感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

私の想う「大工冥利に尽きる」とは暮らす人とつくり手の絆

2013-03-11 21:27:19 | 住宅新築現場物語
昨日の日曜日は、春一番なのか朝から物凄い風に冷え込む気候となりましたが、そんな日曜、私は岡山市中区での新築工事の契約にお客さん宅を訪れました。

此処までどんなに和やかな雰囲気を保ってきたお客さんとの関係もこ契約書に印鑑をいただく一瞬はいつも必要以上に緊張してしまいます。

これはお客さんにしてみても同じ事だと思います、人生の中でも最も高額な買い物である「家の新築」をするか?しないか?の最後の判断の場。

誰もが必ず心の片隅に戸惑いがあるとは思いますが、それでも躊躇なく最後の印鑑を押してくれるお客さんには毎回、感謝です。

最後の印鑑をいただいた後に、私が発する言葉はいつも「全力で家づくりに取り組まさせていただきますので宜しくお願いします。」のただひと言。

もっと気の効いた言葉を喋れれば良いのですが・・・

喋り下手で何故か必要以上に緊張してしまう私にはこれが限界・・・

それでも「どうぞ宜しく」と仰ってくださるお客さんの言葉に本当に気持ちが引き締まります。

今回も誠心誠意を込めてひと作業、ひと作業に全力で当たらせていただきますのでどうぞ宜しくお願いします。

さて、そんな緊張の場面から一夜明けた今日は、朝から岡山市北区の某マンションの一室へ絵画が好きなお客さんの依頼で額吊りの金物の取付に向かいます。

去年の暮れに同じ作業で訪れたこちらのお部屋は18階という事で私が普段見る景色とは又違った岡山の街並みが広がります。

本当に良いお客さんでいつも必要以上に私たちの事を気にかけてくれるご夫妻には本当に感謝、今日も滞りなく作業も終わり大変喜んでくれた事は私の幸せでもあります。

又、最後は床の修理のお話までいただき感謝、感謝。大工冥利に尽きるとは正にこうしたお客さんとの絆なのかも・・・と思わせてくれ次回も最高の施工をお約束致しますのでどうぞ宜しくお願いします。

午後からは7年ほど前に当社で建築した「ファースの家」のお客さんから連絡があり現場に向かいます。今回は内部の建具一枚の調整が目的ですが・・・

実は7年前の建物ながら今回が初のこうした不具合修理の依頼。こちらはドライバー一本あれば簡単に調整できるので5分とかからず終了。

お客さんとはちょくちょく、色々なイベントに参加していただきお会いしていたのですが、やはり気になるのは7年越しの「家」の様子、生活感こそ隠せはしませんがお客さんが丁寧に家を扱ってくれている事に感謝、本当にありがたい事です。

これも又、大工冥利に尽きるのひと言。

当社OBのお施主さんは誰もが「近くに来た時には立ち寄ってね。お茶くらいは用意するから」と言ってくださるのですが・・・毎回、余りにガッチリ作る為に、こうした簡単な調整作業すらもないのでお客さん宅に来る事は本当に皆無。

特に何も無いのにお客さんのお宅へ立ち寄るのも気が引けますし、今後は少しネジを緩めに止めておかなければ・・・とは当社の社長との笑い話(笑)

さて、会社に戻り工程表の作成に励みます。こちらも早めに作成してお客さんからの承認をいただき順次、協力業者さんに依頼をかけていかなければ成りませんね。

しかし、明日からは倉敷市玉島での某企業さんで商品の入荷を待つ為に中断していた工事も再開。

今週は2~3件の現場を掛け持ちでの作業にしんどい一週間になる事でしょうが、それでもみなさんの笑顔に繋がる工事物語にするべく全力で一件、一件、丁寧な施工に努めなければ・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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