感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

床下の空気を効率よく流す事で木材を長持ちさせる

2013-03-06 21:12:38 | モノづくり挑戦物語
今日は朝から会社に篭り、ひたすら見積書の作成に励んだ一日。

事前の準備もあったので無事にお昼過ぎには某ゼネコンさんから依頼を受けた「蔵」の新築工事見積書も完成、ひと通りチェックを終えたら先ずはメールを使って見積書を提出です。

昨日、今日と連夜の提出期日で作業が終わった頃にはもうヘトヘト・・・

それでも時の流れは待ってくれず、お世話になっている設計事務所さんから連絡があり昨日提出した新築工事の見積がOKが出たとの事に早々に契約の準備をして欲しいとのありがたい連絡。

こうした努力が報われた時の喜びは一入で、夕方からは早々に契約書の雛形作成の作業に取り組みます。

こちらも元々、早く家を建てたいとの事で早々に段取りを組んでご希望に沿える工事物語をつくっていかなければ・・・

そんな中、ゼネコンさんの積算担当の方からも本日提出した見積価格がほぼOKとの嬉しい連絡があり、こちらも一気に苦労が報われます。

さて、そんな当社の都窪郡早島町での家づくりの現場は「しんちゃん」たちの努力で解体作業もひと段落した模様で、明日からは床の下の土間へコンクリートを流す作業が始まります。

ひと昔前は「布基礎」と呼ばれる基礎の立上り部分だけが見える工法が一般的だったのですが、これも家全体のバランスに合せて配置すれば強度もあり合理的な方法。

但し、地域によっては床下の湿気に悩まされる事も多いようで床下の湿気は木造の建物にとって良い事は何ひとつありません。

そこで今回のお宅も床下へコンクリートを流し込む事で布基礎を最近主流のベタ基礎風にして補強。

こうする事で布基礎と土間のコンクリートを一体化させ基礎全体で建物の荷重を受ける事ができるのは耐震の面から見ても効果があり、さらに床下からの湿気対策も万全ですね。

こちらの現場も順調に工事が進んでいるようで明日も彼らの活躍に期待しています。

写真は当社の新築では標準に成る「円柱型基礎」、一般的に見る布基礎形状より床下の空気が綺麗に流れるように計画しています。

布基礎形状だとどうしても入り組んだ部分に空気溜りができるのを防ぎ床下に万遍なく新鮮な空気を取り込む事ができますね。

これにより床下の空気溜り・湿気溜りを防ぎ、床下を常に新鮮な空気環境にする事で木材を長持ちさせる方法をお奨めしています。

さて、私は明日の午前中に岡山市の中心街へマンションの修繕工事を2件こなし午後からは現場調査に向かう予定。

先ずは全てが上手く事が進むという前提での夢みがちな明日の予定ですが、何とか予定内で作業を終わらせ土曜日に控える住宅の増築工事計画の見積期日間に合わせるべくデスクワークに励まなければ・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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