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韓国、3年後に200万人が失業 朴大統領の最悪雇用政策 

2015年09月26日 10時16分26秒 | Weblog

韓国、3年後に200万人が失業 朴大統領の最悪雇用政策 

高月靖氏リポート

2015.09.18

韓国で朴槿恵(パク・クネ)大統領が誕生して以降、同国経済に逆風が吹いている。

円安ウォン高に有効な手を打てず、

輸出産業は壊滅。

財閥一極集中という特異な産業構造で雇用の受け皿が狭いなか、

このままいくと、3年後は「史上最悪の就職難」になるという。

原因の1つは、朴政権が進める悪しき雇用政策にある。

失業者の大量創出寸前の韓国をノンフィクション・ライター、高月靖氏がリポートする。

「3年後、史上最悪の就職難が到来?」

韓国メディアでこんな見出しが躍っている。

20代を中心とする青年失業者数が2年間で29%増、

今年上半期平均で過去最大の40万7000人を記録したと発表されたからだ。

7月単月で見ると青年失業者数は41万6000人、失業率は9・4%。

だが、これに就職浪人などを加えた「体感失業者数」を見てみると116万人、

同失業率は23%に跳ね上がる。

「さらに恐ろしいのは3年後。2018年にはこの体感失業者数が200万人に膨れ上がると言われています」(現地フリー記者)

韓国の青年失業者数は世界金融危機後の09~10年で33万人ほどだったが、

13年には30万8000人に改善した。

それが2年で3割も増えた要因の1つは、非正規の増加だ。

15~29歳のうち、新卒時の就職先が契約社員など臨時職だったのは34・8%(5月)。平均勤続期間は、実に1年3カ月に満たない。

世界金融危機後に急増した非正規枠が、青年層を飲み込んでいる格好だ。

加えて人口構造と教育の問題もある。

「今の青年層はベビーブーム第2世代で人口が多く、大学進学率も過去最高の70%超です。

結果的に4大卒の20代がだぶついている。

一方、高卒など中小企業の労働市場は人手不足で、需給のミスマッチが著しい」(同)。

6月の失業率は若者の10・2%に対し、全体では3・9%。若者とそれ以外との世代格差が歴然としている。

これがさらに深刻化するとみられるのは、来年から朴政権の「定年延長制度」が始まるためだ。

中高年労働者の雇用安定を図る意味で、大企業から中小まで段階的に60歳までの定年延長を義務づける。

だが人件費負担が増えるため、主要500社の7割は新規採用を抑制する方針だ。

同制度により来年から3年で高齢労働者が30万人増えるが、

労働市場の若者人口もさらに増えて18年にピークを迎える。

「限られたパイを世代間で奪い合う構図になる。

定年延長は朴大統領の選挙公約で、支持層の中高年は分け前が増える。

だがパイを減らされた若者の不満は計り知れないでしょう」(同)

朴政権は定年間際の従業員を減給する賃金ピーク制の導入を決定したが、

その人件費抑制が若者の雇用につながる保証はない。

21万5000人分の雇用創出をアピールする青年失業者対策も発表したが、

半分以上がインターンや職業訓練として非難を浴びた。

最悪のシナリオが現実になろうとしている。

 ■高月靖(たかつき・やすし) ノンフィクションライター。1965年生まれ。兵庫県出身。多摩美術大学グラフィック・デザイン科卒業。韓国のメディア事情などを中心に精力的な取材活動を行っている。『キム・イル 大木金太郎伝説』『独島中毒』『徹底比較 日本vs韓国』『南極1号伝説』『韓国の「変」』など著書多数。

 



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