰囲気は。暑さの夏と寒さの冬をつなぐ秋。そんな深まりゆく秋を味わうことができる時間に感謝したい。秋の風景は素直さをもたらしてくれる。
もしも、この世に雲がなかったら……。そう想うと、実に愛おしい存在だと分かってくる。