アスリートタウン延岡を提唱する当市で、
6日から10日までの5日間、
九州地区大学野球選手権大会が西階球場を主会場に開催されました。
決勝は宮崎産業経営大学と福岡の西日本工業大学の戦いとなり、
5-2で西日本工業大学が初優勝しました。
地元の九州保健福祉大学は1回戦で沖縄の名桜大学に惜敗、
ならば地元の高校球児の多い本県勢の活躍はどうかと気にしてましたら、
宮崎産経大が決勝まで残り、中盤まで互角に競り合ってました。
産経大には聖心ウルスラ卒の1年生が三塁手で先発出場、
一年数ヶ月前、高校球児としてここ西階球場で暴れ回ったことが
懐かしかったに違いありませんよ。
この大会、延岡で開催されるのはおそらく今回が初めてでしょう。
九州地区には26加盟大学のうち24チームが参加、
北は福岡から南は沖縄の大学野球チームが出場、
西階球場を主会場に門川海浜公園、日向市お倉ヶ浜、大王谷両球場を使って
トーナメントで各球場とも熱戦を展開。
期間中は市内の宿泊施設も大学野球選手で賑わっていたようです。
と言いましても、お金を持たないアマチュア選手、
夜な夜な繰り出してどこそこにお金を落とすわけでもなく、
きっと宿泊先と球場を往復するだけの“大人しい選手だった”に違いありません。
私も練習用のユニフォームを着て、夜市内を走る選手見かけました。
ここまで来ても夜はトレーニングなんでしょう。
つい車窓から「頑張れよ」と声掛けたくなりました。
会場のうぐいす嬢のアナウンスを聞いてみますと、
九州管内の高校野球選手がほとんどでして、
出身高校からはやはり地方の主力選手のようでしたね。
幹事役が大会ごとに決められていて、
今大会は九州保健福祉大学がその当番になっていたようです。
大会準備から会場、グラウンドの整理まで裏方役を一手に受けて
他の23チームを迎え入れ、10日の三位決定戦と決勝は雨に
たたれたものの、雨中戦、どうにか最後までやれました。
(延期になれば関係者もその対応が大変)
本県勢は九保大、産経大のほか、宮大、南九州大、
宮崎公立大学の5校が出場してます。
ウグイス嬢のスターティングメンバーの紹介で、
地元の高校の名を聞くとうれしい気持ちになりました。
応援に来られていた父母の中に
今回優勝した西日本工業大学の選手の親を見つけました。
ご両親の見守る中、今回はプレイのチャンスに恵まれませんでしたが、
ブルペンキャッチャー(控えの捕手)でベンチ入りしてました。
今年聖心ウルスラ高校を卒業した檜垣祥貴(なおき)君=1年生=。
両親もまさか息子のチームがここまでやれるとは、
といった表情でした。勝てばヘルストピアのお風呂に連れて行ってあげる、と
優勝のボルテージも高まり、上機嫌でした。
でしたが、日程と予算的にももう一泊が無理で、
西工大の選手はそのままバスに乗り込み、
宿舎に着いて延岡の地を離れたといいます。
(残念でした当社の利用。また今度プライベートで遊びに来て下さいね)
彼はゲームには出場できませんでしたが、
“故郷に錦を飾る”の心境に近いものがあったに違いありません。
チームメートにとってもここはゲンの良い街(球場)となったことでしょう。
「お前の故郷で優勝することが出来たぞ」と。
彼もそう言われることが何より嬉しいに違いありません。
来年以降、彼の活躍を楽しみにしておきます。
本県以外で私の知るところ、
全国制覇の経験のある日本文理大学、
それに別府大学(いずれも大分県)にも延岡出身の選手がいます。
その他、九州六大学、福岡六大学等の大学でも延岡出身の大学選手
活躍しておりますが、残念ながら余り知りません。
彼らが現役の間、延岡が幹事校になることはないとは思いますが・・・。
久しぶりに大学野球を観戦して「やっぱり良いなぁ」
高校野球とはまた違い、プロのように華麗で派手さはなくとも
爽やかな印象を与えてくれました。
※最後の写真中央、両手でピースサインを送っているのが檜垣君。