感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語

2013-08-31 21:35:11 | 林俊文の想い
8月最後の一日は土曜日という事で一週間の終わりの一日。

そして、当社にしてみれば一年間の決算月でもあった今年度、最後の一日。

更に、3年前に志した自分の中での目指すべき3年後の未来が現実と成る一日。

仲間たちが帰宅した静かな会社でひとり、パソコンの前に座り思えば、そんな大事な一日だった事に気が付きます。

3年前の9月を思い返せば、自分の人生の中でもひとつ大きなターニングポイントとなった事は確かだと言えます。

結果から言えば、当時と比べ社員を増やす事なく売り上げは2倍に成りました。

受注形態も下請け業務が8割、自社物件2割だったのが、今では正反対の下請け業務2割の自社物件8割になり安定した経営が出来ています。

当時、其れまでは下請業務がメインだった当社でしたが、やはり取引先の景気で自社の景気も大きく左右されるのは不安な要素。

他にも取引先の支払い条件が当社の支払い条件と合わず、社員や協力業者さんへの払いなどの資金繰りにも苦労することが多かったのです。

そして、何より下請業務だと其処に暮らす人、すなわちエンドユーザーさんとの接点が余りにも少なく・・・常に自分たちの仕事が取引先からの価格だけでしか評価されないのが何より寂しく感じていました。

自分の仕事に誇りと責任を持って、暮らす人と共に「家づくり」を通して「感動と幸せ」を分かち合える。

そんな地場の工務店として本気で自社で仕事を取って行こうと考え、最初にした事が「自社」を「自分」を徹底的に知るという事。

そんな自分にかせた課題が、自分にとって「家」とは何か?と、とことん突き詰め掘り下げて心底より考える事。

仕事中も家に帰っても、寝る間際まで常に「家」とは何か?と四六時中考えながら過ごした1ヶ月間。その時に生れたのが「一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語」という一文。

この一文には、文章にすれば書ききれない程の多くの意味が込められていて、其れは当時の私の大工人生の全てが集約されていると言っても過言ではないのです。

3年前に成りたいと夢見た自分に今、成れた事。

其れは本当に多くの人たちの協力があっての事だと身に染みて痛いほど感じます。

しかし、相変わらず仕事の依頼があれば軽トラでお客さんのお宅に伺い、全くの営業らしくないぎこちない口調で工事の説明しています。

現場が忙しければ、現場に出て金槌を振り回し、鋸で材木を汗にまみれて切っている自分。

現場での休憩時間に仲間たちとの他愛無い会話が何より楽しいひと時。

そんな自分自身は3年前と何も変わっていないのでしょう。

何かが変わったとすれば、多くの人たちが私たちの事を知ってくれたから・・・

こんな自分たちが良いと、信頼して仕事を依頼してくれる人たちの輪が三年前より大きく成ったのだと強く感じます。

「家づくり物語」から始まった「感動としあわせの輪」がもっと大きく成るように、先々代から受け継がれる「大工魂」を捨てる事なく次の未来を目指さねば・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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見えているようで、見えていない自分の姿を見直す機会

2013-08-30 21:20:29 | 住宅リフォーム工事物語
台風が接近するとの予報に進行中の現場の状況が気に成る一日。

午前中こそ晴れ間が広がった倉敷ですが、午後から降り出した雨に現場の方も大変だった様子。

そんな一日も自分のペースを保ちながら仕事ができた事はちょっとした成長か・・・

朝から倉敷市大内の美容院さんへ駐車場の排水桝の蓋が割れていたので取替え、その後は会社でデスクワーク。

午後からは倉敷市中庄での襖の張替えのお話をいただいていたお客さんの所へサンプルを届けて気に入った襖紙を選んでもらう打ち合わせ。

現場の数は落ち着いてはいるのですが、お盆明けから始まった計画が少しづつ動くように上手に段取りを組立ていかねば・・・

写真は倉敷市連島での二世帯住宅のリフォーム現場。

一階のLDKが「まっちゃん」たち大工さんの手により解体されていく様子を撮影したもの。

お客さんが暮しながらのリフォームという今回のケース、何よりスピードが問われる現場なだけに大工さんたち3人がかりで作業を進めていきます。

LDKの解体も大方、本日で完了したとの事で明日からは造作工事に移っていきます。

更に二階の洗面脱衣場などのクロス工事がスタートするという事で、ここ数日間が暮らす人にとっては限られたスペースでの暮らしという事でしんどい時間・・・

それでも、この時を乗り越えれば必ず「リフォームして良かった」と思っていただける空間に仕上ますので、もうしばらくのご辛抱をお願いします。

下記は一年前に自分のfacebookのタイムラインにその日のブログの紹介文に書いたコメント。

【「信頼」とは一朝一夕で決して得られるものではありません。

日々の小さな「あたり前」をコツコツと続ける事が何より大切なのでしょう。

他人から「信頼」を得るのは本当に難しい事ですが、反対に「信頼」を失う事は一晩で簡単にできてしまう怖さも・・・

だからこそ普段、軽視してしまう様な小さな「あたり前」が、如何に大切な事なのか・・・

もう一度、心に刻み明日からの「家づくり物語」に取組んでいきたいものです。】


さて、一年前の自分と比べて「今」の自分はどうなのか?

過去の自分と現在の自分の思想の方向性に大きな開きがあれば軌道を修正せねば成りません。

その為にも時には過去の自分に向かい合う時間を持ち見定めた未来への道程を確認するには大切なことです。

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どんな時でも一つ屋根の下で共に過ごす家族で在り続ける

2013-08-29 20:45:37 | 家族・子育て
今朝は倉敷市連島での二世帯住宅リフォーム現場へ現地の様子を確認作業からスタート。

二階の大工工事もほぼ完了し、現場では2階へ新設するユニットバスの組立が行なわれていきます。

在来風呂の2階設置は水漏れなどの心配があるのでお勧めしませんが、ユニットバスなら話は別。

最近のユニットバスは水漏れの心配も殆どなく安心して設置できる商品が各メーカさんから出されているので、そういった商品を使う事と定期的なメンテナンスで漏水対策をしていく事が最善ですね。

さて、一階のLDKも大工さんたちの手により改修に向けての解体工事が今日から本格的にスタート。「まっちゃん」、「小野くん」、「信くん」の三人の大工さんたちが今までご家族の生活を支えたキッチンを心を込めて解体していきます。

そんな中、「しんちゃん」は以前、「まっちゃん」が玉野市での「蔵」の新築工事をしていた現場へ最終の片付けに向ってくれている様子。生憎、私はこちらの現場に伺うことが出来なかったのですが、仲間たちの努力に最高の「蔵」が建っている事だと確信。

夕方には倉敷市三田のお客さんより浴室へ入る折れ戸の調子が悪いから見て欲しいとの依頼を受けてアルミ屋さんと現場へ急行。

浴室をリフォームしてから26年、折れ戸の戸車が老朽化により破損・・・しかし、この手の依頼は多いようでアルミ屋さんがカバー工法にての扉の取替えを提案。

カバー工法ならアルミ工事だけで事が済むので大掛かりな工事に成らないのでコストも工期もリフォームには最適。

現場を見たついでに床の補強や収納庫、障子の張替えの工事依頼もいただき本当にありがたい事。先ずは見積もり作成から進めていきますのでどうぞ宜しくお願いします。

さて、今日は予定していた工事や現地調査が順延に成り比較的余裕を持って仕事に取組めたのですが、順延された仕事が次の仕事の合間に食い込んで来ないように予定をキチンと調整していかねば・・・

写真はこの夏休みに撮影したプールへ遊びに行く前の次女の「なっちゃん」(右)と三女「みーちゃん」(左。

此処からは完全に私事ですが、この2人の些細な事から始まった喧嘩の末に、何故か「なっちゃん」が最後は「お父さん大嫌い」と家を飛び出してしまうという大事に・・・

特に叱った訳でもないので「何故、おれが?」と思ったのですが、悪役になるのが父の務めなのかと納得できないままに・・・

家を飛び出た「なっちゃん」を探すため、昨夜は家族総出で近所を走り回る夜。

無事に「なっちゃん」を捕まえ、連れて帰る道中に喧嘩の訳を詳しく聞くと本当に些細な事からの喧嘩。

しかし彼女にとっては私が思う些細な事は大きな出来事だったのでしょう。

子どもには子どもの想いがあり、其れは決して大人の「ものさし」では図れないのかも・・・

誰もかれもが、常に良い時ばかりではありません。

良いとき、悪いとき、嬉しいとき、悲しいとき・・・時にはそんな想いを互いにぶつけ合いながら本当の家族に成っていくのでしょう。

だから昨夜、彼女から言われた「嫌い」の訳も聞かず、今夜も同じ屋根の下で同じ時を過ごすのです。

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倉敷市呼松で老朽化して水漏れしていた給水管の取替え工事

2013-08-28 19:55:36 | 住宅修理・修繕工事物語
今朝はサマーサポートディという事で小学生組みは朝から登校。

午前中だけの登校とは成るのですが、夏休み中の不規則な生活も嫌でも改めねばならない様。

久しぶりの子どもたちのドタバタ騒ぎが新鮮に感じる朝。

子どもたちが出発した後に私も少し遅めの出勤、倉敷市呼松でお盆期間に水道管からの水漏れがあったお宅へ配管取替えの工事に立会いからスタートです。

現場では2人の水道屋さんが手際よく作業を進めますが、古くなった配管は壁の中を通っていたりする為に簡単に取りかえれるものではないのが一般的。

壁や床などを壊す事が可能なら古い配管を撤去できますが、余程のことがないとコストが掛かりすぎるので採用されません。

その為、今回も改めて新しい配管を床下のスペースを通して外壁を露出で配管することで壁などを壊す事なく新しい配管で給水、給湯を可能にします。

但し、冬場の凍結対策はきっちりと施工することが条件、今回も新しい配管に保温材を取付る所まで慎重に施工されています。

私はお客さんから浴室のリフォームと台所のリフォーム計画のお話をいただき現地を採寸。

リフォームの計画もお客さんと相談しながら入念に打ち合わせ、先ずはリフォームにかかる費用の算出から進めていきますので、しばらくお時間の猶予をお願いします。

午後からは本日依頼のあった倉敷市上東での床のたわみ補強の相談を受けて現場を確認。

特に良く歩く場所の床のたわみが気に成るところで特に階段の下り口は随分と危険な状態。早々に処置をさせてもらう事で明日の夕方にはお伺い致しますので今夜は気をつけておいてくださいね。

他にも多くのお客さんからの家づくりの依頼に慌しくさせていただいている日々が続いていますが、今夜はそろそろデスクワークに区切りをつけて帰宅しようと思うこの時間。

夏休み前までは毎日のように日付が変わるまで仕事をしていたのですが、家族を大切に想う事とは必ずしも仕事をして収入を得ることだけではない筈だと・・・

家族と向き合う時間の大切さを改めて考えてしまうこの頃でも・・・

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倉敷市連島の住宅リフォーム現場にて外部足場組立て完了

2013-08-27 21:05:44 | 住宅リフォーム工事物語
今朝は随分と涼しく感じた倉敷市。

このまま涼しく成ってくれれば現場の作業も楽に成りそうですが日中はまだまだ暑い。

暑かろうと寒かろうと大工さんたちを筆頭に家づくりに励む仲間の姿はありがたい事でもあり彼らの努力が報われる様にと私も今日の一日に望みます。

さて、今日は朝から倉敷市玉島で住宅のリフォームか?建て替えか?を検討されているお客さんのお宅へ再度お伺い。

家の状態だけみると悪くは無いのですが、ご家族の中で建て替えの話が出たという事は簡単に割り切れるモノではありません。

大切な我が家なだけに目先のコストに惑わされる事なく、10年、20年、30年から・・・と、ご家族の将来を想像しながら計画していくことが「今」できる最善を選択する為の方法。

その選択を誤らないように出来る限りの方法を偽りなく提案するのも大切な仕事。

何より大きなコストのかかる話だけに、先ずは概算の見積作成から始めていく事で、ご家族が最もベストな方法を見つけてもらえれば、それは「感動としあわせの家づくり物語」の大きな一歩を踏み出す事に成るでしょう。

写真は倉敷市連島での二世帯住宅改修現場。

今日は午前中に某ゼネコンさんからの依頼を受けて大工さんたちは倉敷市内の現場にて天井の断熱材を増やす工事に取り組んでくれています。

中々、計測する機会は少ないでしょうが屋根裏の気温はこの時期は60°とも70°にもなると言われています。

単純に100㎜の厚みの断熱材でこの熱を遮断するのは難しい、なら100㎜を200㎜、300㎜と増やせば良い。

断熱材はこれだけしか入れてはいけません、という事もなく空間が許せば厚いに越した事は在りません。

只、入れすぎて空気の流れを遮断してしまうのは問題がありますが、普通の木造住宅なら200~300㎜程度までなら十分に入るスペースがある筈なので夏の二階の熱気に耐え切れない人はお近くの工務店に相談してみるのも方法かも。

さて、倉敷市連島の二世帯住宅の方では午前中に断熱改修を済ませ午後からは「まっちゃん」たち三人の大工さんたちが引き続き作業を進めてくれている様子。

まだまだ工事は中盤ですが、最後まで暮らす人を想い日々コツコツと作業を進めてくれている大工さんたちの姿が何より頼もしく感じるのは私だけではない筈・・・

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