ニギハヤヒ (2011.11 初版)
この本は週刊誌の書評にでて知る。 立花隆の視界は360度、その好奇心は精神の若さの発露だと思う。 あと少しで予約の順番がくるはずで楽しみにしているが、 これは記紀にはない、もう一つの神代史があるという立場で 書かれているそうで、著者は國學院神道学科出身。 (以下、一部を除き週刊誌からの抜粋) 神武天皇降臨の神話時代、いちばんの不思議はニギハヤヒという。 (神武東征で)日向国から大和に向かう途中、 もう一人の降臨族ニギハヤヒに仕える豪族の抵抗にあう。 神武(イワレヒコ)はそれを避け、熊野吉野経由で大和を攻め成功する。 神社成立以前の昔は、自然物を御神体として拝んだ。 那智瀧や巨岩(ゴトビキ岩)など、速玉神社は火の玉(隕石)だという。 交野の小松神社(別名 星田妙見宮)には「星が降った」伝承があり、 近くの「天の磐船」(磐船神社)の巨岩はニギハヤヒがこれに乗って天から降ってきたとされている。 現代、JR学研線(旧片町線)には近くに「河内磐船」駅がある。 恐るべき自然現象に出合うと、古代の人はそれを神の仕業と考え、 「日本書紀」では、推古天皇七年に日本最古の地震被害記録がある 大地震が起き、推古天皇は地震の神を祀るよう命じその一つが 名張市に名居神社(ナヰは地震の古語)だという。 ニギハヤヒ |