感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

聞くことから始るオリジナルの「モノづくり」

2014-09-19 23:59:59 | 林俊文の想い
午前中に以前、公民館の改修工事でお世話になった町内の方にお礼の挨拶に伺う程度の外出で今日もほぼパソコンに噛り付く一日。

図面と画面とを見比べながらの着々とお見積書の作成に取り組んでおりますが、何分にも日中は電話の対応に急な来客に集中できないのはしんどい所ではありますが、これらも大切な仕事。

デスクワークの他にも現場の段取りなども重なりはしますが、ここ最近ではスタッフたちも協力してくれているので随分と楽には成りました。

取りあえず最優先なのは明日が期日に迫った大きな倉庫の新築工事見積書。

住宅などとは違い規模が大きな分、材料の数量間違いには気をつけねば、建物自体の造りはシンプルなだけに特に急な用事が入らねば明日の内には提出できそうな所まで前進。

しかし、お待たせしている案件は他にもあるので来週前半には現在抱える見積依頼の案件を一通り完成させて提出せねばと・・・

写真は先月まで工事を行っていた岡山市南区浜での店舗改装工事現場でのワンショット。大工さんたちがアフターで建具の調整や絵画の設置の手伝いなどをおこなっています。

改装工事は終われど、其処に暮らす人、使う人がいる限り、こうしたメンテナンス作業は欠かせない建物の宿命。

時々、私も大手住宅メーカーや大手住宅リフォーム会社などで施工してもらったお客さん宅に縁がありメンテナンスなどを行う事がありますが・・・

関わった人間にしか解からない「モノづくり」の想いがあり、それを引き継ぐとなると中々、難しく特に、初期コスト優先の建物や押し付けデザイン優先のに後から入るアフターの作業は辛いモノもあるのは事実。

当時は「安く」、当時は「かっこよく」と建てた建物だと、数年先の現在も暮らす人が、その時と同じ想いでいてくれる事は稀。

「当時」は当時に夢見たライフスタイルがあり、想いがある。

しかし、「現在」は現在の想いがあり、現実のライフスタイルがある。

後者しか解からない自分が其処に入って暮らす人とつくり手の意思を受け継ぐというのは安易なものではないのでしょうが・・・。

其れを成さねばならない場面が多いのも確かなこと。

私は営業マンではないので、こちらからベラベラと商品説明をしたり、押し売りすることは基本的にしません。

しかし、暮らす人が何を想い、何を不便に感じるのかを知らねば納得していただく提案をすることはできません。

そういったケースでのご依頼には、とにかくお客さんの話を聞く、どんなに些細なことでもとにかく聞くことにだけ徹します。

そして、どれだけ多くの本音の想いを語ってもらうかが非常に大事。

それが如何に大切な事か、全てがオリジナルの「モノづくり」だからこそ大切にせねば決して良いモノは作れないのでしょう。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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