面子がそろった麻雀ではなく、面子が保てた北京五輪のことである。
開催国プレジデントは最終日の午餐会に各国首脳を招き感謝の宴を持った。
オープニングCGとクチパク2大スキャンダルが洩れてしまったものの、
どうにか2週間をしのいだ。
これからの課題は、この感謝の気持ちを国際社会にどのように還元するか。
国際社会は、どのように手を差し伸べ自由社会に招くか。
これは、伸るか反るかで大違いにかけ離れることで、
決して反らせてはならないこと自明で、誰もが否定しないことであろう。
これからの日々を見て、明快に反応していきたいと願う。
今日から正倉院フォーラムの受付が始まった。
正倉院展は10月25日から始まるが、これは奈良の秋のキマリで、
フォーラムは出陣案内会みたいなもの、聞いておくと解りがよい。
以前東儀さんの雅楽演奏をここで聴いたが、今年は中国琵琶が聞けるらしい。これも楽しみ。
60回展とはいうものの、特別展というものではなさそうである。
北島浩介はオリンピック最後の舞台で、
400mメドレーで貢献し銅をもたらし良かった。
17日のハイライトは、北京を駆け抜ける女子マラソンであったが、
何という無念か。
今日のような試合運びは、タイムを無視した勝つだけのゲーム。
このようなレースに、なおのこと無念の一言、
故郷の伊勢から出た無敵のランナーが故障に泣く。
北京五輪 くやしーいぃ。
マラソンに黄信号が点り、金メダルの数が読めなくなったが、
男子柔道で内柴正人選手が一等になった。
日の丸が真ん中に挙がるとやはり嬉しい。
期待されていた通り、金を獲るとはたいしたもの。
北島康介すごい。予選ではタイムが伸び悩みであったが、
ここ一番でベストが出せた。北京五輪すごい。
目玉梟
暑い中、源氏物語一千年に因む話しを神戸に聞きに行く。
新神戸オリエンタル劇場と言うのは、タワーホテルの一角にあるが
初訪者には何とも判りにくい平面プランの建物で案内板も少なく参った。
それはさておき、話はおもしろかった。
会場は600席満席で、2000人以上からの申込だそうで人気が窺える。
原文講読の加賀美幸子アナウンサーは、ラジオで半年間の源氏物語講読の最中だけど
生の講読に緊張する。含みのある落ち着いた声は聴きやすく全く朗読向けである。
原文は岩波文庫版を使っているそうだが、原稿はA4見開き二面くらいの大きさに見えたから、
拡大コピーをして使っているのだろう。
袖に下がるときの歩く姿は、やや背が丸くなりお年を見せていた。
ドナルド・キーン氏の基調講演は、学生向けセミナー風で少々難解であったが、
学生時代、世は第二次大戦に入り暗澹たる気分の日々のなか、
源氏物語に出会い救われ、ここから日本文学に入っていったと言う。熱が入ってたと思った。
休憩時、ロビーでお帰りにの氏と行き交うが、
小柄ながら86歳ととても思えない、いきいきした表情、歩き振りの若さ。どうぞお元気で。