ヘルストピアダイアリー

ヘルス(健康)とユートピア(理想郷)の造語、「健康天国」「健康別天地」。健康を楽しむ三セク施設。

泳法は実物に限る

2009年09月11日 | 最近の話題
  
  毎週木曜日は市内にある私立大学の水泳部員が、
ボランティアで車いすの方々に泳ぎをアシスト、
以前、このブログでも紹介させていただきました。

 熱心なのは甲斐さん(北方町)と岩本さん、
部員の協力を得ながら、
週二回スイミングに来られ、
黙々とトレーニングに励んでおられます。
その甲斐あって、
身体障害者大会で優勝をおさめるなど、
数々の記録をも残しています。

 最近は体にハンディーを抱える方々や、
そうでない方たちも水泳部員のボランティア日に来られ、
手ほどきをうけています。

 当館女性会員のAさんは先週その部員らに
「私、平泳ぎが全くだめで、
特に足の使い方が分からない」
とボランティアの部員に教えを願ったところ、
男子部員が「それなら一番はカエルを見て
その足の使い方を覚えることでしょう」と。
するとAさんは「今ごろカエルなんていますか」と半信半疑。

 その会話をそばで聞いていた北方町の甲斐さんは
「うちは北方町じゃきちょくちょく出てくる、
今度持って来ちゃるわ」と口約束が成立。

 一週間後の昨日、
見事その約束を果たした甲斐さん
「これフロントで預かってて」
見ると牛乳パックを半分に切り、
開いた上の方にビニールのラップで「ふた」をして
パックとラップを輪ゴムで止め、
幾つかラップに穴を開け空気穴まで。 
簡易的に移動用カエルの“お宿”が完成。
この中に3、4センチのカエル一匹が入ってました。



 フロントAさんは「あっそうですか」
と軽く受け取ったのに対し、
「まるっきしだめ」と一歩も近寄らなかったKDさん、
両生類がだめみたいでした。

 「いいねぇ、話題になる、なる」
とAさんの帰り際、フロントでばったり出会い、
許可をいただいて私が携帯で撮影しようと
ラップを開けた途端、
カエル君はピョンと一発、
パックを乗り越え、
カウンター下の台の上に飛び降りました。
慌てて両手で押さえたのはフロントAさん。
預かっていた大事なカエル君を
「ここで逃がしてはいけない」と顔は真剣そのもの。
一方のKDさんはバックヤードから一歩も動けず、
「私はだめ、そっちに行けな~い」。

 タオルで包みパックに返し
一同ホッ、騒ぎは無事おさまりました。

 さて、そのカエル君の話。
Aさんは、自宅にある水槽に入れ、
「しばらく飼って様子を伺います」
「学生さんが言うから間違いないでしょう」と笑顔。
それより一番は約束を果たした甲斐さんに感謝。

 「いや~探すこともなく
風呂場脱衣場にいたからちょうど良かったですワ」と
何とも明るいお方。
Aさんは「飼うならやっぱりしっかり面倒みなきゃ」
と早速親心を見せてました。
「えさは何をやれば良い?」
と甲斐さん、岩本さんに尋ね、
「ミミズじゃろ」とか「ハエとかじゃない」
その会話にローカル色漂い、
都会にないあっとホームな雰囲気。
いいでしょう。
でもカエル苦手な人はだめかも。

  ※デジカメではリアルすぎて苦手な方も?
携帯程度でいいかな「カエル君」の写真も