感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

クレーム「0」の会社で在り続ける

2013-09-30 21:35:30 | モノづくり挑戦物語
9月の最終日は週の始まりの月曜日だった本日も倉敷市は絶好の秋晴れ。

窓を開ければ心地よい風が吹き込んでくる季節ではありますが、紫外線は相も変わらず強いようで車を運転する機会が多いだけに右腕だけが妙に日焼けしてしまっているのは如何なものか・・・

週明けの月曜日という事で今日も多くのお客さんからリフォームや修繕などの見積依頼や工事依頼が入ってくる一日になり本当にありがたい事。

少しでも多くの人に「家づくり」から始まる「感動としあわせ」を感じてもらうべく小さな工務店の当社もフル回転、9月は会社全体ではバタバタしている感が見受けられますが、個人的には何処となく落ち着いていられた一ヶ月。

今年の1月から続いた、あの追われるような日々とは一転。

それもその筈、自分自身で時間の使い方をコントロールする様に心がけている成果が出始めた様子に、落ち着いてお客さんと、大工仕事と向かい合える時間を持つ事ができるのは大切なこと。

消費税の増税を控え建築業界全体が慌しい時だからこそ、反対に落ち着いてひとり、ひとりのお客さんを大切にする事が今、自分には必要なのだと強く感じています。

数を追った営業を行えば得れるものも多いのでしょうが反対に消費税増税後の仕事が減る時を考えれば今が一番、辛抱せねば成らない時。

企業の平均寿命が30年と言われる日本の経済の流れの中で沈まず浮かばず、自分たちの「今」の姿勢を守ることでもっと長い目で事を見ていかねば自分たちが目指す100年企業には届かない様でもあります。

そんな一日はお客さんのアフターや月末恒例のデスクワークに没頭。

今までの自分たちを支えてくれたお客さんなしでは、今後の自分たちの未来がないのは火を見るより明らか。

昨今では住宅にも多くの保証や保険など整備されてはいて当社ももちろん保証、保険に加入してはいますが、自分たちが本当にせねば成らないのはそんな制度ではなく「人と人との繋がり」での対応。

クレーム産業とも呼ばれた住宅業界。

そんな中、自社の工事は大小を問わず年間150~200物件ありますが、前々期はクレーム「1」、前期はクレーム「0」を実現できています。

私が以前ブログでも少しだけ紹介した建築業界でクレームを出さない3つの条件に加え「人と人の繋がり」の大切さを知ればおきる筈のないクレーム。

ネットで「クレーム」と検索すれば「クレームを生かす」、「クレーム対応」など様々な情報が発見できますが、そもそも「クレーム」が起きてしまえばクレーム対応に使う時間、金銭も損ですが何より精神的に辛いですからね。

クレーム「0」を本気で目指せば、自社の根本的な部分を見直さなければ小手先の対応だけでは決して「クレーム」がなくなる事はなさそうです。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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「買って良かった」+「売って良かった」=はやしの家づくり

2013-09-28 21:03:09 | 住宅リフォーム工事物語
週末の土曜日は昨夜作成しておいた書類をまとめ総社市での住宅増築計画を進めてきたお客さんとの仮契約に向います。

工事の内容、価格ともほぼ決まりの状態ではありますが、お客さんの父上の一存で工事は来年に入ってからして欲しいとの事、取合えず今日までに掛かった事務手数料などを加えて仮の契約を締結させていただきます。

この仮契約の価格は無事に本契約が締結した時に差し引くことで合意し、後はお客さんと少々の雑談。

毎回、多くの話題をふってくれる話し上手なお客さんとの雑談の時間はアッという間に時が経ってしまい会社に戻ったのは予定より30分遅れ・・・

昼食もそこそこに今度は「しんちゃん」と一緒に近所の山道清掃のボランティア。滅多としない奉仕作業ではありますが今回は諸事情もあり実施。

一時間ほどの清掃作業、ふたりで汗を流しながらの作業ではありましたが綺麗になった山道が気持ちよく感じるのは嬉しいこと。

奉仕作業とは「○○を通じて自分も相手も幸せに感じる事」であると言うのが必須条件。

片側一方通行の奉仕は迷惑行為に等しいもの。

これは商売にも言える事で「あなたから買って良かった」、「あなたに売って良かった」と販売者と消費者が売買を通じて互いに幸せに感じる事が必要。

この基本理念は当社の企業理念にも通じることで、自分自身も日々大切にしている事でもあるのです。

本来、商売の形は是だけで良かったのですが・・・

欲望に駈られ少しでも多く儲けてやろうと複雑、複雑にしていった商売の形が見受けられる業種もある様ですが、其れも効果を上げている業種ばかりではありません。

「儲けてやろう」と複雑にしすぎた商売の形は、その複雑さゆえに消費者に解らない部分が多くなってしまします。

こうなると「良く解らない」のだからと少しでも安く買ってやろうとするのは人の心理。良く解らないものを高く買う人など居る筈もないので段々と価格競争の波に飲まれてしまう様にも感じます。

さて、夕方には倉敷市呼松での台所リフォーム工事も完了して工事の為に交しておいた家具などの復旧のお手伝いに向います。

「本当に良くしてくれた」と喜んでくれたお客さんの笑顔は、「この人の家を手がけれて良かった」と自分たちに改めて思わせてくれた事に感謝。

正に互いが幸せに感じた奉仕の精神が「家づくり」に繋がったのだと、「家づくり」を通じて広がった幸せの輪に感動が・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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倉敷市呼松でキッチン組立工事中

2013-09-27 20:19:16 | 住宅リフォーム工事物語
秋めいた気候に当社の「家づくり」も順調に進んでいる各現場。

今日は倉敷市呼松と連島のふたつのリフォーム現場を「まっちゃん」、「信くん」が掛け持ちで作業を進めてくれています。

どちらの現場も竣工が近いという事で主に工事は残仕事。

終ったように見えて終っていないのがリフォーム現場、「ついつい忘れていた」という事の無いように作業内容を確認しながら工事が進みます。

さて、倉敷市呼松の台所の工事現場では本日、クロス屋さんが台所の天井クロス貼りの施工に入ってくれています。

天井の下地に施工している石こうボードの継ぎ目や固定ネジの頭などをパテで平らにする事で、クロス施工の後々からもボードの継ぎ目やネジ頭が出てこないよう下地調整。

この調整作業が仕上がりの善し悪しを決めるといって良いほど大切な作業に現場に訪れていた職人さんも本当に丁寧に施工をしてくれていました。

おかげで仕上のクロスも綺麗に貼れているようで毎回、丁寧に施工してくれる内装屋さんには感謝。

午後からは午前中に連島の二世帯住宅リフォーム現場で勝手口台のモルタル塗りをしていた「まっちゃん」、「信くん」がクロス屋さんと入れ替わりで現場で作業。

今日は追加で依頼いただいた、最初は無くても・・・と言われていたキッチンの吊り戸棚を取り付けに。

古い吊り戸棚、「殆ど使う事がないから」と仰ってはいましたが、蓋を開ければまだまだ使えそうなものが沢山収納されていたので、収納されていたものを捨てるのは惜しい。

あれば無駄に思うモノの無ければ困る、そんな吊り戸棚。

最近はデザインの関係やコストの減額などで外される事が多い商品ではありますがリフォームなどの場合には元々、在ったものが無くなるので十分に収納場所の計画しておかねば為らないようでした。

そんな経緯で吊り戸棚を新しい物を用意させていただき今日はその取付日。

予め取り付け様の下地を作ってくれていたので作業もスムーズに進んだようで夕方には明日のクリーニングに備えて養生の撤去なども完了した様です。

さて、今週も明日を残すばかりとなりましたが、明日はずっとお話を続けてきた総社市での増築工事計画のお客さんと仮契約を結ぶ予定。

今夜はもうひとがんばり書類を作って明日に備えねば・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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セメント袋の重量が40kgだった頃を思い出して・・・

2013-09-26 21:56:32 | 施設改修・改装工事物語
気持ちの良い秋晴れの一日もこの時刻になると肌寒く感じます。

今日も大工の「まっちゃん」、「信くん」は倉敷市呼松での台所改修工事に取組んでくれているます。

明日は朝から内装屋さんが工事に入るために大工工事は今日でひと区切り付けたい所と頑張ってくれている様子に感謝です。

私は「しんちゃん」と一緒に備前アルミ建材さんより依頼のあったATMの床の改修工事にお隣、広島県福山市まで大量の砂と砕石、セメント袋を持って向います。

今回のATMの床は木造、環境さえ良ければ百年以上もつ木材ではありますが・・・

流石にATMの様な密閉された環境では木材の老朽化も致し方ないようで、現場の様子は踏めばフワフワして底が抜けそうな痛み具合。

早速、現地で木造の床を撤去する作業から始めますが、作りこそ頑丈に作ってあった床ですが水分には勝てなかったようで思う以上に解体作業はスムーズに進行。

躯体の鉄骨などはやや錆が見られるものの補強の心配はないようで一安心。

解体作業が終れば、今回の床はコンクリートでつくる為にトラックに積み込んできたセメント、砂、そして砕石を現場で調合してコンクリートを作ります。

トロ箱とも呼ばれる大きな「フネ」にセメント、砂、砕石に水を加えて後はひたすらに練る。

私も大工の修行を始めた頃に、束石の設置などの時に良くさせられた作業で、これがかなりの重労働。

今でこそ一袋が25kg入りとされるセメント袋も平成8年頃までは40kg、これを2袋担いで現場に運ぶ小運搬もかなりの重労働でセメント練りと言えば出来れば避けたい仕事でもありました。

当時は時間短縮の為に2つ持つのがあたり前の時代だったので、砂や砕石が詰まった土のう袋も何故か2袋担がなければ為らなかったのです。

流石に今は2袋など持とうとも思いませんし、持ち上がりもしないでしょうから止めておきますけど・・・

そんな辛いと思っていた作業も今では仲間と分担して出来るので随分と楽ではありますが、其れを素直に喜んで良いのか悪いのかは解りませんね・・・

さて、大フネで練ったコンクリートを床に流せば、後は時間との勝負。

ある程度、乾燥したら金コテで表面を押えツルツルにしていく作業を2~3回繰り返すだけ。

直ぐに乾燥するものでも無いですし、倉敷から遠く離れた福山の地では特にすることも無く「しんちゃん」や備前アルミ建材さんたちと雑談をしながら時間待ち。

其れでも天候のおかげか日頃の行いか、予想以上に早く乾燥してくれ表面を仕上げる「コテ押さえ」も無事に終了、さて後は数日の養生期間を置いて内装屋さんにコンクリートの上にシートを貼ってもらう工事を行えば工事完了。

予定より早く帰社できたのは幸運で、先ほど今日が期日の玉野市の病院で計画している家具の取替え用の提案家具図面も無事に書き終え本日のノルマも無事達成。

今夜もそろそろ帰路への道につこうかと・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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生まれ育った大好きな町だから「ものづくり」からできる努力を・・・

2013-09-25 21:17:40 | モノづくり挑戦物語
今日も快晴の倉敷市、日差しも和らいできたかの様に思えますが体を動かす作業だとまだまだ暑く感じる日中。

それでも夕刻からは気温も下がり、あちらこちらで虫の音も聞こえる秋めいた気候に季節の移り変わりを実感できます。

さて、そんな一日は大工さんの組み合わせも替わり「まっちゃん」と「信くん」で倉敷市呼松の台所リフォーム現場に向ってもらい大工工事を進めてもらいます。

短期間での工事になるので、現場での判断は本当に重要。

この辺りの判断も「まっちゃん」なら万全、共に大工工事に励んだ十数年の期間で学んだことは彼も私も同じ。

十分にお客さんの期待に答えて「感動としあわせの家づくり物語」を実践してくれています。

作業の方は床のフローリング張りに壁の下地と予定通りに進行、追加でお話をいただいたキッチンの吊り戸棚の取り付けに合わせて下地も正確にいれてくれている様子。

照明器具の取替えなどの話も出てきたりもしている様ですが上手に段取りして工事を進めていかねば・・・

そんな照明器具の取替えの打ち合わせにいつもお世話に成っている岡山市の照明器具専門店の担当者さんに現場に来てもらい器具の提案をしてもらいます。

一口に照明器具と言えどもそのカタログの厚みといえば正に百科事典並み。其れが複数のメーカー毎にあるのですから、その中から最もお家にあった器具を探すのは容易ではありません。

カタログでは分かり辛い照度やサイズなどもプロの担当の方のアドバイスを受けながら選べば万全ですからね。

さて、今日は私は岡山市中区のお客さんのお宅へブロック塀の上に設置を計画しているフェンスの新設工事に向けての契約に向かいます。

一概に境界塀のフェンスと言えども目的に合わせて数多くの種類があります。基本的にはその地域の景観とも大きく関わってくるだけに周りの建物やフェンスと余り違わないものが望ましい様に思えます。

これは「フェンス」に限らず「家」という枠で考えても一緒のこと。突飛なデザインなどは、万人の目を引きはしますが家一軒で町並みを変えていける訳はありません。

建物をつくるという「ものづくり」の仕事に就いた自分としては出来る範囲で生れ育った町、地域の景観は大切に作っていきたいと思っています。

自分自身にできる事の小さな努力のひとつとして町並みに対する気遣いを続けていくことを決して止める訳にはいかないのでしょう。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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